好発進で大警戒 小祝さくら66の舞台裏
小祝 さくら 【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】
JLPGAツアー2024シーズン第5戦『ヤマハレディースオープン葛城』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)が3月28日、静岡県袋井市・葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(6,455ヤード/パー72)で開幕した。第1日、絶好のスタートを切ったのは小祝さくら。6バーディー、ノーボギーの66をマークし、首位に立った。1打差の5アンダー、2位タイは大会連覇を狙う穴井詩、ツアー初Vを目指す竹田麗央。4アンダー、4位タイには櫻井心那、岩井千怜、河本結など7人がつけている。
(天候:曇り 気温:17.0℃ 風速:5.8m/s)
《グリーン=スティンプ:10 1/3フィート コンパクション:23mm》
好事魔多し-はプロ8年目の経験から得た結論だった。小祝さくらが自身へ警鐘を鳴らしたのは10番。この日のスタートホールである。残り158ヤードの第2打は2メートルへ。楽々とバーディーを奪った。
「バーディースタートをすると、いいイメージがない。むしろ、ボギー発進の時はホールアウトしてみれば、スコアがいいことが多い。だから、きょうはバーディーをなかったことにした。それが良かったのかもしれません。とにかく2番から気を引き締めて-でした」と、振り返っている。
この戒めが奏功。前半で4バーディーを奪取。後半へ入っても、より慎重なプレーが続く。それでも3、4番でそれぞれ4メートルを決め、66をマークした。しかもノーボギーラウンドを達成したのだから、気分は上々だろう。
「きょうは早朝スタート。風が穏やかでプレーしやすい。午後は風が強く吹くから、午前スタートの時にスコアを伸ばさなければなりません。ショットがすごくいいわけではないし、きょうはうまくいきました」と、ほほ笑んだ。
今季は4戦を消化し、2位が2回。惜敗が続いているだけに、ソロソロのムードが漂う。前日のプロアマ大会で優勝。「ゲストの方が頑張ってくださったからです」と話しているが、やはりVはうれしいだろう。意外だが、「プロアマで5回は優勝したことがあります」。統計はとっていないが、5勝はかなりすごい成績だ。要は、運も向いてきた証拠に違いない。
前4戦と違うことがひとつある。パッティング時の握り方だ。「前週まで握った感触が、いまひとつしっくりとこなかった。左手小指のかけるポジションを少し変えたら、とてもいい。私は感覚でやっているから、ほんのちょっとしたことです。おかげできょうは、フェースコントロールが安定。3-4メートルのバーディーパットは、いつも決まらないことが多いけど、きょうは微妙なタッチがあっていた」と、納得の表情を浮かべている。17番で披露したパーセーブも、そんな小さな工夫の賜物だった。
今大会は過去5戦で、トップ5が2回。決して、相性は悪くはない。今年はコース自慢の桜がつぼみの状況。小祝さくら-今季初Vの吉報を待っているのかもしれない。(青木 政司)
(天候:曇り 気温:17.0℃ 風速:5.8m/s)
《グリーン=スティンプ:10 1/3フィート コンパクション:23mm》
好事魔多し-はプロ8年目の経験から得た結論だった。小祝さくらが自身へ警鐘を鳴らしたのは10番。この日のスタートホールである。残り158ヤードの第2打は2メートルへ。楽々とバーディーを奪った。
「バーディースタートをすると、いいイメージがない。むしろ、ボギー発進の時はホールアウトしてみれば、スコアがいいことが多い。だから、きょうはバーディーをなかったことにした。それが良かったのかもしれません。とにかく2番から気を引き締めて-でした」と、振り返っている。
この戒めが奏功。前半で4バーディーを奪取。後半へ入っても、より慎重なプレーが続く。それでも3、4番でそれぞれ4メートルを決め、66をマークした。しかもノーボギーラウンドを達成したのだから、気分は上々だろう。
「きょうは早朝スタート。風が穏やかでプレーしやすい。午後は風が強く吹くから、午前スタートの時にスコアを伸ばさなければなりません。ショットがすごくいいわけではないし、きょうはうまくいきました」と、ほほ笑んだ。
今季は4戦を消化し、2位が2回。惜敗が続いているだけに、ソロソロのムードが漂う。前日のプロアマ大会で優勝。「ゲストの方が頑張ってくださったからです」と話しているが、やはりVはうれしいだろう。意外だが、「プロアマで5回は優勝したことがあります」。統計はとっていないが、5勝はかなりすごい成績だ。要は、運も向いてきた証拠に違いない。
前4戦と違うことがひとつある。パッティング時の握り方だ。「前週まで握った感触が、いまひとつしっくりとこなかった。左手小指のかけるポジションを少し変えたら、とてもいい。私は感覚でやっているから、ほんのちょっとしたことです。おかげできょうは、フェースコントロールが安定。3-4メートルのバーディーパットは、いつも決まらないことが多いけど、きょうは微妙なタッチがあっていた」と、納得の表情を浮かべている。17番で披露したパーセーブも、そんな小さな工夫の賜物だった。
今大会は過去5戦で、トップ5が2回。決して、相性は悪くはない。今年はコース自慢の桜がつぼみの状況。小祝さくら-今季初Vの吉報を待っているのかもしれない。(青木 政司)
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