早大バレー部男子 早稲田の2枚エースが直接対決!

チーム・協会
2023-24 V.LEAGUE DIVISION1 東レアローズVSウルフドッグス名古屋 2月10日 愛知・豊田合成記念体育館 ENTRIO
【早稲田スポーツ新聞会】記事 町田知穂、写真 五十嵐香音、町田知穂

 2月10日、東レアローズ(東レ)とウルフドッグス名古屋(WD名古屋)の試合が行われる豊田合成記念体育館 ENTRIO(エントリオ)に2人の背番号「12」がいた。早稲田の2枚エース、OH水町泰杜(スポ4=熊本・鎮西)とOH山田大貴(スポ4=静岡・清水桜が丘)だ。水町擁するWD名古屋のホームゲームとなったこの日は2227人の観客を動員した。試合は両チームともパワーのあるプレーで会場を沸かせたが、安定感のあるプレーで魅せたWD名古屋がストレートで勝利し、19勝目をおさめた。

 第1セット、東レは早稲田OBである上條レイモンド(令4スポ卒=現東レアローズ)がスタメン出場し、ブロックやクイックで得点。追い抜き追い抜かれの試合運びで15-16とWD名古屋が1点先行すると、水町がコートイン。惜しくもサーブはネットにかかるも、その後バックアタックで得点。20-25でWD名古屋がセットを先取した。

水町のバックアタック 【早稲田スポーツ新聞会】

 続く第2セット、13-14でWD名古屋が先行した場面で、水町が再び途中出場した。またもバックアタックを決め、15-19と点差を広げた。水町がベンチに戻ると、次は山田がリリーフサーバーでコートイン。そのサーブは返され、山田もベンチへ戻った。その後、早稲田OBの重藤トビアス赳(令スポ5卒=現東レアローズ)も途中出場したが、22-25でWD名古屋がセットを連取した。

山田のサーブ 【早稲田スポーツ新聞会】

 第3セット序盤は6-3で東レがリードしたが、中盤にWD名古屋が追いつき拮抗(きっこう)した試合展開となる。16-17でWD名古屋がリードすると、水町がコートイン。サーブで相手を崩し、チームメイトがスパイクをシャットアウトすると、東レはタイムアウトを要求。しかしWD名古屋の勢いは止まらず、水町のサーブが続く。16-22でWD名古屋が東レを引き離した場面で山田がコートイン。水町と山田の直接対決が実現した。18-24とWD名古屋が先にセットポイントをつかんだが、ここで山田のスパイクが相手のブロックに強く当たるとボールがアンテナに触り、Vリーグ初得点を決めた。しかし、最後は山田のプッシュがブロックされ、19-25でWD名古屋が勝利した。

得点に喜ぶ水町 【早稲田スポーツ新聞会】

 試合後、水町はVOMインタビューに登場し、攻守ともに活躍したこの日の試合を振り返った。最後のサーブは山田を狙ったという水町。その一方で、悔しそうな表情を浮かべた山田も、「(水町に)負けていられない」と試合を振り返った。早稲田の2枚エースは、Vリーグに進み、良きライバルへと進化していた。これからも彼らが切磋琢磨し成長し続ける姿を見守りたい。

試合後の水町と山田 【早稲田スポーツ新聞会】

コメント

水町泰杜主将(スポ4=熊本・鎮西)

――今日は後衛で何度もボールをつなぐ活躍がありました。チームのルールやシステムには馴染んでいますか

 ウルドは個人の感覚に委ねられている部分も多くて。でも早稲田でやってきた通りにやっているので、そういう意味では早稲田が生きているのかもしれません。

――コート上で小川選手や永露選手とコミュニケーション取っていましたが、どういった内容ですか

 守備位置や、相手スパイカーはここのコースが多いといった確認をしていました。

――どんなバレーボール選手になりたいか、抱負や目標をお願いします!

 周りの人に信頼必要とされるような人間・選手になることです。とりあえず目の前の自分に与えられた役割をしっかりとこなしていきたいと思います!

※試合後VOMインタビューより抜粋
――今日の試合全体を振り返っていかがでしょうか

  東レさんはブロックがいいチームなのですが、先輩方が拾って打って、いいゲームをしてくださったのではないかなと思います。

――早くも2回目のこのホームでのVOMということで、 第3セットでは流れを引き込むプレーが多くありました。サービスエース、そしてアタックは未だに決定率100パーセント誇っております。振り返ってみていかがでしょうか

 1セット目、2セット目にサーブが入らなくて、その分レシーブで貢献しようと思っていました。そして3セット目、自分の得意なコースにサーブが入って。最後は、4年間共にした山田(大貴、スポ4=静岡・清水桜が丘)が東レに入ってきて、狙ってやろうと思ったのですがミスしてしまいました。

※試合後記者会見より抜粋
――第3セット、連続サーブで活躍されましたが、エントリオの大喝采を浴びていかがでしたか

 堺戦でデビューさせていただいて、そこからサーブが全然入っていなかったので、3セットかかってしまいましたがいいサーブが入ってよかったです。

――あれだけ活躍できると、前衛でも出場してみたいと思いますか

 そうですね。でも今の役割はピンチサーバーで出て後ろで打つバックアタックやレセプション、ディグで貢献するというところなので、まずはそこにしっかりとフォーカスしたいです。

――最後、山田選手と同じコートに立った感想は

 4年間を共にした仲間なので、違うユニフォームを着てネットを挟んでいるというのはとても不思議な気持ちでした。

山田大貴(スポ4=静岡・清水桜が丘)

※試合後記者会見より抜粋
――今日の試合を振り返って

 途中、ピンチサーバーと前衛から出場させていただいて、初得点をすることができたのですが、満足のいくものではなかったので、自分の持ち味の攻撃力を磨いてチームに貢献出来たらなと思います。

――初得点を決めたということで、自信はつきましたか

 大学生とは違うなというのをVリーグに来てからすごく感じていて。高いブロックに対してのスパイクの決め方に自分のレベルが達していないと感じた一方で、今日クレク(WD名古屋)さんのようなレベルの高いブロッカーから点を取れたのは自信になったと思います。

――水町選手と同じコートに立ってみて

 大学で一緒にやっていた水町が活躍しているのを見て、すごいなと思うところもあるし、自分も何かやってやりたいなと感じるところもあって。あいつが自分の方を見たときに、絶対(サーブ)打ってくるなとわかったし、自分も負けてられないなと思いました。
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著者プロフィール

「エンジの誇りよ、加速しろ。」 1897年の「早稲田大学体育部」発足から2022年で125年。スポーツを好み、運動を奨励した創設者・大隈重信が唱えた「人生125歳説」にちなみ、早稲田大学は次の125年を「早稲田スポーツ新世紀」として位置づけ、BEYOND125プロジェクトをスタートさせました。 ステークホルダーの喜び(バリュー)を最大化するため、学内外の一体感を醸成し、「早稲田スポーツ」の基盤を強化して、大学スポーツの新たなモデルを作っていきます。

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