【2023ドラフト】埼玉西武ライオンズちゃん2023ドラフトを予想する

note
チーム・協会
【これはnoteに投稿されたマーカス・鷺ヌーマンさんによる記事です。】

(※)大前提(※)

下記を踏まえて見てくれよな!
〇筆者はアマチュア野球は“好きだけど詳しいわけではない”よ。
〇見えない球団内情は無視。基本的に事実と考察のみで作成してるよ。
〇技術に対しての理解も素人以上のモノは持ち合わせていないよ。
〇ただ、西武に必要か否かというポイントは深く考えてあるよ。

〇埼玉西武ライオンズちゃん2023シーズン終了!そして来たるドラフトへ

 ペナントレースも終了し、プレーオフも佳境。そして、いよいよドラフトまで1週間を切りました。指名届も出していない(野球ファン)限界成人男性が今年も指名されないかとソワソワし出す頃合いです。
 さて、私の贔屓とする埼玉西武ライオンズについては、2023年シーズンは結果としては残念なシーズンと言わざるを得ない形で終わりました。リーグトップと言っても過言では無い先発三本柱を中心とする投手陣が奮闘したものの、得点・本塁打・出塁率・長打率でリーグ最下位に沈む打低っぷりを見せつけ、コンセプトに掲げた走塁もなんとも言えない成績に終わってしまいました。特に打線の弱さに関しては、流出やガチで消えかかった人がいたことで若手中心の構成を強いられたとは言え、寂しいものであったと感じます。また、投手陣については今年は安定感があったものの、先々を考えるとシーズン中盤〜終盤にかけてリリーフ陣には故障が判明しているほか、先発陣についてはポスティング等での“卒業”が想定され、「数年安泰」と言えるほどの体制ではありません。
 そこで、現在の埼玉西武ライオンズの状況を踏まえて、ドラフトが近い今、埼玉西武ライオンズの2023年のドラフト指名を予想してみようとこの文面を書きしたためました。

〇現在の埼玉西武ライオンズが解決すべき課題

先程も申し上げた状況を踏まえると、今の埼玉西武ライオンズにおいては、下記のポジション別で5つの課題が挙げられるかと思います。
※色々切り分け方はあると思いますが、今回はポジション(投手:先発/リリーフ、野手:捕手/内野/外野)で切り分けて考えています。

①3~5年後のローテ投手およびエース格
②翌年以降のリリーフ陣
③3番手捕手
④内野手(5年後以降トノゲン後継/コーナー)
⑤外野手(絶対的レギュラー不在)


以上5点を上げましたが、今回はドラフトに絞っているため、③④⑤の一部は内容から省きます。理由は以下の通り。

③古賀柘植と経験を積み始めている若手がおり、3番手としては楽天を戦力外になった炭谷獲得が最適と考え、ドラフトにおいては現状古市・野田に絞られる‘’未来の正捕手”という視点のみ考慮します。
④⑤コーナー及び外野については、補強によってある程度打力面の強化を狙うのが“普通の球団”であることから除外します。このため、ドラフトを考えるに当たっては「即戦力」「将来的なレギュラー格」に絞って考えます。

〇今年の埼玉西武ライオンズのドラフト指名考察

ここまで埼玉西武ライオンズの現状と課題などを検討してきましたが、それでは2023年ドラフト指名はどうなるのでしょうか?前述した課題をもとに、ドラフト指名におけるポイントを考察していきます。

①3~5年後のローテ投手およびエース格

・現状
  ・ポスティング等で5年以内の流出可能性がある3人(高橋/今井/平良)が柱
  ・隅田松本は発展途上、與座はやや不安定、エンス誤算で5~6番手は実質不在

・課題
 短期:来季以降の5~6番手
 中長期:3~5年後のローテーション投手“候補”
 ※短期での課題は外国人やトレード/FA等補強で補える可能性も拭えないため、本記事のドラフトにおける優先度としては中長期>短期とする。

・指名
 ⑴エース/ローテ候補の高卒投手
 ⑵同大卒投手
 ⑶即戦力先発(大卒/社会人)
 ※指名時の他ポジション絡めた優先度は後述

②翌年以降のリリーフ陣

現状
 ・中堅層の踏ん張りと若手の奮闘があり、個別の成績としての大きな欠陥は出ていない
 ・増田高齢化や平井FA、森脇と佐々木の故障による質&量の劣化傾向
 ・セットアッパーおよびクローザーといった絶対的存在の不在
 ・公文、張奕の戦力外

