【サーフィン】パラサーフィンへ日本サーフィン連盟が本腰 4年後ロス五輪で初採用の機運高まる
2023年パラサーフィン世界選手権で金メダルを獲得した池上凪選手 【ISA / Sean Evans】
パラサーフィンは2028年ロサンゼルス五輪で初採用される機運が高まっており、NSAは国内の競技人口の増加と認知度の向上を図りたい考え。
会見の冒頭、NSAの酒井厚志理事長は「日本のパラサーフィンは世界レベルに近づいてきた。スポンサーなどのバックアップがまだ少ないので、増やしていきたい」と呼び掛けた。
「パラサーフィンのスポンサーを増やしたい」と話すNSAの酒井理事長 【THE SURF NEWS】
障がいに応じて9クラス
クラスは9つに分かれる。腕や膝下、膝上など障がいの部位で分かれるスタンドや、膝立ちや座った姿勢で乗るニールやシット、うつ伏せで乗るプローン、視覚障害クラスなどがあり、自分でパドルができるか、ボードに乗れるかによって、さらに細かく分類される。
国際的なクラス分けとは別に、NSA独自のクラス分けを設ける理由について、NSAの清水雅裕事務局次長は「サーフィンに挑戦してみたいけど、クラス分けが分からない人が国内に多くいると思う。そのような方々を発掘したい」と話す。
昨年の世界選手権に出場した選手たち 【THE SURF NEWS】
全日本選手権ではオープンクラスも実施
全日本選手権で優秀な成績を収めた選手について、NSA強化委員会、医科委員会、パラ競技部会が協議の上、世界選手権への派遣を決定。国際的なクラス分けは多少、基準が異なる可能性があり、世界選手権前に再度、適格性が審査されるという。
今年第2回となる全日本選手権の日時、場所は未定だが、初開催の昨年は9月に千葉県白子町の剃金海岸で実施し、26人が参加した。昨年に続き、今年も規定のクラスとは別に、特別開催としてオープンクラスの試合も行う。NSAは「障がいの度合いをきっちり分けられない人に参加してほしい」としている。
2023年の世界戦で6個のメダル
2023年の世界選手権オープニングセレモニーの様子 【ISA / Sean Evans】
会見に出席した池上凪選手(32)は昨年の世界選手権で、スタンド1クラスの金メダリスト。12年前、交通事故で腕に障がいを負い、計11回の手術を経て、5年前に始めたサーフィンで栄冠をつかんだ。
世界選手権で優勝した池上凪選手 【ISA / Pablo Franco】
会見で思いを語る池上凪選手 【THE SURF NEWS】
2023年の世界選手権での藤原智貴選手 【ISA / Sean Evans】
昨年の世界選手権4位となった勝倉直道選手は金メダルを目指す 【THE SURF NEWS】
昨年からの飛躍を誓う生方亮馬選手 【THE SURF NEWS】
(沢田千秋)
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