ロッテ 吉井監督 記録、記念品には無頓着。過去よりも未来。記録よりも記憶。

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千葉ロッテマリーンズ 吉井理人監督 【千葉ロッテマリーンズ提供】

 まさかの開幕3連敗を喫して本拠地に戦いの場を移して迎えたファイターズ3連戦の初戦(4月4日)。マリーンズは今季初勝利を挙げ、吉井理人監督にとっても記念すべき初勝利となった。ウィニングボールを受け取ると、気恥ずかしそうな表情を浮かべ、監督室に戻って阿部和成マネージャーから置き場を問われた際に「ウィニングボールはこの辺に置いといて」と答えた。

 ボールはシーズンが終わった今でも監督室に置かれたままである。記録等にあまり執着がなく、現役時代の記念品もほとんど自宅にはない。あえてあるのはメジャーでプロ1号本塁打を放った際のボールと「ぜひ受け取ってください」と佐々木朗希投手からプレゼントされた完全試合の試合球(ウィニングボールではない)だけ。

 ただ悔やんでいることはある。「今、思うとメジャー初盗塁の際の二塁ベースももらっておけばよかったなあ。だって、あれが日本人初盗塁。いい記念やったのになあ」と吉井監督。

 大谷翔平投手が今年、大リーグの日本人選手通算1000盗塁を記録したことでニュースとなったが、日本選手最初の盗塁はピッチャーだった吉井監督。ロッキーズ在籍時の00年6月24日 ダイヤモンドバックス戦の五回に通算303勝でサイ・ヤング賞5度のランディ・ジョンソンから記録した二盗である。

 「なんでも名前が残り、人々の記憶に残るのはうれしいこと。これからもじゃんじゃん大谷には走ってもらって、記録がでるたびに『日本人最初は吉井のおっちゃんやで』と出てくれたら嬉しい」と記録に無頓着な指揮官が珍しく喜んでいた。

 様々な記録と共に歩むのがプロ野球。ただ吉井監督は個人よりもチームを優先する。過去よりも現在と未来。記録のものよりも記憶に残ることを大事にする。2023年はシーズン終盤に感動的な場面が連続して訪れた。勝てば2位、負ければ4位という敵地 仙台でのシーズン最終戦を勝ち抜いた。本拠地ZOZOマリンスタジアムで行われたクライマックスシリーズファーストステージ。再び勝てばファイナルステージ進出、負ければシーズン終了の第3戦で延長十回に3点を失いながら4点を奪い返し逆転サヨナラ勝利を収めた。最後まで諦めないマリーンズが感動檄を作り上げた。指揮官となって2年目を迎える2024。来年はもっともっとファンの記憶にいつまでも残る感動を提供したいと思っている。

千葉ロッテマリーンズ広報室 梶原 紀章
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