これまでの2試合と同様、立ち上がりからボールを握って試合を進めるセレッソだが、東京Vの組織立ったプレスにパスが引っかかる場面も。それでもGKキム ジンヒョンが正確なロングフィードでプレスを回避。少しずつ主導権を握っていくと、14分に決定機。右サイドの毎熊晟矢を起点に左を経由し最後は中央を割って為田がシュートもわずかに枠を外れた。20分にもプレスを回避し香川真司を起点に右サイドからチャンスを作ると最後は毎熊のパスに上門がシュート。21分にも決定機。舩木翔を起点に為田が登里享平とのワンツーで左サイドを突破。クロスに奥埜博亮が合わせたが、ここも枠を捉えることができなかった。時間の経過とともに押し込みながらゴールが遠い前半だったが、守備では相手にシュートをほぼ許さず試合を進めると、42分に待望の先制点を奪う。舩木のロングパスを奥埜が頭で逸らし、右サイドでクルークスが相手SBと1対1の場面を作る。巧みな切り返しで進入して右足でクロスを上げると、ファーサイドで香川が詰めて、頭でネットを揺らした。開幕からの2試合は出場機会がなかった背番号11だが、「練習や練習試合から一生懸命やっていた。それはみんなが感じていること。そういう選手が報われるのは、チームとしても大きい」と香川。巡ってきたチャンスにしっかりと結果を残した。