波乱の期待?佐賀・飛燕賞は“内”が人気薄のカギ/データ分析
2023年優勝ディーディーデイ 【撮影:佐賀県競馬組合】
2月4日佐賀9レース 18時15分発走予定
3歳馬の短距離重賞。今年からダート体系が整備され、佐賀所属馬は3月末のネクストスター西日本(園田ダート1400m)から兵庫チャンピオンシップJpnII(園田ダート1400m)を目指せるようになった。あるいは、従来通り春は佐賀皐月賞(佐賀ダート1800m)を目指すのもあり。ここの走り次第で未来が大きく開ける一戦だ。
ここでは過去10年の飛燕賞や、現行のダート1400mで行われるようになった2019年以降5回のデータを元に分析する。
万馬券の出やすい3歳戦
単勝人気別成績 【表1】
人気薄はインコースから浮上
なお、14年は公式映像がHPに残っていないため、割愛した。
3連単万馬券時の人気薄の脚質等 【表2】
牡馬・牝馬の勝利数は互角
性別成績 【表3】
逃げ馬有利な短距離戦
脚質別成績 【表4】
5~7枠が好成績
枠番別成績 【表5】
人気の東調教師、真島調教師は狙い
なお、下表は今年出走馬を送り出す調教師のみを抽出した。
調教師別成績 【表6】
データからの推奨馬は?
② 東眞一厩舎、真島元徳厩舎の人気馬
③ 5~7枠だと良し
④ ただし、人気薄を狙うなら、内枠から
※人気は気にせず広く狙ってOK
※牡馬・牝馬は気にする必要なし
断然人気は唯一の重賞馬トゥールリーだろう。現在4連勝中で、前走の佐賀若駒賞のほか、九州ジュニアチャンピオンも勝ち、重賞2勝。近年の傾向を見ても、重賞勝ち馬や好走馬は期待通り上位に入着しており、ここも軸と見て良さそうだ。近5走で逃げており、①に当てはまる。
単勝オッズは離される可能性もあるが、上位人気の1頭に推されそうなのはトレベルオール。3走前にはトゥールリーに1秒2離されての2着だったが、連勝中のここ2戦のタイムは上々。6枠7番で③に該当。
なお、管理するのは真島正徳調教師で、真島元徳調教師の弟。②には該当しないので注意を。
トゥールリーと並び逃げ馬候補に上げられるのはギャルピース。1勝馬ではあるが、7枠10番に入り、①③に当てはまる。
⑤からは1枠1番ニシケンキング、内から逃げる可能性も秘めている3枠3番ビーアライブあたりか。
今年のメンバー構成からはヒモ荒れが十分に考えられ、手広く狙うのもいいだろう。
第20回飛燕賞 【出馬表】
文・大恵陽子(おおえ ようこ)
競馬リポーター。小学5年生で競馬にハマり、地方競馬とJRAの二刀流。毎週水曜日は栗東トレセンで、他の日や週末は地方競馬の取材で全国を駆け回る日々。グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」「地方競馬中継」などに出演のほか、「優駿」「週刊競馬ブック」「うまレター」「馬事通信」など各種媒体で執筆。
「大恵総合研究所」なるデータ分析機関を勝手に設立し、現場取材で得た騎手・調教師などの談話をヒントに、馬場傾向やレース傾向を導き出して精度向上に励む。
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