フル出場の久保はアシスト未遂、国王杯準決勝第一戦はスコアレスドロー

レアル・ソシエダ
チーム・協会

【©︎RealSociedad】

久保&トラオレの右サイドコンビ再結成

 国王杯準決勝、ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)は土曜日のジローナ戦後マジョルカに移動し第一戦に臨んだ。週末の試合で多くの負傷者を出したが、マジョルカ遠征には久保とトラオレが各代表活動を終え合流。準々決勝までの一発勝負ではなく、準決勝からはホーム&アウェーで戦われる国王杯。両チームの2試合を通しての戦い方が注目される。

 元日本代表監督ハビエル・アギーレ監督率いるマジョルカは5バックで重心低く、アブドンとラリンの2トップを活かしたカウンター戦術でチャンスを伺う。マジョルカの守備を前に攻撃が制限されるラ・レアルは絶好調バレネチェアが攻撃を牽引する。互いの良さを消しあう戦いが繰り広げられる中、この試合最初の決定機は29分のアブドンのシュート。久保も攻撃の糸口を見つけようとポジションを変えながら仕掛けるが、マジョルカの徹底した守備が突破を許さない。

マジョルカ島に応援に駆けつけたサポーター 【©︎RealSociedad】

 スコアレスで迎えた後半、チャンスは再びマジョルカ。52分、今季好調のアブドンがPA内で放ったシュートはゴールわずか左。直後にラ・レアルはバレネチェアの突破からのクロス、ゴール目の前で待ち構えたサディクは身体に当てるのが精一杯。ゴールとはならなかったが徐々にラ・レアルが敵陣でプレーする時間が増えていく。その後もカウンターからブライス・メンデスがミドルシュートを放つがこれはGKがブロック。

 71分、ラ・レアルに今日一番の好機が訪れる。久保が左サイドを突破し中央のサディクにパスを送る。触るだけでゴールというシーンでサディクのシュートはクロスバーの上へ。その後も得点、勝利を目指すラ・レアル、守備第一で負けないことを優先するマジョルカの構図は変わらず、試合はこのままホイッスルの音を聞くこととなった。

 緊急合流の久保、トラオレはフル出場を果たし、改めてその存在感を示した。次戦は10日本拠地レアレ・アレナにてオサスナと戦う。公式戦3戦連続スコアレスドローが続くラ・レアル、ホームでの得点、勝利に期待がかかる。
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著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

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