久保は途中出場、レアル・ソシエダはアルメリアと2−2で引き分ける

レアル・ソシエダ
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【©︎RealSociedad】

ラ・レアルは終了間際に勝利を逃す

 ラ・リーガ第31節、ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)は本拠地レアレ・アレナにアルメリアを迎えた。先月のラス・パルマス戦での勝利まで今季28戦未勝利という記録を作ってしまった最下位アルメリアを相手に勝利を挙げたいラ・レアル。直前にビルバオで行われた試合ではアトレティック・クルブが引き分け、永遠のライバルより上位でシーズンを終えるためには勝ち点3を獲得したい。

 怪我で出場が危惧された久保はこの日の招集メンバーに名を連ねたが、ベンチスタートとなった。代役で先発を務めたベッカーは序盤から縦への速さという自身の持ち味を発揮し、ラ・レアルの攻撃を活性化させる。逆サイドの左SBのハビ・ガランも好機を演出していくが、両サイドから送られるクロスはオヤルサバルの頭上を超え決定的なチャンスとはならない。30分、押し込まれるアルメリアが先制点を挙げる。抜け出したエンバルバが冷静にシュートを流し込む。

 直前にトラオレが倒されたプレーでファウルを取らなかった主審に大ブーイングが鳴り響くスタジアム、わずか1分後にその罵声が大歓声に変わる。32分、キックオフから繋がれたボールはハビ・ガランの左足から中央へのシェラルド・ベッカーへ。足裏で抑えの効いたシュートを押し込み電光石火の同点弾を決める。さらにこの日絶好調のハビ・ガランは39分、左足で強烈なシュートを放つがこれはGKのセーブに合い、さらにこぼれ球を逆サイドのベッカーが狙うが再びGKがライン上で死守。前半は1−1で終了した。

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 交代のないラ・レアルは後半開始から久保がウォーミングアップへと向かい、サポーターから拍手で迎えられる。一方的にペースを握るラ・レアルは59分オヤルサバルが豪快な逆転弾を決める。スビメンディの浮き球を右サイドのベッカーがシュート性の折り返しパスを送り、これを至近距離からネットに突き刺した。前半からのハードワークが報われたこの主将のゴールにレアレ・アレナが沸く。VARの確認が行われたが、オフサイドはなく得点が認められた。

 70分、怪我から復帰の久保が途中出場、その8分後にはアンドレ・シルバもオヤルサバルとの交代でピッチへ、ザハリャンと3トップを形成する。攻守に縦横無尽の活躍を見せた主将にスタンディングオベーションが送られる。シナリオはラ・レアルの逆転勝利かと思われたが、86分事態が一変。スベルディアがPA内でロサーノを倒したとしてPKが与えられ、選手にはレッドカードが提示された。このPKを先制点を挙げたエンバルバがゴール中央にシュートを沈め土壇場で2−2とする。提示された6分のアディショナルタイムでこのまま得点は動かずホイッスルが吹かれた。

 2週間ぶりのリーグ戦で勝利を飾ることができなかったラ・レアルは勝ち点50で6位で週末を終えた。ラ・リーガも残り7節、欧州への切符をかけた戦いが続く。次戦は4月21日、アウェイでのヘタフェ戦。古巣を相手に久保の活躍が期待される。
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著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

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