<重賞レース分析>ハイセイコー記念は、臨戦過程や脚質が重要!

東京シティ競馬
チーム・協会
10月31日(火)に東京シティ競馬(大井競馬場)で56回 ハイセイコー記念(SI)が実施される。
大井競馬が生んだ国民的スターホース・ハイセイコーが1972年の青雲賞で記録した1分39秒2の優勝タイムは、50年以上の歳月を経た現在も破られていいない。この偉業を称え2001年に青雲賞から現在のレース名に改められた。南関東期待の若駒たちが集まる注目の2歳戦で、翌年のクラシックロードの主役が誕生するか?注目のレースだ。
ここではハイセイコー記念10年の結果から、レースの傾向を分析する。


<レース情報>
56回 ハイセイコー記念(SI)
2023年10月31日(火)20:10発走
距離:1,600m

第55回優勝馬:マンダリンヒーロー号  【東京シティ競馬】

■上位人気グループの馬が中心

【単勝人気順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

単勝人気順別成績を見ると、3番人気以内の馬は[9-7-1-13](3着内率56.7%)、4~8番人気の馬は[1-3-7-39](3着内率22.0%)、9~13番人気の馬は[0-0-2-41](3着内率4.7%)、14番人気以下の馬は[0-0-0-9](3着内率0.0%)となっている。まずは前評判の高い馬に注目するべきだろう。

■「浦和」所属馬や「船橋」所属馬は堅実

【所属別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

所属別成績を見ると、「浦和」の馬は[1-2-5-13](3着内率38.1%)、「船橋」の馬は[4-2-1-13](3着内率35.0%)、「大井」の馬は[5-5-3-68](3着内率16.0%)、「川崎」の馬は[0-1-1-8](3着内率20.0%)となっている。3着内率の高い「浦和」勢や「船橋」勢を高く評価したいところだ。

■大敗直後の馬は不振

【前走の着順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の着順別成績を見ると、6着以内の馬は[10-10-10-88](3着内率25.4%)、7着以下の馬は[0-0-0-14](3着内率0.0%)となっている。大敗直後の馬は疑ってかかりたい。

■前走の出走頭数も見逃せないポイント

【前走の出走頭数別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の出走頭数別成績を見ると、7頭以下の馬は[0-2-2-13](3着内率23.5%)、8頭以上の馬は[10-8-8-89](3着内率22.6%)となっている。
ただし、第51回(平成30年)以降の過去5年に限ると、7頭以下の馬は[0-1-0-12](3着内率7.7%)、8頭以上の馬は[5-4-5-34](3着内率29.2%)である。極端に出走頭数が少ないレースを経由してきた馬は、過信禁物と見るべきだろう。

■前走の最終コーナー通過順に注目

【前走の最終コーナー通過順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の最終コーナー通過順別成績を見ると、「1番手」の馬は [4-4-1-16](3着内率36.0%)、2~6番手の馬は[5-4-9-59](3着内率23.4%)、7~12番手の馬は[1-2-0-22](3着内率12.0%)、13番手以下の馬は[0-0-0-5](3着内率0.0%)となっている。先行力が高い馬ほど信頼できるレースと言えそうだ。

■“ゴールドジュニア”の上位馬は安定感抜群

【“ゴールドジュニア”における着順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

“ゴールドジュニア”(令和元年までは“ゴールドジュニアー”の名称で施行)における着順別成績を見ると、4着以内の馬は[4-3-2-17](3着内率34.6%)、5着以下の馬は[0-0-0-11](3着内率0.0%)、「不出走」の馬は[6-7-8-74](3着内率22.1%)となっている。
なお、第51回(平成30年)以降の過去5年に限ると、4着以内の馬は[3-3-1-5](3着内率58.3%)、5着以下の馬は[0-0-0-5](3着内率0.0%)、「不出走」の馬は[2-2-4-36](3着内率18.2%)である。今年も“ゴールドジュニア”で上位に食い込んだ馬はしっかりマークしておきたい。

TCKホームページではより詳しいデータも公開している。
<伊吹雅也>
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著者プロフィール

東京都心部(品川区)にある大井競馬場は「東京シティ競馬(TCK)」の愛称で1950年の開場以来、都心のレジャースポットとして長年にわたり親しまれています。1986年に日本で初めて実施したナイター競馬「トゥインクルレース」は、東京のみならず、インターネット投票や無料のライブ中継などにより日本全国のナイトライフのレジャーとして受け入れられています。2011年に東京大賞典の国際GⅠ格付けを取得、2021年に世界唯一となる左右両回りコースを導入するなど強い馬づくりのために様々な先進的取組みを展開しております。

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