柏レイソルvs京都サンガ マッチレビュー

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【柏レイソルvs京都サンガ マッチレビュー】

【これはnoteに投稿されたトマト|文章力を上げたいさんによる記事です。】

試合結果

後半にマテウスサヴィオがスーパーゴールを放ち柏レイソルが先制。その後も試合を有利に進め、PKのチャンスもあったが生かしきれず。最後の最後、後半のアディショナルタイムにFKから京都・安西にゴールを許し、ドロー決着。

前半

お互いにロングボールを蹴り合う展開に。京都はFW豊川が自由にポジションを取りながら柏ゴールに迫っていた印象。DFアピも柏の攻撃を跳ね返したり良いドリブルを見せたりと存在感あり。柏は左サイドを中心に攻めるがジエゴ⇒サヴィオの感覚が合わず。46分には細谷・小屋松・サヴィオが良い連携を見せ細谷がシュートを打つもGK正面。0-0で前半終了。

後半

後半は柏レイソルが攻める展開が続く。細谷が48分、56分、73分とシュートやチャンスメイクに絡む。54分には5人の選手が絡みゴール前まで迫った。そして迎えた77分、サヴィオのスーパーゴールが炸裂する。85分には関根→細谷→山田の連携でPKを獲得するもまさかの失敗。92分には京都のFKから原がシュート。GK松本が一度は弾くも、こぼれ球を安齋に決められ失点。1-1のドローに終わる。

細かな感想

京都について

FW豊川、DFアピアタウィア久は印象に残った。
特に前半の豊川は怖かった。去年も同じことを感じた気がするが存在感のあるFWは本当に怖い。

おそらく川崎颯太も良いプレーをしていたのだろうがまだ私にはわからない。早くこういう選手の良さがわかるようになりたい。

ゴールを決めた安齋は高卒ルーキーだとか。
ゴールは良かったが、主審の飯田さんの胸を押したのは良くないぞ。

サヴィオのスーパーゴール

試合をゴール裏2階席で見ていたが、正直最初は外れると思ったし、決まった瞬間も、え?え?決まったの?と言う感じで一瞬ゴールに沸くスタジアムの空気に乗り遅れた(笑)

リプレイを見たが、かなり遠くから巻いてゴールに向かっていたのが分かった。こんなゴールを決められるのはサヴィオだけだ。

スタジアム全体が一体となって「サヴィ~オー」とチャントを歌ったのがめちゃめちゃ楽しかった。

意外にも右サイドのスタッツが良かった

個人的に意外だったのが右サイドのスタッツが良かったことだ。

柏の強みは左サイドのブラジル人コンビと多くの人が思っているだろうが、データでみると上位に来るのは右サイドの山田と関根なのだ。
柏で走行距離10kmを超えたのは山田と関根の2人だけだ(サヴィオは9.8km)。
山田はアタッキングサードでのパス13回、関根はクロス4回と、どちらも両チーム合わせて最多回数を記録している。関根はパス数もチームトップであり、よくボールに触っていたことがわかる。
ペナルティエリア付近でのプレー回数は左(14回)、中央(16回)の倍以上の36回である。

実際にPKを獲得したのは山田であり、サヴィオのスーパーゴールをアシストしたのも山田である(アシストと呼べるのか怪しいが)。

参考:Jリーグ公式HPSPAIA(https://spaia.jp/football/jleague/j1/game/2024022501/stats)

5バックを採用すべきなのか

柏は1点リードの85分にDF立田を投入し逃げ切りを図る。
結果的にはセットプレーから失点し、逃げ切りに失敗する。
昨年から試合終了間際にDF5枚に増やしていたが逃げきれた印象がない。
立田個人が悪いというのではなく、これまでうまくいっていた形(4-4-2)を自分たちで崩してしまっているように見える。

逃げ切る、耐える、残り時間を使うのはサッカーで必要な要素だが、もう少し敵陣でボールを握りながら時間を消費してはどうだろうか。

今回は出番がなかったが、新加入の島村は良いドリブルを見せていたし、前線でボールをキープしてくれるのではないだろうか。また、コーナー付近で時間を使うのもありだと思う。今回はホームでの試合だったし、時間稼ぎを非難する声もなかったのではないか。

控えの質

柏が1-0でリードしている展開で、負けている京都は交代選手を使ってどんどん攻めてくる。

では、レイソルはリードしている状態で交代選手をうまく使えているのだろうか。
実際に現地で試合を見ていて私が監督なら交代させられる選手がいないなと感じた。

DF立田はどうしてもやらかしてしまうイメージが強く1-0の場面では不安しかなく、DF川口は試合に出て何かを変えてくれる気はしないし守備強度が上がるとも思えない。FW山本の投入が逃げ切りに役立つのかは私にはわからない。

一番期待したかったのが、先に述べたように島村のドリブルだ。結果論だが5バックはうまく機能しなかったわけだから、山田と交代で島村を入れても良かったのではないかと思っている。

個人的にはどこでも使えて運動量も計算できる戸嶋をベンチに入れてほしかった。コンディションなど外部からはわからない部分が大きいので何とも言えないところではあるが。

レイソルのFW陣

前回のちばぎんカップの感想でも触れたFW陣のシュート数を見てみよう。

画像:SPAIAを参考に独自に作成 【トマト|文章力を上げたい】

チーム全体のシュート数が10なので、そのうち7本をFW2人で放ったことになる。

サヴィオは枠内の1本があのスーパーゴールだったのだからお見事としか言いようがない。細谷は惜しいシュート(GK正面など)があったので、そこを決め切ってほしい。惜しいままでは昨年と同じままだ。山本は出場時間が短く、木下はそもそもゴール前30mでのプレー時間が少ない。

私が一番気になっているのが小屋松だ。出場時間もアタッキングサードでのプレー時間も十分あるはずなのにシュートがない(ちばぎんは71分で2回のシュート)。

中盤に降りてボール回しに関わっていること、ゴール前に張り付いている選手ではないこと、ゴール以外で貢献していることはわかっているが、FWならもっとシュートを打ってくれ、ゴールを狙ってくれと前回から思っている。詳しいことは私にはわからないのだが、チームは小屋松に得点を求めていないのだろうか。

審判

主審は飯田淳平(https://web.gekisaka.jp/player/?23652-10124-jp)さん。VARは先立圭吾(https://web.gekisaka.jp/player/?42219-42219-jp)さん(ちばぎんの時の主審)。
個人的には審判の中で飯田さんが一番好きだ。
レイソルに有利なレフェリングということではなく、疑問に思うジャッジが少ないことやジャッジがわかりやすいことが理由だ。身振り手振りで何に対して笛を吹いたのかを分かりやすくしてくれていると思う。遠くから見る観客としても何で笛を吹いたのかよくわかる。39分に京都の選手がファールをしたときは謝りに行くよう声をかけていた(ように見えた)が、試合が荒れないようにコントロールするためだろうか。スローインの位置も割と厳しめに見ていた。

木下にイエローが出た理由はよくわからなかったし(映像見たらわかった)、PKの判断は京都からすると少し厳しかったのかもしれないが(笑)、やはり飯田さんのジャッジは良かったと思う。

昨年は飯田さんが日立台を担当してくれる回数が少なかったと思うので、今季はたくさん来てくれると嬉しい。

次節はアウェイ神戸戦

終わったものはどうにもならないので、チームもサポーターも次に向けて切り替えたいところ。

次節は昨年王者のホーム開幕戦。

レイソルは神戸に対して相性は悪くないので、敵地で良い試合&勝点ゲットを期待したい。

ご紹介

いつも読んで勉強させていただいている方のマッチレビューです。本当に勉強になります。いつかこんなレビューを書きたいものです。

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