課題
 短期:❶リリーフの“量”の確保
    ❷森脇、佐々木の代役
 短中期:増田、平井の後継不在≒8回、9回のリリーフエース確保
 ※ここでの優先度は、ドラフトでの確保しやすさや、投手陣のデプス(若手の数)を加味して、短期>中期とする。

指名
 ⑴リリーフ即戦力大卒/社会人投手
 ⑵素材高卒/大卒/独立投手
 ※指名時の他ポジション絡めた優先度は後述

③3番手捕手

現状
 ・古賀柘植が健闘、古市も出始める
 ・中堅以上の捕手不在
 ・齊藤誠、牧野戦力外による単純な駒不足

課題
 短期:中堅〜ベテランを想定した3番手捕手の不在中
 長期:次期正捕手候補およひ二軍捕手確保
 ※ここでの優先度は、3番手捕手を炭谷等の補強で確保できる可能性があるため、中長期>>短期とする。

指名
 ⑴高校〜大卒、独立捕手
 ※指名時の他ポジション絡めた優先度は後述

④内野手(5年後以降トノゲン後継/コーナー)

現状
 ・ベテラン…未だに普通に打つものの明らかに中村剛也の高齢化による衰えが見られる
 ・中堅…守備では外崎源田が牽引するが、2023年シーズンに限っては攻撃面でマキノンが奮闘も1名消えかけたほか、外崎源田もそれぞれの事情はあるが、成績は振るわなかった
 ・若手…佐藤、渡部、滝澤、児玉やシーズン最終版には山村と台頭の兆しを見せる若手はいたが、翌年以降の即時戦力化が見込める選手は概ね佐藤のみ
 ・共通…上記に共通して二遊間は充実しているものの、コーナーの手薄さがやや目立つ

課題
 短期:コーナーを埋める強打の選手、マキノンや山川退団時の穴埋め
 中長期:次世代の一三塁レギュラー(佐藤渡部の対抗馬、上位互換)
 ※ここでの優先度は、短期視点については2名の残留可能性を考慮するほか、彼らの打力を考慮した際にドラフトでの穴埋めは現実的では無いため、中長期>短期とする。

指名
⑴高卒大卒内野手スラッガー
⑵大卒内野手(コーナー)
※指名時の他ポジション絡めた優先度は後述

⑤外野手(絶対的レギュラー不在)

現状
 ・長谷川、鈴木、蛭間、愛斗ら若手の出場増加
 ・上記のように出場機会を得る若手は増えたが絶対的レギュラー不在
 ・栗山はいるが指名打者or代打であり、外野手としては圧倒的に中堅〜ベテラン戦力の不足

課題
 短期:レギュラー格(特に打力面)不在
 中長期:仲三河、古川世代の確保による長期での外野強化およびデプス埋め
 ※中堅〜ベテラン層の確保はFAでの補強やトレード以外での改善は望めず、現状めぼしい記事や情報も無いため上記の通りの課題とした。なお、優先度としては、短期≧中長期となる。

指名
 ⑴レギュラー候補大卒
 ⑵高卒大卒外野手
 ※指名時の他ポジション絡めた優先度は後述


以上となり、それぞれの指名ポイントをまとめると下記の通りです。
1.投手
 ❶3〜5年後まで考えた核となる投手の複数確保
 ❷早期戦力化を前提とする投手を最低限確保

2.野手
 ❶未来のコア
 ❷早期戦力化を想定した野手
 ❸デプス埋め

〇2023年 埼玉西武ライオンズのドラフト指名予想

ここまで考察してきたポイントを踏まえ、
私の結論として2023年埼玉西武ライオンズのドラフト指名は
以下の通りと予想する。

第1巡選択希望選手

岩井 俊介
投手/名城大

第2巡選択希望選手

真鍋 慧
内野手/広陵高

第3巡選択希望選手

村田 怜音
内野手/皇學館大

第4巡選択希望選手

桃谷 惟吹
外野手/立命館大

第5巡選択希望選手

城野 達哉
捕手/西濃運輸

第6巡選択希望選手

江村 伊吹
投手/バイタルネット

第7巡選択希望選手

今野 一成
投手/古川学園

○指名予想の理由

①ドラフト指名予想を決めるにあたっての前提

指名予想に至るまで、埼玉西武ライオンズを[現状▶︎課題]の視点から考察してきました。それらを踏まえて、指名予想を行う手前、下記の通りに2023年のドラフト指名における大枠を設定しました。


