ダンス新時代 〜「プロダンサー」として生きる〜 avex ROYALBRATS 「Yuta Nakamura」
【D.LEAGUE】
今回はキャッチーな振付と持ち前のコミュニケーション力でチームをひっぱり続ける、Yuta Nakamura氏にインタビューを行った。
■D.LEAGUEに参加して3年目ですが、心境の変化などありますか。
【D.LEAGUE】
aRBはユニークなテーマや作品が多いと思いますが、大切にしていることなどはありますか。
うちのメンバーは探究心が強く、飽き性っていうのはあると思うので、見たことない作品を作りたいっていうのはあるし、コレオグラフって元々自由度が高いものなので、〇〇ダンスって作りやすいと思うんですよ。みんな柔軟に作品作りに取り組んでいるので、これは無理だよね、っていうのは少ないですね。
そもそもうちのチームはダンスがうまくて勝てるメンバーを選んだというよりは、このメンバーといたら楽しいな、面白い作品ができそうだという観点でメンバーを誘っていて、個人的には個性豊かなメンバーだと思っているので、メンバーも個性を伸ばして成長してくれたら良いなと思っています。正直、自分の持っているレシピを出し切ったみたいなところがあって、素材が同じなら、出るものも似通ってしまうところもあるので、新しい材料が欲しいなと思っています。D.LEAGUEでこういう作品にしたいと思ったときに、スキルがついてこないと、自分も飽きてしまうし、ワクワクしないし、ダンスがうまくなりたいならうまくなるべきだし、ダンス以外のことでもいいから向上心を持って取り組んで、それぞれ成長していくことが、チームを大きくするんじゃないかなと思っています。
チームディレクターとして意識していることはありますか。
メンバーとの距離感と、メンバーの現状把握ですね。あとは分析とミーティングを大切にしています。頭を使ってますね。
チームとして今後取り組んでいきたいことなどはありますか。
具体的に作品を作る時には、対戦相手のすごいところをまず認めるところから始めるようにしています。何が凄くてどうなのか、じゃあ自分達はどうなのかを照らし合わせ、自分達が勝負できるところを探し、足りないものを埋めた上で、良い作品を作って、自分達ができる世界観で、ブレずにやっていく。あとはジャッジがどう受け止めてくれるかですね。
【D.LEAGUE】
aRBの強みや魅力はなんだと思いますか。
アホっぽさってギャップにつながると思っていて、普段どんなにアホっぽくても、本番がすごかったら何も言えないと思うし、このギャップはやろうと思ってできることじゃないので、伸び伸びとD.LEAGUEに取り組んで、一番楽しそうなチームって思われるチームでいたいですね。
あとは客観視を大切にしていて、僕自身が普通の人間だと思っているので、その視点を大事にお客さんを楽しませることを意識しています。僕たちも自分達自身の作品に飽きはきていて、それは認めるべきだし、自分達は気付いているから、あとは登っていくだけでどう変えていくかを考えていくべきなので、もっと楽しませられるんじゃないかなと思っています。
お客さんに見て欲しいところはありますか。
ダンス以外の部分では、人間臭さを見て欲しいですね。勝っても負けても同じ対応ができるのがプロっていうのはあると思うのですが、うちのチームはそれができないし、勝ったら喜んで負けたら落ち込む、みたいな人間らしさがうちのチームの良さでもあるので、そこを見て欲しいですね。
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