初V&最終戦を見据え-天本ハルカが好発進

チーム・協会

【Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images】

第37回ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント 琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)第1日

 シード選手として、天本ハルカが24年シーズンを迎えた。5アンダー、2位タイと絶好のスタート。プロ3年目のさらなる飛躍へ、手応えを感じている。

 この日は天候が目まぐるしく変化する、とても難しいコンディション。5メートルの今季初バーディーを決めた5番は、土砂降りの雨が降っていた。「もう、プレーをしたくないほどの雨・・・。4番まで、ずっとバーディーチャンスを決められなかった。とにかく、集中です。このパッティングでリズムに乗れた。きょう、一番のキープレー」と振り返った。

 最終プロテスト突破まで遠回りしたものの、黄金世代である。自身が理想とするステディーなプレーヤーとなるために努力を重ねてきた。「去年、予選落ちをしない選手といわれました。23年は、トップ10へ入ることがひとつの目標だったけど、11位まで来てもそれを上回ることができない。ところが、マスターズGCレディースで初めて5位タイになったら、何となくコツがわかったというか、終盤戦で3回、トップ10をマークできた」という。

 そんな感覚を忘れたくない。初シード-とうかれることなくオフもトレーニングを続けた。そして、待望の開幕戦へ。ただし、万全という感触はない。第1日、スタート直前まで必死の調整が続いた。ところが、不安は杞憂に。

 「風がとても強い。抑えて打つ、を徹底。コンパクトなスイングを心がけ、インパクトだけを考えた。スタートホールでフェアウェイをとらえることができたから、ホッとして・・・。その後、パッティング少しずつ入りだし、前半はノーボギーでした」と説明を加えた。

【Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images】

 23年の最終戦。密かな期待を抱き、現地ウェイティングへ赴く。「リスト3番目だったけど、雰囲気だけでも味わうことができれば、と思った。やはり、足を運んだだけの価値がありましたよ。練習ラウンドをすることができて、第1日は1番ホールのスタンドで観戦できたからです。今年はどうしてもJLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップへ出場したい」。

 着実に、確実に、がモットーである。そうはいっても、「今季の目標はJLPGAツアー初優勝。まだ、第1ラウンドが終わったばかりだけど毎日、少しずつ上がっていきます」と、言葉が弾んだ。(青木 政司)
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