【ラグビー/NTTリーグワン】初のD1は世界的名将とともに。チーム一丸で新たな道を切り拓く<三重ホンダヒート>
今季はラグビーワールドカップ連覇に貢献した南アフリカ代表のフランコ・モスタートやオーストラリア代表経験を持つトム・バンクス、史上最年少で日本代表デビューを果たした藤田慶和ら昇格の立役者に、U20ニュージーランド代表経験を持つミッチェル・ハントやテビタ・リーら実力者が新たに加わり、スピード感のある力強いラグビーが可能な戦力が整った。
チームは7月中旬に始動し、ディビジョン1に所属する6チームとプレシーズンゲームを戦った。11月には和歌山で2週間の合宿を行い、「新加入選手ともいろいろなことを話し、お互いを知ることができた」(トム・バンクス)と準備は順調だ。
クローリーヘッドコーチが目指すラグビーについて、トム・バンクスは「ラグビーのスタイルはそれほど大きくは変わっていない。(クローリーコーチは)長いコーチ経験があり、豊富な知識を持っていて、カリスマ性がある。これまで積み上げてきたヒートの良さを生かしながら、そこにエナジーと面白さを加えている」と話す。
『Heat Way~Powered by Effort~』というスローガンは、「チームビルディングの一環として、選手・スタッフ全員でスローガンを定めた。高い目標の達成に向けて、想いをひとつにして、全力でチャレンジするという新たな意思を込めている」とクローリーヘッドコーチは説明する。
さらに「4年後に日本一」という高い目標も掲げた。その第一歩となる今シーズンは「ベスト8」入りを目指す。目標達成のカギになるのはシーズン序盤の戦い方だとトム・バンクスは語る。「ディビジョン1は強いチームばかりなので、開幕戦から良い結果を出して、チームとして自信をつけて、シーズンを駆け抜けていきたい」。
革新的で、熱いチャレンジングスピリットで、チーム一丸となって新たな道を切り開いていく。
(山田智子)
オーストラリア代表キャップ数21を数えるトム・バンクス。昨季に加入したフルバックは、最後尾から爆発的なスピードのランで守備網を突破してトライにつなげる世界基準のプレーで昇格の立役者となった。「昇格できてとてもうれしい。新しいコーチ、仲間とともにさらに飛躍したい。厳しい戦いになるが、チームとして常に成長することに集中したい。個人としては毎週毎週ベストを尽くしてプレーしたい」と意気込む。「自分以外の注目選手は?」と聞くと、「ダーウィッド ・ケラーマン」を挙げた。昨シーズンの入替戦で負傷したトム・バンクスに替わって途中出場し貴重なトライを奪った若き才能にもあわせて注目したい。
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