皐月賞はキャリア3戦以下の馬に注目!
【データ分析】
キャリア2~3戦の馬に注目
■表1 【皐月賞のキャリア別成績、過去10年】
中でも無敗で重賞を勝っている馬が最有力で、2019年はサートゥルナーリア(ホープフルSを含み3戦3勝)、20年はコントレイル(ホープフルSなど3戦3勝)、21年はエフフォーリア(共同通信杯を含み2戦2勝)、23年はソールオリエンス(京成杯を含み2戦2勝)が勝利を飾った。
キャリア4戦は勝ち馬4頭を含み好走馬11頭を出し、なおかつ単勝回収値も103円と優秀だ。キャリア5戦も好走率は悪くないが、6戦以上になると一気に厳しくなる。
前走は共同通信杯かホープフルS
■表2 【皐月賞の前走レース別成績、過去10年】
一方、弥生賞(ディープインパクト記念)【0.5.2.33】とスプリングS【1.1.2.33】は出走頭数こそずば抜けているが、好走率は平凡だ。京成杯【1.0.1.4】や毎日杯【1.0.0.6】、朝日杯フューチュリティS【0.1.0.2】といった他の重賞組に目を向けるべきかもしれない。
近年はなるべく早い時期に賞金を稼いでおき、ゆったりとしたローテーションで皐月賞に臨むのが好まれている。その影響で、弥生賞ディープインパクト記念やスプリングSのメンバーレベルが低下し、本番に結び付きづらくなっている印象だ。
前走弥生賞組は2走前に注目
■表3 【前走弥生賞組好走馬の2走前成績、過去10年】
【結論】
2戦2勝ジャスティンミラノとビザンチンドリームに注目
キャリア3戦の注目馬はアーバンシックとレガレイラ。ともに中山芝2000mの重賞を経験し、鋭い末脚を使って好走している点も好感触。
そして前走弥生賞ディープインパクト記念組では2着シンエンペラーに注目。キャリア4戦で、なおかつ2走前がホープフルS2着という点を評価したい。
ライタープロフィール
小田原智大(おだわら ともひろ)
1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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