【ラグビー/NTTリーグワン】心機一転で迎える2024年。 背中と言葉でけん引する堀越康介の生き様<東京サントリーサンゴリアス>
東京サントリーサンゴリアス 堀越選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】
また、2024年になったことで、日本代表もエディー・ジョーンズ ヘッドコーチ体制が正式にスタート。新たなアピールがここから始まる。その意味で、さらなる奮起を期待したいのが東京SG のキャプテン、HOの堀越康介だ。
ラグビーワールドカップ2023フランス大会では日本代表33名に選ばれながら、出場機会はゼロに終わった堀越。もちろん、仮想敵国を演じる調整役『柱メンバー』として汗を流し、チームの躍進に一役買ったことは知られているが、試合に出られなかったことへの悔しさや葛藤は小さくない。その思いについて、ラグビーワールドカップ2023フランス大会帰国直後に語ってくれたことがある。
「ジェイミー(・ジョセフ ヘッドコーチ)体制で、僕の出場回数は本当に少なかった。でも、出られなかったのはもう、僕の実力。そこは真摯に受け止めて、ここから努力していくべきだと思っています」
堀越の芯の強さは、満足できない結果について人のせいにするのではなく、自分自身にベクトルを向けられることだ。
「人のせいにしたいときももちろんあります。でも、それをしていたら成長しないことは分かっていますし、モチベーションにつながらないですから」
そのストイックな姿勢や目線を、今季はキャプテンとして東京SGの選手たちに向けることを心がけている。
「自分の役割は、チームのマインドセットを引き締めること。長いシーズンでは、なかなかスイッチが入らない選手がどうしても出てしまうもの。そのマインドがチームに蔓延しないように、『俺たちのスタンダードはそこじゃないぞ』としっかり言う係です。戦術的な部分で引っ張ってくれる賢い選手はサンゴリアスにはちゃんといますので、その部分はお任せして、自分はチームのマインドのコアな部分を引っ張っていきたい」
今節対戦する神戸SでHOを務めるのは、2季前まで東京SGでポジション争いを演じた北出卓也だ。堀越自身の成長度合いを図る上で、これ以上ない対戦相手と言える。
2024年を実り多き1年にするため、東京SGを背中と言葉でけん引する堀越康介の“生き様”に要注目だ。
(オグマナオト)
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