【ラグビー/NTTリーグワン】世界のスターが集結。超大型補強で目指す初制覇<トヨタヴェルブリッツ>

【©ジャパンラグビーリーグワン】

超大型補強で目指すはジャパンラグビー リーグワン初制覇だ。昨季は6位に終わったトヨタヴェルブリッツ。2023年のラグビーワールドカップで日本代表キャプテンを務めた姫野和樹や、同大会の決勝でプレーヤー・オブ・ザ・マッチに輝いた南アフリカ代表のピーターステフ・デュトイなど実力派の選手がそろう中、今季はさらにニュージーランド代表“オールブラックス”でともに120キャップ以上を誇るアーロン・スミスとボーデン・バレットが加入。リーグワンで主役を張れるだけのメンバーがそろった。

世界最高のスクラムハーフとも評されるアーロン・スミスは、オールブラックス不動の9番として、2015年のラグビーワールドカップで世界一に貢献。小柄だが身体能力が高く、長短のパスのクオリティーは正に超一級品で、キックもランも鋭いオールラウンダーだ。

ボーデン・バレットも2015年の優勝メンバーの一人。また2016年と2017年の2年連続でワールドラグビー最優秀選手賞を受賞している。冷静なゲームコントロールと正確なキック、そしてスピードあふれるランが武器で、2023年のラグビーワールドカップ決勝では、両チーム合わせて唯一のトライを挙げた。この世界的な二人の名プレーヤーが、どんなプレーを見せるのか、トヨタヴェルブリッツ(トヨタV)のファン”VOLTs”だけでなく、多くのラグビーファンを魅了してくれるだろう。

ただ、一部の選手の力だけで勝てるほど甘くないのがラグビーというスポーツだ。大事なのはそのスター選手が持つ力を存分に発揮できる土台があること。つまりチームにいる全選手の質が高くなければ、優勝も絵に描いた餅になる。そこでクラブはこのオフの期間を利用して、若手選手6人をニュージーランドにラグビー留学させた。ベン・へリング ヘッドコーチは「6名の若手選手が武者修行を通じて成長して帰ってきてくれた。とても楽しみなシーズン。トヨタVのラグビーに期待していただきたい」と、チームの底上げにも自信を見せる。開幕前には時間をかけて、フィットネスやスキル、コネクトの部分を積み重ねてきた。最終目標は優勝だが、目の前の一戦一戦を勝つことに集中して、一歩ずつ階段を上っていく。(斎藤孝一)
【トヨタVの注目選手】姫野和樹
代名詞の“ジャッカル”で一躍有名になった日本ラグビー界の顔。愛知県で生まれ育ち、子どものころから「トヨタVは特別なチーム」として応援していたという。そのため入団時は他チームのオファーには見向きもせずに即決。ルーキーイヤーから7年間ずっとキャプテンを務めている。「今シーズンも愛と情熱を持ってトヨタVの優勝のために全力を尽くします」。その言葉には砂粒ほどの偽りもなく、トヨタVの魂としてチームを勝利へ導く。

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著者プロフィール

ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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