<重賞レース分析>東京2歳優駿牝馬は、臨戦過程や馬格が注目ポイント!

東京シティ競馬
チーム・協会
12月31日(日)に東京シティ競馬(大井競馬場)で第47回東京2歳優駿牝馬(SI)が実施される。
2023年のラストを飾る重賞は、デビュー間もない2歳馬の女王決定戦。東京シティ競馬はゴール前写真判定装置やスターティングゲートの採用など国内初の試みを数多く実施してきたが、2歳牝馬限定の重賞創設もJRAに先んじた画期的な試みだった。翌年春のクラシックロードに向けて、若き乙女たちが精一杯の走りを繰り広げる。
ここでは東京2歳優駿牝馬10年の結果から、レースの傾向を分析する。

<レース情報>
第47回 東京2歳優駿牝馬(SI)
2023年12月31日(日)16:30発走
距離:1,600m

第46回優勝馬:メイドイットマム号  【東京シティ競馬】

■伏兵が上位に食い込む年も多い

【単勝人気順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

単勝人気順別成績を見ると、2番人気以内の馬は[6-3-1-10](3着内率50.0%)、3~12番人気の馬は[4-7-9-80](3着内率20.0%)、13番人気以下の馬は[0-0-0-38](3着内率0.0%)となっている。上位人気勢の好走率はそれなりに優秀だが、前評判が低い馬の好走例も決して少なくない。

■「浦和」「川崎」勢が優秀な3着内率をマーク

【所属別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

所属別成績を見ると、「浦和」の馬は[2-0-1-8](3着内率27.3%)、「船橋」の馬は[3-0-2-23](3着内率17.9%)、「大井」の馬は[2-5-2-54](3着内率14.3%)、「川崎」の馬は[2-3-4-21](3着内率30.0%)、「他地区」の馬は[1-2-1-22](3着内率15.4%)となっている。3着内率が比較的高い「浦和」所属馬や「川崎」所属馬を高く評価したいところだ。

■前走の距離がポイント

【前走の距離別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の距離別成績を見ると、1,400m以下の馬は[1-2-3-43](3着内率12.2%)、1,400m超の馬は[9-8-7-85](3着内率22.0%)となっている。
なお、第43回(令和元年)以降の過去4年に限ると、1,400m以下の馬は[0-1-0-15](3着内率6.3%)、1,400m超の馬は[4-3-4-36](3着内率23.4%)である。前走が1,400m以下のレースだった馬は、過信禁物と見るべきだろう。

■近年は小柄な馬が不振

【前走の馬体重区分別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の馬体重区分別成績を見ると、450kg未満の馬は[4-3-2-50](3着内率15.3%)、450kg以上の馬は[6-7-8-78](3着内率21.2%)となっている。
なお、第43回(令和元年)以降の過去4年に限ると、450kg未満の馬は[2-0-0-19](3着内率9.5%)、450kg以上の馬は[2-4-4-32](3着内率23.8%)である。近年の傾向を重視するならば、小柄な馬は評価を下げたい。

■“ローレル賞”の勝ち馬は堅実

【“ローレル賞”における着順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

“ローレル賞”における着順別成績を見ると、「1着」の馬は[4-1-2-3](3着内率70.0%)、2~7着の馬は[1-3-3-26](3着内率21.2%)、8着以下の馬は[0-0-1-10](3着内率9.1%)、「不出走」の馬は[5-6-4-89](3着内率14.4%)となっている。“ローレル賞”の優勝馬が出走してきたら、有力と見て良さそうだ。

■“エーデルワイス賞”の上位馬も信頼できる

【“エーデルワイス賞”における着順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

“エーデルワイス賞”における着順別成績を見ると、2着以内の馬は[4-3-0-4](3着内率63.6%)、3着以下の馬は[2-1-2-16](3着内率23.8%)、不出走の馬は[4-6-8-108](3着内率14.3%)となっている。2歳牝馬限定のダートグレード競走である“エーデルワイス賞”に出走していた馬は、ひと通りチェックしておくべきだろう。

TCKホームページではより詳しいデータも公開している。
<伊吹雅也>
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著者プロフィール

東京都心部(品川区)にある大井競馬場は「東京シティ競馬(TCK)」の愛称で1950年の開場以来、都心のレジャースポットとして長年にわたり親しまれています。1986年に日本で初めて実施したナイター競馬「トゥインクルレース」は、東京のみならず、インターネット投票や無料のライブ中継などにより日本全国のナイトライフのレジャーとして受け入れられています。2011年に東京大賞典の国際GⅠ格付けを取得、2021年に世界唯一となる左右両回りコースを導入するなど強い馬づくりのために様々な先進的取組みを展開しております。

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