【ラグビー/NTTリーグワン】ターゲットは「チャンピオン」。守備力を高めて目標達成へ<横浜キヤノンイーグルス>
「昨季は史上初の3位でした。今季はチャンピオンをターゲットにプレシーズンから準備を重ねてきました」
プレーオフトーナメント進出をターゲットに掲げた昨季から一転、今季の横浜キヤノンイーグルス(横浜E)は優勝を唯一無二の目標に掲げている。
プレシーズンは、チャンピオンになるためのチーム強化に余念がなかった。大枠のテーマはディフェンスの強化。昨季リーグ2位の得点数を維持しながら、ディフェンス力を高めていく。チームは攻守のバランスを取るという難しいテーマに取り組んでいるが、沢木敬介監督を筆頭としたコーチングスタッフの意図を梶村はこう理解している。
「あくまでも自分たちのアタックを増やすためのディフェンスだと思っています。その意図をチーム全員が理解し、それを遂行することでもっとアタックの回数を増やせるはず。そのためにもこのプレシーズンは、インディビジュアル(個人)のタックルのスキルを上げることにも注力してきました」
プレシーズンでのチーム強化は、横浜Eが掲げる“アタッキングラグビー”を、もっと上のレベルへ引き上げるためのアプローチとも言えそうだ。
キャプテンの梶村いわく、プレシーズンに台頭してきた戦力が大卒ルーキーのフランカー・レキマ・ナサミラ。東海大学出身のレキマ・ナサミラは、プレシーズンマッチ各試合でインパクトを残しているという。「イーグルスのラグビーへの理解を深めて、運動量も増えてくれば、僕らにとってのキーマンになってくれる」と梶村も期待を寄せる。
なお、チームの大黒柱であるスクラムハーフのファフ・デクラークとセンターのジェシー・クリエルは、母国の南アフリカをラグビーワールドカップ連覇に導いた上でチームに合流した。「ワールドカップでは際立ったパフォーマンスを見せてくれて頼もしかった」と梶村も目を細めた世界王者連覇の経験者が、チームに還元する相乗効果にも期待が膨らむ新シーズン。横浜Eは史上初のチャンピオンしか見ていない。
(郡司聡)
ラグビーワールドカップ連覇経験者がチームに合流すると、早速プレシーズンマッチに詰めかけたファンからの大声援を浴びた。横浜キヤノンイーグルス加入2年目。世界的スクラムハーフは今季、どんなプレーを魅せてくれるのか。チームキャプテンの梶村祐介も「ファフの予測不能な動きは相手も厄介」と期待を膨らませる。またピッチ外でのすこぶる明るいキャラクターは、チームのムードメーカーとして、昨季の3位躍進に一役買ってきた。そんなデクラークはまさにイーグルスの“太陽”だ。
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