【BOATRACE】10年10カ月ぶりVへ快速・丹下健! 野中一平が鋭発挑む 蒲郡
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開催4日目を振り返ると、雨が降ったりやんだりのコンディション。風速は2メートル以下の静水面だったが、風向きがコロコロと変わり、スタートやモーター調整が難しい一日だった。
決まり手はイン逃げが最多の6本、まくりは3本、差し、まくり差し、抜きがそれぞれ1本ずつ。これは3日目と全く同数だった。配当面では、3Rで中村泰平が山崎哲司に競り勝ち万舟券が出現。準優11Rでは断然人気の赤岩善生が中村泰平と永井源に攻め込まれ、もつれた1マークを古川誠之(愛知支部45歳)【写真下】が差して突き抜け、赤岩は6着に敗れる大波乱で3連単12万円台のビッグ配当が飛び出した。
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1枠 丹下 健(愛知支部)
2枠 野中 一平(愛知支部)
3枠 古川 誠之(愛知支部)
4枠 永井 源(愛知支部)
5枠 平本 真之(愛知支部)
6枠 岩瀬 裕亮(愛知支部)
ファイナルの絶好枠を手にしたのは丹下健(愛知支部43歳)【冒頭の写真】。「最近蒲郡ではいい感じになることがあるけど、そのイメージでプロペラをたたいたら、いい仕上がりになりました」と笑みがこぼれる。「出足、伸び、回り足と全部がいいし、2日目からはプロペラの微調整をしているだけです」と胸を張る。
丹下健は「(中村)泰平とかの方が行き足から伸びはいいかな。でもトータルではトップクラスです」と話していたが、その中村泰平が優勝戦に駒を進められなかっただけに、12Rでのトップパワーは間違いない。優勝戦を走るのは2022年9月の平和島(5着)以来、優勝となると2013年3月の常滑以来10年10カ月ぶり。2001年のデビューから通算3回目のVへ気合の踏み込みが見られそうだ。今節は弟の丹下将も参戦している。
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超高配当の使者となったのが前述の古川誠之。「展開を突くしかないので突いているけど、足は良くない。プロペラのクセが強くて毎日たたいているけれど、戻ってしまう」とトーンは上がらない。それでも、ツキだけは誰よりもあるだけに、最後もラッキーな展開が待っているかもしれない。
準優10Rの3周1マークで平見真彦を抜いて2着の平本真之。「展示タイムが出始めているけれど、そこまで伸びることはない。少しのぞく程度です。それより、ターン回りがしっくりきていないので、プロペラ調整で改善したいです」と課題を挙げた。優勝戦は5号艇でエントリー。「内枠で乗りたかったので準優は1着を狙ったけど…。外枠になっても、負けたくないのでスタートをいける範囲でいきたいです」とゴールデンレーサーの貫禄を見せつけたい。
最後に6号艇の岩瀬裕亮は、4日目3Rの接触で新プロペラに交換。急いで調整をして4日目後半9Rに臨み2着を確保した。「今節はずっとターンの入口が良くなかったけれど、新プロペラを調整してマシにはなりました。最終日は時間があるし、じっくりと調整したいです」と上積みがありそうな雰囲気。直前の展示航走にはチェックが必要だ。
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