セレッソ大阪【J1リーグ第4節 C大阪vs.鳥栖】ヴィトール ブエノ・柴山昌也のJ1初ゴール、今季初のクリーンシートで連勝を達成

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【CEREZO OSAKA】

今季初の連勝を目指して臨んだサガン鳥栖とのアウェイゲーム。セレッソ大阪のスタメンは、前節から1人変更。レオ セアラが2試合ぶりに先発復帰し、ベンチにはカピシャーバも戻った。

開幕からの3試合は、前半からセレッソがボールを保持して試合を優位に進める展開が続いていたが、今節は鳥栖の巧みなポゼッションに対し、セレッソは前からの守備がハマらず後手を踏む。すると19分、左から右へ一気にボールを運ばれ、スペースを突かれると、一度はゴールネットを揺らされたが、ここはオフサイドで無効に。セレッソとしては救われたシーンとなった。鳥栖の圧力を受けた立ち上がりだったが、20分ごろからセレッソもボールを握る時間を増やし始める。28分には、キム ジンヒョンのフィードを受けたジョルディ クルークスが縦に突破しクロス。ニアで奥埜博亮が合わせてゴールを脅かす。守備も「4-3-3のハイプレスから、しっかりと4-5-1でコンパクトにしのぐ」(小菊昭雄監督)形に変えたことで安定。その後も主導権を引き寄せるまでは至らなかったが、鳥栖に大きなチャンスを与えることなく、前半は終了した。「前半はしんどい時間がずっと続いたが、良かったところは、その時間帯で失点しなかったこと」と試合後に西尾隆矢も振り返ったが、前半を失点ゼロでしのいだことが、この試合を分ける大きなポイントとなった。

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後半開始から、小菊監督は香川真司に代わってヴィトール ブエノを投入。すると早速、試合は動く。舩木翔の対角のフィードが起点となり右サイドを攻め込むと、クルークス、毎熊晟矢が連続してクロス。相手のクリアを拾い続けて押し込むと、最後は毎熊のクロスのこぼれ球を拾ったブエノが右足でのトラップから左足を振り抜き、見事ゴールイン。ドライブ回転がかかったボールがクロスバーを叩いてネットに吸い込まれた瞬間、ベンチは大盛り上がり。苦しかった前半の展開を一気に変えるスーパーゴールに、選手たちも歓喜を爆発させた。

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先制して落ち着きを取り戻したセレッソ。これまで3試合の展開を考えると、早めに追加点が欲しい中、64分、挨拶代わりのゴラッソが加入後初ゴールとなった背番号55が再び魅せた。セアラの落としから中央でボールを受けると、前方のスペースへ走り出した柴山昌也に絶妙なスルーパス。直前に試合に入り、これがファーストタッチとなった背番号48が右足で止めて左足アウトで流し込むと、GKの手を弾きながらゴールにねじ込んだ。昨年夏の加入から数ヶ月、シーズンをまたいで生まれた柴山の嬉しいJ1初ゴールに、選手からは手荒い祝福が送られ、再び歓喜の輪が広がった。直後の69分にも決定機。敵陣で相手のパスをカットした柴山が持ち込み中央へ折り返すと、ブエノがスルーし、セアラが合わせたが、枠を捉えることができず、3点目とはならなかった。

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86分には、VARの介入による1発レッドで柴山が退場になるアクシデントもあったが、セアラに代えて鳥海晃司が入り、5-3-1で後ろを固めて逃げ切ったセレッソ。「今シーズン初のクリーンシート、連勝、苦しんでいた選手たちが途中から出て結果を出してくれたこと。最後に10人になりながらも全員でハードワークして、絆の深さを感じられたこと。たくさんの嬉しいことがあったゲーム」と試合を総括した小菊監督。この試合後に日本代表へ合流する毎熊も、「こういう試合を勝っていくチームが上に行ける。ハーフタイムでも、『こういう試合を勝たないといけない』という声も出ていた。チームとしても、また一つ上にいくための成長になる勝利だった」と今節の1勝の大きさをかみしめた。新たな選手たちが結果を出したことで競争力が増したチームは、約2週間後、代表ウィーク明けに行われる次節・湘南ベルマーレ戦へ向け、攻守に上積みを図っていく。
(文=小田尚史)
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