2020-21シーズンから2シーズンに渡って元日本代表FW鈴木武蔵選手が所属したことで日本でも知られるベールスホット。21-22シーズンに1部で最下位となると、昨シーズンは1年での1部昇格を果たせず。今季は2部で2年目のシーズンとなるが、ここまでは首位と力強い戦いを見せている。1-2位の自動昇格と、3-6位で争われる昇格プレーオフに向けて重要な上位対決となるこの試合に、デインズは11月に就任したハンス新監督が採用する3-5-2のフォーメーションで挑んだ。

前半開始早々から上位対決らしく両チーム高いクオリティを見せ、決定機を何度も演出する。デインズの攻撃は常に相手の脅威となり、モーリタニア代表FWスレイマネ・アンのキーパーとの1対1やMFギヨーム・デ・シュライバーのゴール前での決定機など、効果的な攻撃を続ける。激しい試合となっていく中、36分にはベールスホットの主力FWが連続で2枚のイエローカードを受け、退場処分となる。

0-0のままハーフタイムを迎え、後半開始早々にベールスホットが50分にカウンターから右サイドを崩すと、そのまま中に送った速いクロスがデインズDFに当たってオウンゴールが生まれる。しかし60分にベールスホットMFが2枚目のイエローカードでまたも退場となり、9人対11人の試合となる。また、この2回の退場に抗議したベールスホットのスタッフが3人退場する。

75分にもデインズDFケネス・シューマンスが一発退場となり、スタジアム内にファンから物が投げ込まれ15分間試合が中断。終了間際には両チームの選手の小競り合いから両チームの選手が退場となるなど大荒れとなったこの試合は、最終的には1点差を守り切ったデインズが首位のベールスホットを下した。この試合を終えて首位と勝ち点差3の3位と高順位でシーズンを折り返したデインズ。年内最終戦となる次節は12月17日にホームでスタンダール・リエージュのセカンドチームを迎える。

先発出場
GK：ナチョ・ミラス
DF：デニス・プリチネンコ、ケネス・シューマンス、ローラン・レモワン
MF：ガエタン・ヘンドリックス、テオ・キンテロ、ギヨーム・デ・シュライバー、ファン・ラントショート、アレッシオ・スターレンス
FW：レナート・メルテンス、スレイマネ・アン

ベンチ入り
ウィリアム・ドュトワ、ゴンサロ・アルメナラ、ユリ・シュリベルス、スティーブ・デ・リダー、アイマン・カシミ、ママドゥ・コネ、ディラン・デ・ベルデル

途中出場
52分：ゴンサロ・アルメナラ（Out：ローラン・レモワン）
64分：アイマン・カシミ（Out：ギヨーム・デ・シュライバー）
79分：スティーブ・デ・リダー（Out：スレイマネ・アン）
79分：ディラン・デ・ベルデル（Out：レナート・メルテンス）

得点
50分：失点
57分：ファン・ラントショート（今季3点目）
69分：ガエタン・ヘンドリックス（今季2点目）