<国内男子ゴルフ>新ナニワの広報・鍋谷太一は星野陸也と同い年「やったなリクヤ、おめでとう!」

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ジャパンゴルフツアー選手会が、2024年ー25年の新体制を発表し、新理事にプロ13年目の鍋谷太一(なべたに・たいち)が初選出。
広報委員を担当することになった。

選手会理事は、今年のツアーメンバーによる互選で選出され、その後、理事会での話し合いにより各役職が決定される。
鍋谷は、選手会長の続投が決まった谷原秀人からその場で「(広報は)太一がいいんじゃない?」と直々に推挙され、「では僕が・・・」と、二つ返事で引き受けた。

「今までは自分のゴルフで精一杯でしたが、おかげさまで今年はまた新しい経験をさせていただける。初めてのことですので何をどうすればいいのか。分からないことだらけですが先輩方に教わりながら、少しでも盛り上げていけたら」と、抱負を述べた。

大阪府平野区出身。
ツアー初優勝を飾った昨年11月の「カシオワールドオープン」では心のこもった感泣のスピーチで感動を誘い、V会見では愛妻の手料理について「ポテトサラダがバリくそ美味い・・・」などとコメントして笑いを取った。

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コテコテの関西弁と、エピ満載の弾丸トークはお笑い芸人さんさながらだが、小学時代は意外にも「今とは全然違って、無口な少年でした」という。

思い当たる転機といえば、レッスンプロのお父さんが主宰するジュニアスクールで慣例となっていた試合後の結果報告会。

「みんなの前でその日の成果や反省をスピーチをさせられたんです。強いて言えば、そこで少しは鍛えられましたかもしれません」。
大阪市立の瓜破(うりわり)西中学校では愉快な友人にも恵まれ次第に積極的に。

ごひいきのお笑いタレントは陣内智則さん。
「ちっさいころからよくDVDとか見させてもらってました」と、関西が誇るピン芸人さんにも今の話術にも通じるヒントがあるようだ。

関西学芸高校1年時の16歳でプロ転向したから、もう13年目。
星野陸也(ほしの・りくや)は同い年だが、「リクヤは自分より4年も後にデビューしたのに、あっという間に追い抜いていきました」と、述懐する。

「去年の初優勝で、やっと少し追いつけたと思ったら、同じ日にヨーロッパで優勝争いして2位になってました」と苦笑し、「やっぱこの人スゲぇわ」と、改めて羨望していたのが昨年末。

押し迫る恒例の打ち納めでは星野に2打差で初勝利した。
「初めてリクヤに勝てました!」と、歓喜もつかの間、いよいよ先週のカタールで、日本勢4人目となる欧州ツアー初制覇を達成。

【やったなリクヤ、おめでとう!】

「やったなリクヤ、おめでとう!」とさっそく祝福の言葉を届けた。
これでますます突き放された。
「ほんとうに、自分はまだまだ、リクヤのライバルにも値しない。尊敬するプロの一人です」と、仰ぎ見続ける。

理事職に就き、存在感が増す今季は、「オフも合宿より実戦を」と、自身も先月1月にタイで行われたアジアンツアーの最終予選会に初挑戦。

【プロホヤホヤの杉浦(左)と、同じ関西の小斉平(右)らとアジアンツアーのQTに挑戦して見事突破!】

21位タイで出場資格を得て、2月15日から始まる開幕戦「マレーシアオープン」で今季最初の腕試しに挑む。

同オープンは、7月18日ー21日の「全英オープン(ロイヤル・トルーン)」の予選会を兼ねており「今年の目標は早いうちの1勝と、海外メジャーに出場すること。マレーシアでぜひ、権利を獲って帰りたい」。
大親友に負けてられない。
新理事は、自らの結果で広報活動する。

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