【ラグビー/NTTリーグワン】今季初めての佐賀開催。 “ご当地試合”に臨む最高の同級生コンビ<九州電力キューデンヴォルテクス>

中村元気選手と徳永一斗選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

九州電力キューデンヴォルテクス(以下、九州KV)は今季レギュラーシーズンでは最後となるホストゲームに首位の浦安D-Rocksを迎える。キックオフは3月23日(土)、14時半だ。

今節の舞台は駅前不動産スタジアム。今季のレギュラーシーズンでは唯一の佐賀開催だ。九州KVにとっては昨季、ディビジョン2昇格を決めた思い出の地でもある。そんな中、“ご当地試合”となるのが佐賀県出身の中村元気と徳永一斗だ。二人は佐賀工業高校の同級生で現在もチームメートとしてプレーしている。

ただ、高校卒業後の進路は違った。帝京大学へ進学した徳永と異なり、中村は九州電力へと入社した。徳永によれば中村は「尊敬できる存在」だという。「ラグビーをやりながら勉強でも学年でトップ3に入って校内推薦を勝ち取って」(徳永)、一足早く社会へと飛び込んでいるのがその理由だ。

中村は九州電力に入社後、数多くの困難を経験している。入社後もラグビーを続けることを選んだが社業では技術職だったため、技術を学ぶことに時間を割かれた。さらにラグビーでも周りのほとんどが大卒で体格もがっしりしている中、高卒の中村の体重は大きく見劣りする80kgほどしかなかったという。それでも、「とにかく体を大きくする」と社業の技術習得と並行して肉体改造に着手。体重は1年で18kgほど増加した。

高卒と大卒、同期でありながら4つの年齢差が生じる環境に中村は入社以来、悩むこともあったという。そんな中、同級生の徳永が九州電力に入社。「何でも話せる、頼もしい友だちの存在は心強かった」(中村)という。

【©ジャパンラグビーリーグワン】

高校ではフランカーだった中村は5年ほど前からフッカーに転向。プロップの徳永とは第一列でスクラムを組む関係になった。「対等な関係で何でも言い合えるのがすごくいい」(徳永)と高校時代からの関係性は好影響をもたらしている。

苦楽をともにした濃密な3年間を過ごした思い出の地での一戦。佐賀県出身の“最高の同級生コンビ”に注目してほしい。

(杉山文宣)
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ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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