久保を温存のレアル・ソシエダ、セビージャに3−2で敗戦

レアル・ソシエダ
チーム・協会

【©︎RealSociedad】

終盤に追い上げるも一歩及ばず

 ラ・リーガ第27節、ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)は敵地セビージャへと乗り込んだ。国王杯準決勝での敗戦から中3日で迎えた一戦、来季CL、EL出場権獲得のためには残されたリーグ戦三分の一の中で勝ち点の取りこぼしは許されない。一方のセビージャは直近の試合では徐々に勝利を収め不本意な降格権争いから抜け出そうとしていた。アジアカップ参加後クラブに合流し3週間で行われた6試合でフル稼働してきた久保はこの日はベンチスタートとなった。

 来週火曜日のCL、PSG戦を見据えてか先発メンバーを6人入れ替えたイマノル監督は前線でアンドレ・シルバとサディクの2人を組ませる布陣で臨んだ。序盤から攻勢を仕掛けるセビージャは11分、CKの流れからセビージャエースモロッコ代表エン=ネシリが先制点を挙げる。さらにわずか2分後、再びエン=ネシリ。左サイド角度のないところから左足を振り抜き、豪快な追加点を決めた。上々な立ち上がりに盛り上がる敵地サンチェス・ピスフアン。

 対するラ・レアルも反撃を試みるが、攻撃の糸口が見出せない。序盤のザハリャンのミドルシュート以降見せ場を作れず、このまま無得点で前半を終えるかと思われたアディショナルタイム、アンドレ・シルバがセビージャDFセルヒオ・ラモスのハンドを誘発。自らがキッカーを務め、ラ・リーガでの今季初得点を決めた。2−1と後半へ望みを繋いだところで前半終了のホイッスルが吹かれた。

 後半は両者やや慎重な試合運びが見られたが、66分にセルヒオ・ラモスが汚名返上の追加点を記録。右サイドからのオリベル・トーレスのクロスに頭で合わせたボールは緩やかな弾道でレミロの指先をかすめネットを揺らした。試合を諦めないラ・レアルはザハリャンとの交代で出場したブライス・メンデスが攻撃を牽引しセビージャゴールに迫る。92分、ゴール正面でのFKのチャンス、ブライス・メンデスの放ったシュートはセビージャGKノルウェー代表ニーランの伸ばした手を弾きゴール。

 1点差に詰め寄ったラ・レアルだが、同点に追いつくことはできずこのまま3−2で敗戦。PSGとの試合に向けてオヤルサバル、久保、メリーノ、トラオレ、ル・ノルマンに休息を与えられたこと、アンドレ・シルバの初得点という最小限のポジティブなニュースを持ってサン・セバスティアンへ帰還する。

 次戦は5日、PSG戦。先月行われた第一戦では2−0で敗戦。CLベスト8進出のためにはレアレ・アレナで勝利を収めるしかないラ・レアル。シーズン終盤戦に向けてチームの勢いを取り戻すためにはこの試合での奮起が期待される。 
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著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

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