【支配下指名人数】
10月4日に発表された戦力外選手数および、山川/平井のFA選手らの去就を踏まえて、7人と仮定しました。

理由は大きく3つ
❶支配下選手7名戦力外(投手5人、野手2人)
❷去就未定のFA2名については残留しないものと想定
❸過去10年の支配下指名数は6人が最頻値、次点で7人


ドラフト前時点での戦力外・引退の人数が昨年と同数であるものの、FAによる去就未定人数が2人いることで、1名プラスして7名と仮定。


【現状と課題を踏まえたドラフトにおける指名ポイント別の優先度】
指名予想にあたって、前述で挙げた指名ポイントをどういった優先度で予想の背景としたのかについては下記の通りです。
※上から優先度順に並べています。

優先度①現3本柱の解体≒3〜5年後まで見据えて軸にできる(あわよくば即戦力としても考えられる)投手

優先度②未来のコアとなりうる野手(高大問わず現内野コアの後釜にできるよう内野優先)

優先度③早期戦力化を前提とする投手を最低限確保

優先度④早期戦力化を想定した野手

優先度⑤野手デプス補充(特に捕手頭数)

②ドラフト指名予想の順位別の大枠

上記を踏まえてドラフト指名における順位別の大枠と、指名予想選手以外の候補や対応する上記の優先事項を下記にまとめます。


1位:目玉…外部環境として他球団の動向も考え、競合も覚悟で豊富な大卒投手
・ほか候補:常廣(青学大)、西館(中央大)、武内(國学院大)など
優先度①現3本柱の解体≒3〜5年後まで見据えて軸にできる(あわよくば即戦力としても考えられる)投手および優先度③早期戦力化を前提とする投手を最低限確保、を満たす

2位〜4位:蛭間&古川に続きコア候補
・ほか候補:上田(明治大)、横山(上田西)、明瀬(鹿児島城西)
優先度②未来のコアとなりうる野手(高大問わず現内野コアの後釜にできるよう内野優先)を満たす

5位:齊藤&牧野戦力外、岡田復帰未定で不足する捕手確保
・ほか候補:進藤(上武大)、有馬(関西大)
優先度⑤野手デプス補充(特に捕手頭数)を満たす

6位:森脇や佐々木に代わるリリーフ
・ほか候補:森田(HONDA鈴鹿)、尾崎(法政大)、石原(明治大)、高(大商大)、石澤(東農大オホーツク)、三浦(東京国際大)など
優先度③早期戦力化を前提とする投手を最低限確保を満たす

7位:ポテンシャルのある投手
・ほか候補:仁田(仙台育英)、早坂(幕張総合)、天野(愛産大工)、大内(日本ウェルネス宮城)など
優先度①現3本柱の解体≒3〜5年後まで見据えて軸にできる(あわよくば即戦力としても考えられる)投手のうち、3〜5年後まで見据えて軸にできる部分のみ満たす

③指名予想の各選出理由と入団後に期待したい姿


ここでは実際に指名予想した7人を、候補の中から敢えて選出した根拠を指名ポイントに当てはめて述べていきます。


1位 岩井 俊介
【選出理由】

・“食える時に食う”的な発想で先発が充実している中だからこそ、3~5年後に先発の柱が抜けることを想定しての目玉投手指名
・球の速い“変化球投手”、ボディターンのスピードも良い
・ストレートは速さのわりに打たれそうで、プロ入り後に追い込んでからの“決定力不足”が課題となりそうなところも西武の近年のドラ1即戦力投手と被る

【入団後の期待(もとい妄想)】

現三本柱の移籍を考えれば、先発ローテーションには2年目以降で定着出来れば合格点。1年目から先発として投げられれば良いが、最悪ロングイニングが厳しい場合はリリーフでも期待できるだろう。スライダーとフォークがあり、スピードもあるため水上の上位互換として機能する可能性も秘め、平良よろしくリリーフ→先発のキャリアも歩める。


2位 真鍋 慧
【選出理由】

・佐々木が出ないドラフトでは未来のコア候補筆頭格
古川と3.4番を打つイメージでしっくり来た
・ただこの順位に残っているか否かの想定はだいぶ攻めた気がする
【入団後の期待(もとい妄想)】
3~5年以内の一軍出場を最初のハードルとし、最終的には昨年ドラ2の古川と3.4番を形成してもらう。古川の完成形がどうなるかによるが、率も残る技術はありそうなので3番真鍋、4番古川を妄想する。ポジションはコーナー両方守れるように二軍で鍛えてもろて。


