【ラグビー/NTTリーグワン】「日本一を、このチームで獲りたい」。 希望を胸に、いざデビュー戦<クボタスピアーズ船橋・東京ベイ>

クボタスピアーズ船橋・東京ベイ 江良選手(左) 廣瀬選手(右) 【©ジャパンラグビーリーグワン】

明治大学ラグビー部の公式ホームページ。選手プロフィール『今年の目標』の欄には、「日本一の景色をみんなで見る」と記されている。まだ見ぬその景色に向けての新たな一歩。クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(以下、S東京ベイ)のアーリーエントリーでは江良颯に続き、明治大学ラグビー部100代目キャプテン、廣瀬雄也が横浜キヤノンイーグルス戦で控えメンバー入りを果たした。

「最初は入っていなかったんですが、急にメンバー入りすることになりました。こうしたチャンスをモノにするかどうかはすごく大事なことだと思っています」

東福岡高校、明治大学では全国大会優勝の経験はなく、廣瀬はまだ、頂からの景色を見たことがない。S東京ベイへの入団を決めた大学3年次には「雰囲気がよく、温かい空気感がありました。まだ(S東京ベイが)優勝する前でしたが、『こういうチームが日本一になるんだろう』という、初めての感覚を覚えました」と話す。

昨年度はリーグワン覇者となったS東京ベイも、今季は傷だらけの状態。目標とする連覇を考えれば、4勝5敗と現在、苦境に立たされている。

「やろうとしていることは間違っていないですし、その結果がまだ出ていないだけで、悲観的にならなくていいと思います。すでに5敗していますが、プレーオフトーナメントに進めば、まだチャンスはあります。僕は初めての日本一(リーグワン優勝)を、このチームで獲りたいです」

控えメンバーには帝京大学ラグビー部キャプテン、江良も名を連ねる。この二人が同じベンチに座るのは2018年のU17日本代表以来のことだそうだ。一足早くデビューした江良の活躍についての印象を尋ねると、廣瀬は「同期として誇らしい」と答えた。

「同期の中で真っ先に試合に出て、活躍している姿はすごくいい刺激になっています。誇らしいけれど、負けていられないという思いもあります。その(江良と)同じ土俵に立ったというのは、自分にとってうれしいことです」

ギャラガー・チーフス戦、そして前節のトヨタヴェルブリッツ戦と着実に爪痕を残してきた江良も、廣瀬とともに同じジャージーを着て戦うことに喜びを感じるという。

「(廣瀬とは)高校時代からの友だちで、(社会人で)一緒に試合ができるとは思っていませんでした。お互いにキャプテンとしてチームを引っ張ってきて、大学選手権の決勝の舞台で戦った者同士が一緒に試合ができるというのがすごくうれしいです」

まさに胸突き八丁の正念場。生き残りを懸けた重要な一戦で、青春のエスペランサ(希望)がチームに新しい光を灯す。

(藤本かずまさ)
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ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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