シーズンを左右する大一番。ホーム無敗のアトレティコ、「対シャビ」初勝利なるか

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3月17日(日)の現地時間21時にキックオフを迎えるアトレティコ・デ・マドリー対バルセロナは、残り10節となった2023/24シーズンのラリーガ EA SPORTS におけるベストカードの一つだ。勝ち点6差で3、4位に並ぶ両者の直接対決は、タイトル争いとチャンピオンズリーグ出場権争いの双方を左右する重要な一戦となる。

アトレティコは前節カディス戦で痛恨の黒星を喫したばかり。結果として5位アスレティック・クルブとの勝ち点差は2ポイントに縮まり、今節負ければチャンピオンズリーグ出場圏外に後退する可能性もあるが、勝てば3位バルセロナとの差を3ポイントまで縮めることができる。一方のバルセロナも、首位レアル・マドリーとの勝ち点8差を覆すためには残り10試合で全勝することが最低条件。お互い勝てば目標達成への希望が膨らむ半面、負ければ致命傷となり得る大一番と言えるだろう。

エスタディ・オリンピクで行われた第15節の対戦はホームのバルセロナが1ー0で制している。この試合で唯一のゴールを決めたのはジョアン・フェリックス。アトレティコからレンタル中の身である彼は今回も注目選手の一人だ。攻撃のキーマンとしてはもちろんのこと、シビタス・メトロポリターノのファンからどのような “歓迎” を受けるかも見逃せない。

前回対戦はフェリックスの技ありゴールが決勝点に。古巣との再戦で再び結果を出せるか 【(C)LaLiga】

ここまでホームでは13勝1分無敗と、今季のアトレティコはシビタス・メトロポリターノでの圧倒的な強さを誇っている。ホームでの最後の敗戦は2023年1月まで遡るが、その相手は他でもないバルセロナだった。シャビ・エルナンデス監督が就任して以降、バルセロナは4度のアトレティコ戦で全勝している。5度目の対戦となる今節は、アトレティコのディエゴ・シメオネ監督にとって今季終了後の退任が決まっているシャビ監督に勝つ最後の機会となるかもしれない。

3ー5ー2のシステムを基本布陣とするアトレティコに対し、バルセロナもポゼッション時は3ー4ー3に変形する可変システムで戦っている。共にサイドに張り出すサイドアタッカーの突破力が攻撃の突破口となるだけに、両サイドでの攻防は見どころの一つとなるはずだ。その点、バルセロナは前節マジョルカ戦で見事な決勝点を挙げたラミン・ヤマルが絶好調。アトレティコはサムエル・リノの突破力が鍵となりそうだ。

好調のラミンはマジョルカ戦で今季4点目を記録。末恐ろしい16歳だ 【(C)LaLiga】

加入1年目ながら、リノの突破力はアトレティコの攻撃に不可欠なものになっている 【(C)LaLiga】

ラリーガ EA SPORTS を代表する2人のストライカー対決も注目されている。アトレティコのアルバロ・モラタはここまで14ゴールを挙げ、得点ランキングの首位に立つレアル・マドリーのジュード・ベリンガムを2点差で追っている。バルセロナの主砲、ロベルト・レバンドフスキは12ゴールで同ランキング7位につける。近年で最も混戦となっている得点王争いの行方を占う意味でも、両ストライカーの共演は楽しみだ。

スペインフットボール界を代表する両チームは、共にミッドウィークのチャンピオンズリーグで8強入りを果たした。アトレティコは水曜のインテル・ミラノ戦で延長戦まで戦い抜いているが、シビタス・メトロポリターノで戦える点を考慮すれば日程面の不利などないようなもの。史上最多動員数を記録したインテル戦に続き、今回の大一番でも熱い地元ファンが最高の雰囲気を作り出してくれるはずだ。

モラタは第27節ベティス戦で今季14ゴール目を記録。得点ランキングの3位タイにつけている 【(C)LaLiga】

2季連続の得点王を目指すレバンドフスキは第25節セルタ戦で2ゴールを挙げ、今季12ゴールとした 【(C)LaLiga】

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