ダンス新時代 〜「プロダンサー」として生きる〜 Benefit one MONOLIZ 「HAL」
【D.LEAGUE】
今回は持ち前のセンスと包容力でチームを統率するHAL氏に話を聞いてみた。
D.LEAGUEに参加して4年目になりますが、考え方の変化などはありましたか。
チーム内で作品作りを引っ張っていくメンバーそれぞれの性質やジャンルや個性によって、みんなの向かう方向だったり、作品の仕上がりが変わってくるというのも分かってきました。みんなの意見を取り入れることも大事にしないといけないので、直接意見を言える環境を整えることにも注力しています。一方で勝ちに専念するようにメンバーのマインドを整えていくことも大事にしています。
ディレクターに就任する前は、自分がダンサーとして活動することがメインだったので、元々は背中を見せて、ついて来いというタイプでしたが、今は環境を整え、メンバー優先で、自分が裏方をどれだけしっかりできるかという考え方に変わりました。
【D.LEAGUE】
HALさんから見て、MONOLIZはどんなチームですか。
自分達は手がメインの踊りですが、指先など手首より先のダンスは、D.LEAGUEのステージの上では見えにくかったり、”Dip”という倒れ込むようなダンスもあるのですが、知らない人から見ると転んでるように見えてしまうようで、見せ方に苦労しつつも、少しずつどのようにお客さんやジャッジの方から見られているかも分かってきているので、自分達のダンススタイルだと分かってもらえるような振り付けを作ることに一番頭を使っています。ファンの方がイベントに遊びに来てくれたりするので、ファンの方からの意見をもらったり、D.LEAGUEのジャッジの方からの意見なども参考にして、次第に改善していっているイメージですね。ファンの方や、スポンサーの会社の方々が応援してくれて、みんなで一緒に戦っていられることが今まで続けてこれている理由です。
メンバーが今までダンスで戦う現場に出てたメンバーではなかったので、D.LEAGUEに参加した当初は負けた時に打たれ弱かった子が多かったのですが、今では成長したなと思いますね。チームでのバトルがほとんどないダンスジャンルなので、作品を作ってバトルするという経験は今までなかったです。なので、初めて勝利できた瞬間はとても嬉しかったです。
D.LEAGUEで戦っていく上で苦労していることなどはありますか。
最近は衣装を主に担当しています。ダンスの動きが見えるように形を考えたり露出する部分を作ったりしています。ジャッジ席からの見え方やD.LEAGUEというTPOを意識しています。
既に全てのラウンド分の作品作りを、音作りから始めているのですが、今シーズンで戦い方が変わったチームもあるので、どの作品をどの対戦に出すかを、D.LEAGUEの流れを読みつつ考えるのも難しいところの一つですね。
【D.LEAGUE】
最後に一言お願いします。
映画や音楽とは違って、ダンスは見ないと分からないものだし、正解が1つではないものだと思うので、作品も見た時の感じ方を友達と議論したり、考察したりしてもらえると、もっとD.LEAGUEを楽しんでもらえるかなと思います。
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