【PHI】カイル・シュワーバーはなぜリードオフで起用されるのか?

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【【PHI】カイル・シュワーバーはなぜリードオフで起用されるのか?】

【これはnoteに投稿されたペンさんによる記事です。】
現地9/22のメッツ戦で初のシーズン100打点を記録したカイル・シュワーバー
その特異な打撃成績で注目を集めているシュワーバーだが、多くの野球ファンがシュワーバーに対して疑問を抱いているのはこの点ではないだろうか。

なぜシュワーバーがリードオフで起用されるのか?

セイバーメトリクスが浸透したことでリードオフのイメージ像は変化してきているが、それでも低打率で足が遅いホームランバッターのシュワーバーがリードオフを担当していることに疑問を持っている人は多いことだろう。

今回のnoteではなぜシュワーバーがリードオフで起用されるのかを2つのポイントから考えていく。

1.出塁率

リードオフを打つ条件として多くの人が求めるのは出塁率だろう。
その点についてシュワーバーは問題のないレベルの選手である。
打率こそメジャーリーグワーストの数字であるが四球の数はパドレスのファン・ソトに続きメジャーリーグで2番目となる123個を選んでおり出塁率.345を記録している。
この数字はフィリーズの中では主砲のブライス・ハーパーに続く数字であり、リードオフに出塁を求めるという点ではフィリーズの中では適任の選手と言える。

2.同じ左打者である主砲のハーパーとの兼ね合い

シュワーバーがリードオフで起用される1番大きな要因はおそらく同じ左打者であるハーパーとの兼ね合いである。
現行のルールでも左打者に対して左のリリーフを起用するのは定石である。
特に左投手を苦手としているシュワーバーにとってはこの定石は効果が大きい。
そして、そんなシュワーバーの前後に同じ左打者を置く行為は鴨にネギを背負わせているようなものである。
実際にシュワーバーはフィリーズ加入後一度もハーパーの前後の打順を担当したことがない。

上に書いたシュワーバーとハーパーを前後の打順に配置しないことに加え、ハーパーを定位置である3番で起用すること、さらに低打率ながら出塁率の良いシュワーバーをハーパーの前後どちらに配置するかを考えると、シュワーバーの打順はハーパーより前の打順で1人間隔を空けたリードオフとなるわけである。
こちらも実際ハーパーが故障者リストに入っていた開幕1ヶ月の間シュワーバーは一度もリードオフを担当しておらず、リードオフを担当していたのはトレイ・ターナーブライソン・ストットという旧来のリードオフのイメージに近いタイプの選手だった。
シュワーバーが今シーズン初めてリードオフに座ったのはハーパーの復帰戦となった5/2の試合であり、その後一旦ストットと入れ替わりで5番を打っていた時期もあったが6/2以降は休みの試合を除き全試合リードオフとして出場している。

まとめ

今回は多くの人が疑問に思っていたであろうシュワーバーがリードオフとして起用されている理由についてまとめてみた。
ハーパーとの兼ね合いについての件は現地記事に決定づけるモノは見つからなかったが、今までの打順の傾向から見てもほぼ間違いないであろうと思われる。
このnoteでシュワーバーがリードオフに起用される理由に納得できる方が増えれば幸いである。

参考

2023年のフィリーズのバッティングオーダー

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