3位 村田 怜音
【選出理由】

・上記真鍋よりやや早期での戦力化かつコア候補
・山川の後任候補
・最終的に同選手とした理由は直感での“西武好きそう感”
【入団後の期待(もとい妄想)】
山川の後継候補として、真鍋より早い戦力化に期待したい。1人だけ棍棒を振り回して打球を破壊するようなスイングで、当初の期待値より本塁打を量産するイメージからやや離れている渡部と競わせたい。最終的な理想としては、真鍋古川の3.4番の後ろ5番を打って欲しい。


4位 桃谷 惟吹
【選出理由】

・愛斗、若林らやや振るわない外野陣に早期で一石を投じる人材
・前述2選手らに不足するミート力に関して傑出したものがある
・守備や走力で西武のお眼鏡にかなう選手かは疑問(足りねーんだから指名しろ)
【入団後の期待(もとい妄想)】
高いミート力を持つバッティング1本で1~2年以内の外野レギュラーを掴んで貰いたい。愛斗や若林、西川らに走攻守揃った選手像を思い描いているようだが、特に打力部分が著しく欠けている選手が大半である。そのような状況下で、対象的な桃谷を指名し、どんぐりの背比べが続く外野手レギュラー争いの一角に終止符を打ってもらいたい。


5位 城野 達哉
【選出理由】

・齊藤、牧野と捕手に欠員が発生しているほか、岡田の復帰も見通しが立たない中で1.2軍どちらでも需要のある捕手
・戦力外となる齊藤、牧野と同じ左打であり、打力での期待値は彼らより高め
・肩自体弱くないがスローイング動作が速い+打撃はポイントが前後に広い感じ
【入団後の期待(もとい妄想)】
古賀柘植と若手捕手の台頭があるものの、打力に関してはかなり控えめな2人となっているため、打力面でまず差別化ができるのが城野だろう。守備面も2人と大きな差は無いとみられ、古市と合わせて3番手捕手候補や2人を脅かす存在として機能して欲しい。


6位 江村 伊吹【選出理由】・佐々木TJ、公文戦力外のため実践的な左リリーフを確保することが早急と考え指名予想
・7月だったかのVS度会(ENEOS)とのマッチアップが非常に見応えがあり、外の出し入れだけでもある程度までは対応可と判断
・変化球ではスライダーが対左で武器になるため実戦投入も計算できる
【入団後の期待(もとい妄想)】前述のVS度会(ENEOS)との対戦で見せたようなピッチングで、1年目から対左要員としての起用に期待したい。ストレートにも力があるため、クオリティ次第では左右問わず1イニング任せてみたいくらいの投手。佐々木が復帰しても、共にリリーフ左腕としてブルペンの屋台骨となってくれること期待したい。

7位 今野 一成
【選出理由】

・今年の黒田将矢、山田陽翔枠として将来性全bet指名
・タッパは無いが平良や山田のように馬力を感じさせ、今年の高校生右腕では湯田(仙台育英)に並ぶ最速153km/h
・投手デプスは31歳まで1人以上確保しており、今年もそこの確保として高卒指名があると予想
【入団後の期待(もとい妄想)】
台頭までどれだけ時間がかかるかは不透明だが、平良のようにリリーフで頭角を表し、ゆくゆくは先発や絶対的リリーバーとして地位を確立して欲しい。最大外旋位も深く、傍目からには170cmには見えないダイナミックに四肢を使うフォームであり、パワーピッチャーとして打者を圧倒するシーンが浮かぶ。

まとめとあとがき

埼玉西武ライオンズは、数日後ドラフトを迎え、本格的に人の入れ替わりが始まるオフシーズンに入っていきます。今後も、翌シーズン以降で新外国人のほか、トレードおよびドラフト候補から選りすぐって補強を行うほか、2024以降のドラフトでは、投手なら金丸(関西大)や篠木(法政大)、川藤(生光学園)などを狙うことになり、野手では佐々木(青学大)や宗山(明治大)などを狙い、スカウト活動を行っていくとみられます。


2023年埼玉西武ライオンズドラフト指名予想については以上になります。隙間時間で書きましたが、初めてドラフトについてちょっと真面目に考えてまとめたのでここまで読んでいただけたこと、本当に嬉しく思います。ありがとうございました。


最後にはなりますが、ドラフト後に改めて実際の指名と比較した反省会もできたらいいなと思います。それとなく期待してお待ちください。なにはともあれ、あと数日に迫ったドラフト会議、めちゃくちゃ楽しみですね!ではまた🖐️

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