車いすテニス・小田凱人が“特別な”木下グループジャパンオープンで初タイトル!
決勝は日本人対決!
多くの観客を集めてプレーするということ
「去年のオンコートインタビューで(観客の皆さんに)『また帰ってきます』と言って。それが1年間ずっと(頭の中に)あった。それ(この舞台に帰ってくること)を実現でき、さらに優勝者として話すことができたのはすごくうれしかったです」
「ここにしかないものがある。ここに来てランキングが上がるかというとそうではないけど、そんなのは全然関係ないです。ポイントを取れるかどうかよりも、(一般の人の来場がしやすい東京で)車いすテニスを観てほしい思いで出場している」と今大会の意義について言及した。
世界ランキング1位の重圧を背負って
グランドスラム3連勝を期待される中で出場した9月の全米は初戦でステファン・ウデ(フランス)にストレート負けを喫した。今大会も初戦から敗退が頭をよぎる中で戦ったというが、「今の僕には若さを生かした熱いプレーが必要」だと再認識したと明かす。「(世界ランキング)80~90位の頃は、もう食っていくぞという感じだった。1位になってその熱が消えていくのが怖いなって。自分は1位だけど、相手は年上なので。ガンガン攻めていくという熱を持ってやっていくことが一番かなと思います」
アジアパラ前最後の大会で勝った意味
「3週間連続で試合があるのですが、すごくいいスタートを切れたと思う。(24日に初戦を迎えた)アジアパラは勝てば正式にパリが決まるので、ものすごく楽しみです。(決勝で)眞田選手と当たる可能性も高いと思うので、そういった意味でも、今日勝てたのは大きな意味がありました」
「今日(の決勝)のように、しっかり勝って、金メダルを獲ってパリを確定できたら一番嬉しいです」
見据える先はパリ。そして、その先にある大きな夢を叶えるために、小田は再び海を渡り決戦を迎える。
photo by Jun Tsukida
※本記事はパラサポWEBに2023年10月に掲載されたものです。
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