レアル対アスレティック。リーグ随一の堅守を誇る2チームが激突

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3月31日の現地時間21時、今季のラリーガ EA SPORTS に残されたベストゲームの一つがキックオフを迎える。首位を快走するレアル・マドリーが迎え撃つのは、前節終了時点で4位に浮上したアスレティック・クルブ。前者は2季ぶり36度目のリーグタイトル、後者は10シーズンぶりのチャンピオンズリーグ出場を見据え、サンティアゴ・ベルナベウのピッチで激突する。

両チームは今季の開幕戦で対戦し、レアル・マドリーが2ー0で制している。この試合では昨夏に加入したジュード・ベリンガムがスペインでの初ゴールを記録。イングランド代表MFはその後もゴールを量産し、現在16ゴールで得点ランキングの首位をひた走っている。前節は出場停止だった彼にとっては久々の一戦であり、ゴールへの意欲をみなぎらせているはずだ。

ベリンガムはアスレティックとの開幕戦での初得点を皮切りに、ここまで16ゴールを量産している 【(C)LaLiga】

今節は出場停止明けのベリンガムに加え、開幕戦で膝を負傷したエデル・ミリタンが約8ヶ月ぶりにピッチに立つ可能性がある。一方、同じく復帰が間に合う見込みだったティボ・クルトワは数日前に再離脱を強いられ、今季絶望に。さらにビニシウス・ジュニオールも出場停止となる。

今季のレアル・マドリーは序盤戦から多くの離脱者に見舞われながら、昨年9月にアトレティコ・デ・マドリーに敗れて以降、無敗を貫いてきた。2位バルセロナとは勝ち点8差。残り9戦の中で最も困難な試合の一つである今節を制し、4月21日に控えるホームでのエル・クラシコでライバルを直接叩くことができれば、2季ぶりのリーグタイトルに大きく近づくことができる。

開幕戦で膝に重傷を負ったミリタンは今節から実戦復帰する可能性がある 【(C)LaLiga】

ビニシウスが出場停止の今節は、開幕戦でも先制点を挙げたロドリゴ・ゴエスの得点力にも期待がかかる 【(C)LaLiga】

とはいえ、現在のアスレティックは簡単に勝てる相手ではない。来週末に控えるコパデルレイ決勝を見据えながらも、彼らは2014/15シーズン以来遠ざかっているチャンピオンズリーグ出場権を本気で欲している。世代交代の最中にあったここ数年は苦しい時期を過ごしてきたが、その甲斐もあり現在はニコ・ウィリアムス、オイアン・サンセット、ダニ・ビビアン、アイトール・パレデス、ゴルカ・グルセタらが新たに主力に定着した。

アスレティックはここ3試合で1失点も許しておらず、スコアレスドローに終わったバルセロナ戦の後はラスパルマスとアラベスを共に2ー0で下している。29試合を終えての総失点26は、リーグ最少20失点のレアル・マドリーに次いで少ない。

今節はアスレティックにとってコパデルレイ決勝に向けた最後の実戦だ。エルネスト・バルベルデ監督にはマジョルカとの大一番に向けて主力を温存する選択肢もあるが、ラリーガ EA SPORTS とコパデルレイを並行して戦ってきた現チームには、誰が出ても同等の戦力を保てる力が付いている。

3週後の第32節、レアル・マドリーはサンティアゴ・ベルナベウでバルセロナとの首位決戦を迎える。アスレティックはその翌節、シビタス・メトロポリターノでアトレティコ・デ・マドリーとチャンピオンズリーグ出場権を懸けた直接対決に挑む。今節の結果で全てが決まるわけではないが、どちらにとっても負けられない大一番であることは間違いない。この一戦を制し、シーズン終盤の山場を良い形で迎えるのはどちらになるか。

スペイン代表の主力にも定着したニコ・ウィリアムスは、ここまでリーグトップの8アシストを記録している 【(C)LaLiga】

グルセタはここまで自己最多の13ゴールを記録。新たな得点源として定着した 【(C)LaLiga】

アスレティックの守護神ウナイ・シモンはここまで1試合平均0.90失点。自身初のトロフェオ・サモラ(最少失点GK賞)も見えてきた 【(C)LaLiga】

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