<重賞レース分析>JBCクラシックは、主要な前哨戦の好走馬が中心!

東京シティ競馬
チーム・協会
11月3日(金祝)に東京シティ競馬(大井競馬場)で第23回JBCクラシック(JpnI)が実施される。
生産者主導で創設された「ダート競馬の祭典」JBCは、全国の地方競馬場の持ち回りで開催されており、TCKでは今回で9回目の開催となる。JBCクラシックは創設以来JRA所属馬の勝利が続いていたが、2021年に船橋競馬所属のミューチャリーが地方馬初の優勝を飾った。
ここではJBCクラシック10年の結果から、レースの傾向を分析する。

<レース情報>
第23回 JBCクラシック(JpnI)
日程:2023年11月3日(金) 17:00発走
距離:2,000m

第22回優勝馬:テーオーケインズ号 【東京シティ競馬】

■8番人気以下の馬は3着以内なし

【単勝人気順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

単勝人気順別成績を見ると、3番人気以内の馬は[8-9-5-8](3着内率73.3%)、4~7番人気の馬は[2-1-5-32](3着内率20.0%)、8番人気以下の馬は[0-0-0-70](3着内率0.0%)となっている。上位人気馬が強いレースだ。

■「JRA」所属馬が優勢

【所属別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

 所属別成績を見ると、「地方」の馬は[1-0-1-71](3着内率2.7%)、「JRA」の馬は[9-10-9-39](3着内率41.8%)となっている。「JRA」所属馬を高く評価するべきだろう。

■高齢馬は割り引きが必要

【馬齢別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

馬齢別成績を見ると、5歳以下の馬は[8-7-4-45](3着内率29.7%)、6~7歳の馬は[2-3-5-42](3着内率19.2%)、8歳以上の馬は[0-0-1-23](3着内率4.2%)となっている。
なお、第18回(平成30年)以降の過去5年に限ると、5歳以下の馬は[5-4-3-26](3着内率31.6%)、6~7歳の馬は[0-1-2-16](3着内率15.8%)、8歳以上の馬は[0-0-0-12](3着内率0.0%)である。若い馬ほど信頼できるレースと見ておきたい。

■大敗直後の馬は不振

【前走の着順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の着順別成績を見ると、3着以内の馬は[9-9-7-49](3着内率33.8%)、4~8着の馬は[1-1-3-38](3着内率11.6%)、9着以下の馬は[0-0-0-23](3着内率0.0%)となっている。前走好走馬を素直に重視した方が良さそうだ。

■「1,800m」「2,000m」のレースを経由してきた馬に注目

【前走の距離別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の距離別成績を見ると、「1,800m」の馬は[4-5-3-20](3着内率37.5%)、「2,000m」の馬は[4-4-6-16](3着内率46.7%)、1,800m・2,000m以外の馬は[2-1-1-74](3着内率5.1%)となっている。前走が「1,800m」のレースでも「2,000m」のレースでもなかった馬は、過信禁物と見るべきだろう。

■好走馬の大半は前走で上位人気に推されていた馬

【前走の単勝人気順別成績】(過去10年)※「記録なし」は前走が国外の競走だった馬 【東京シティ競馬】

前走の単勝人気順別成績を見ると、3番人気以内の馬は[10-9-10-48](3着内率37.7%)、4番人気以下の馬は[0-1-0-59](3着内率1.7%)、「記録なし」の馬は[0-0-0-3](3着内率0.0%)となっている。前走の内容を比較する際は、当時の人気にも注目しておきたい。

■“日本テレビ盃” 組の扱いに注意

【“同年の日本テレビ盃”における着順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

 “同年の日本テレビ盃”における着順別成績を見ると、4着以内の馬は[4-5-3-9](3着内率57.1%)、5着以下の馬は[0-0-0-11](3着内率0.0%)、「不出走」の馬は[6-5-7-90](3着内率16.7%)となっている。“同年の日本テレビ盃”において4着以内となった馬の活躍が目立つ一方、5着以下だった馬の巻き返しがまったくない点は気掛かりだ。

■“帝王賞” で善戦した馬はそれなりに信頼できる

【“同年の帝王賞”における着順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

“同年の帝王賞”における着順別成績を見ると、6着以内の馬は[8-6-5-16](3着内率54.3%)、7着以下の馬は[0-0-0-11](3着内率0.0%)、「不出走」の馬は[2-4-5-83](3着内率11.7%)となっている。今回と同じ大井ダ2,000mで施行されるビッグレースだけに、“同年の帝王賞”で上位に食い込んだ馬は、有力と見て良いだろう。

TCKホームページではより詳しいデータや過去全年の傾向も公開している。

<伊吹雅也>
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

東京都心部(品川区)にある大井競馬場は「東京シティ競馬(TCK)」の愛称で1950年の開場以来、都心のレジャースポットとして長年にわたり親しまれています。1986年に日本で初めて実施したナイター競馬「トゥインクルレース」は、東京のみならず、インターネット投票や無料のライブ中継などにより日本全国のナイトライフのレジャーとして受け入れられています。2011年に東京大賞典の国際GⅠ格付けを取得、2021年に世界唯一となる左右両回りコースを導入するなど強い馬づくりのために様々な先進的取組みを展開しております。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント