【開幕直前インタビュー】#51 古川孝敏「今シーズンの結果で未来が変わる」

秋田ノーザンハピネッツ
チーム・協会

【スポナビ特別公開!】開幕直前に実施した古川孝敏選手へインタビューをお届けします

【秋田ノーザンハピネッツ】

−今シーズンへの意気込みを教えてください。

どこの媒体でも言ってるんだけど、今年は結果次第でチームも会社も、良くも悪くも変わってしまう、すごく影響のあるシーズンかなと。
もちろん結果を出したいという思いがあるけども、非常に大事なシーズンなので「今シーズンの結果で未来が変わるんだ」っていう、そういう自覚を持ってプレーしたい。
俺個人としてもだし、みんながそう思って自覚を持って戦うことが必要だと思う。

もちろん毎年勝ちにこだわってやってるけど、今年はより一層こだわって結果を出していくことが大事で、ブースターさんには毎年一緒に戦ってほしいって言ってる。
もちろんそれもそうなんだけど、皆さんに勝つ姿を見せられるように頑張っていけたらなと思ってます。

−チームとしてそういう雰囲気作りはできてますか?

まだまだ現状で言えば荒削りな部分も多いし、上手くいかないこともあるから、もちろんいまは完璧じゃない。
シーズンを通してもっと良くしていけるとかじゃなくて良くしていかなきゃいけない。

良くできる要素がいっぱいあると言いながらも、それに甘えてしまわないで自分たちでやっていかないといけない。
自覚を持ってという話と一緒で、そういう思いを持って取り組んでいきたいなと思うから。

今がすごくいい感じかいい感じじゃないかでいうと、それはよくはないんだけど。
今よかったらそれはそれで全然いいんだけど、今がすごくいいわけじゃないから、ここからもっと良くしていけると思ってるし、よくしていかないといけないと思ってます。

−現段階のチームの評価は

まだまだ。全然。
結局最後の最後、相手に強度を高くされたら勝ててないし、パッと見今までと同じミスが多いのかなとも感じるから。
そういう意味では成長できてないというか、同じことをやってると意味ないし、今までやってきたことはなんなんだってなるし、みんなで理解してチームとして作り上げていかないといけない部分もある。

個としても、チームのために自分がステップアップしていくことでチームにどれだけプラスになれるかだと思うし、真剣にそこに目を向けて取り組むことが必要なのかなと。
練習するのもそうだけど、俺も含めてみんなでバスケットを勉強しながらさ、秋田のチームのバスケットというのを勉強しながらやっていけたらいいかな。
もちろん今までのバスケットを全然理解できてないわけじゃないけど、今このメンバーで秋田のバスケットを作り上げていくっていうところで言えば、かな。

最初に言ったように、ブースターの人たちのためにというのもあるんだけど、自分たちがどうなりたいか、どういうバスケットを繰り広げて結果を出していきたいかということもすごく大事だと思う。
それを信じてみんながやれるかだと思うから、周りの人に影響されて自分たちが狂うってことはしたくないんだよね。
そういう姿を見せることができて、それを見てくれた人たちが「面白いな」って思ってくれたら嬉しいけど、正直その「面白いと思ってもらうために」っていう考え方は好きじゃないかな。

綺麗事を言えば、そういう人たちの心に響かせるのは一生懸命コート上でプレーする姿を見せることが大事だと思うんだけど、そんなの最低限の話じゃん。
全力で戦うし、勝つためにやれることを全力でやる中で、自分たちが繰り広げたいバスケットを信じて、ちゃんとみんなが理解してコートでプレーできるようにしていきたい、俺は。

「ブースターのために」って、もちろんその気持ちもあるよ。
あるけど、バスケットを通して良い意味でも悪い意味でも皆さんに影響を与えられる立場にいるっていうのも感じてる。
でもそれって自分たちが最低限やるべきことを全力でやりきらないと良い意味の影響は与えられないと思うし、結果を出すことが大事なのかなという感じ。
そういう姿を見せたいし、その結果応援してくれたら嬉しいとは思う。

どうせ頑張ったって勝たなかったら文句言われるんだから。
今年は勝ちたい。

−今月で36歳になり14シーズン目に突入。キャリアを重ねるにつれて変化は感じますか?

