【すまいーだカップ/2R】第2ラウンドは悪天候で中止 2日間の短期決戦を、上位の選手たちはどう考えている?

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すまいーだカップ シニアゴルフトーナメント 第2ラウンド


「すまいーだカップ シニアゴルフトーナメント」の2日目は、夜から降り続く雨の影響で、第一組のスタート時間が午前8時30分から9時30分に、さらに10時へと遅れるアナウンスがあり、コースの復旧作業が進められていたが、天候の回復が見込めないため、10時に競技中止が決まった。これにより今大会は36ホールに短縮。賞金額に変更はなく、明日の最終日は7時40分から始まる。

大会が3日間から2日間になり、選手たちはどう思っているのか。レストランなどで待機している選手たちにコメントを聞いた。

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2018年と19年に大会を連覇している山添昌良は、初日を終えてトップとは1打差の5アンダー・2位タイ。「ゴルフは天気や自然を相手にやっているものだから仕方がないです。その中で最善を尽くすように準備をするだけ」と受け入れている。このあとは会場でパターとアプローチ、ショットの練習をして、雨次第で外の練習場に行くことも考えている。大会3勝目に向けて、できることをやるだけだ。

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山添と同じ2位につける山崎克彦にとっては恵みの雨になった様子。「最終日を2位で迎えられるのは、客観的に見てラッキーだったかもしれないですね。チカラ的に短期決戦の方がいいかなと思う」。92年にプロ転向を果たした山崎は、レギュラー時代は予選通過1回で実績はない。シニアツアーには22年から参戦しており、今季は予選会16位の成績で戦っている。賞金ランキングは現在61位(212万128円)で、同30位以内の賞金シードには今大会を含めた残り2試合で400万円以上が必要となる見込みだ。

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上位にはレギュラーツアー優勝経験のある増田伸洋や横尾要がいるため、山崎は2日間のほうがチャンスはあると見る。さらに、明日の天候も有利に働くと考えている。「最近はパターの調子が悪い。最終日は風が吹く予報で、正直天気が良くて伸ばし合いよりも、風が吹いて我慢大会になったほうがいい。あと自分は球が低くて上がらないので、風は昔から嫌いではない」。展開次第では初優勝も見据える。

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初日を4アンダー・7位タイで終えた清水洋一も初優勝を目指す選手の一人。「一応上位にはいるので、(第2R中止は)良かったと考えた方がいいのかな。基本的には3日間やりたい気持ちではいました。今日はできない可能性が高いと思ったから、できるだけ昨日伸ばしておきたいという気持ちではやっていた」。中止を見越して初日は6バーディを積み上げた。

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山崎と同じく、清水も明日の最終日は強い風が吹く展開をイメージしている。「耐えるところは耐えて、獲れるところは獲っていい位置で終わりたい」と、初日ほどスコアは伸びない予想。清水は賞金ランキング26位と“シード圏内”にいるが、今週と来週の結果次第で抜かれる可能性もある。「このあとは(コースの外の)練習場に行って軽く練習して、あとは体を休めて終わりかなという感じ」。60歳は体と相談しながら明日の最終日に備える。

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一方、2アンダー・15位タイにつけている飯島宏明は「3日間やりたかった」と悔しがる。トップとの4打差を一日でひっくり返すのは「ちょっと厳しい」と考えているからだ。賞金ランキング8位の飯島は来季の出場権を確定させており、目指すは初優勝。「ビッグスコアを出さないといけないので、スタート次第ですね」と、前半から攻めていくプランを思い描いている。



トーナメントは6アンダーでトップに立つ増田から3打差以内に14人がひしめく大混戦。2日間の短期決戦となった大会で抜け出す選手は誰なのか。1打のミスが命取りになるスリリングな展開となりそうだ。
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