いろいろぐるぐる経験させてもらったけど、やっぱりバスケットが上手くなりたいなという思いは何も変わらないなっていうのは、歳をとっても一緒かな。
何歳までやりたいとかっていう具体的な数字を出したところでそこで終わりみたいなことは別にないし、40歳とか45歳ぐらいまではバリバリでやりたいし、できるならそれ以上もやりたい。

そのために自分ができることは、全部やり続ける必要はあると思うけど。
必要とされる限りは全力で戦いたい。

−ブースターの皆さんへ

7月の大雨の話なんだけど、被災された方、実際にボランティアに行ってすごく大変だなと感じた。
でもその感じたことってのは言葉では上手く表現できないぐらいショッキングな光景の中で、少ししかできなかったけど手伝わせてもらって、時間が経っても解決できないこともあると思うし、いまでも大変な思いをしてる人もいると思うし。

秋田ノーザンハピネッツは県民の皆さんに支えてもらってるチームっていうのはすごく感じるし、地元の皆さんがいて、パートナー企業がいて、いろんな人のおかげで成り立っているのは間違いないから。
当たり前のことかもしれないけど、全力で戦うのが最低限必要だし、そういう姿勢は常にコート上で表現したいし、その上で勝って結果を残すことが大事だと思ってる。

最初に言ったけど今年の結果でBプレミアにチームが参入できるかどうかが決まる。
クラブとしてもそこを目指していかないといけない。
そのためには観客数も売り上げも出さないといけない。

チームとしては2年前にCSに出場したけど昨シーズンは成績が振るわなかったから、どっちに転ぶかで今後会社もチームも状況が大きく変わると思う。
だからこそ勝つっていうことがすごく大事で、全力で戦って勝つことでそれを生み出して皆さんに届けることで、姿勢を見せることで皆さんに何かを感じてもらえたら。

具体的に何かをするのも手かもしれないけど、自分たちはバスケットをやってる中で、バスケットを通してできることは全てやり切るべきだし、結果を追い求めてやらないといけない。
いろいろ言ったけど今年は勝ちを取りに行けるようにやらないといけないかなと。

選手一人ひとりがシーズン開幕に向けて自覚を持ってやることが大事。
プレシーズンも踏まえて、変わらないことがあったというのは意味がないことだし。

東北カップの決勝で仙台と戦った後のロッカーで、「昨シーズンの負け方と同じじゃん」っていう話をしたんだけど、勝ちを積み重ねるチームとしてはそういうことはあってはいけないし、いけないというかそういうことがあると難しくなると思うし、成長していかなきゃいけないから。

ブースターの皆さんのためにというのはもちろんあるけど、まずは自分たちにフォーカスしないといけないし、結果を追い求めて、全力で。
で、私は今シーズンは顕蔵さんのために戦います。

END

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古川孝敏
ポジション シューティングガード/スモールフォワード(SG/SF)
身長/体重 190cm/92kg
生年月日 1987年10月20日
出身地 兵庫県
経歴
御影工業高校(現・神戸市立科学技術高校)※1
→ 東海大学 ※2
→ アイシンシーホース<NBL>[現・シーホース三河](2010-13)
・2010-11 第86回全日本総合選手権優勝
・2011-12 JBLオールスター選出/3ポイントシュート成功率1位
・2012-13 JBLオールスター選出/JBL優勝
→ リンク栃木ブレックス<NBL>[現・宇都宮ブレックス](2013-16)
→ 栃木ブレックス[現・宇都宮ブレックス](2016-17)
・ Bリーグチャンピオンシップ優勝、初代ファイナルMVP
→ 琉球ゴールデンキングス(2017-19)
・ B1西地区優勝、Bリーグチャンピオンシップ出場<セミファイナル進出>(2017-18/2018-19)
・ Bリーグオールスターゲーム2018出場
→ 秋田ノーザンハピネッツ(2019-)
※1) 3年次:ウインターカップ出場
※2) 1年次:第58回全日本大学バスケットボール選手権大会優勝

<主な代表歴>
2009年 第25回ユニバーシアード日本代表 ※東海大4年次
2011年 第26回ユニバーシアード日本代表
第2回東アジア選手権大会(兼第26回FIBA ASIA選手権東アジア地区予選)日本代表
2012年 第34回ウィリアム・ジョーンズカップ日本代表
2014年 第17回アジア競技大会日本代表 ※銅メダル
2015年 平成27年度バスケットボール男子日本代表
-第28回FIBAアジア男子バスケットボール選手権大会
2016年 平成28年度バスケットボール男子日本代表
-FIBA男子オリンピック(リオ五輪)世界最終予選
2017年 平成29年度バスケットボール男子日本代表
-FIBA ASIAカップ2017(2017)
-FIBAバスケットボールワールドカップ2019 アジア地区1次・2次予選(2018-2019) ※ワールドカップ出場権獲得
FIBA バスケットボールワールドカップ 2023 アジア地区予選 Window1(2021)
FIBA バスケットボールワールドカップ 2023 アジア地区予選 Window2(2022)
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著者プロフィール

私たちが目指すのは、クラブに関わるすべての人々と幸せを共有できるような存在になること。この想いを込めて、秋田から全国の皆さまにたくさんの「ハッピーとワクワク」を感じていただけるようなコンテンツをお届けします。

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