【ラグビーW杯日本代表選出記念⑥】~東芝ブレイブルーパス東京の選手たちが日本代表ジョネ・ナイカブラを語る(中尾隼太編)~

チーム・協会

【東芝ブレイブルーパス東京】

ラグビーワールドカップ2023フランス大会が9月8日に開幕する。
東芝ブレイブルーパス東京からはリーチ マイケル選手(FL)、ジョネ・ナイカブラ選手(WTB)、ワーナー・ディアンズ選手(LO)の3名が日本代表に選出された。

今回は、日本代表として初のワールドカップに挑むジョネ・ナイカブラについて、チームメイトであり、昨年11月に日本代表初キャップを獲得した中尾隼太に語ってもらった。
チームメイトだからこそわかる彼の魅力と素顔に迫る。

東芝ブレイブルーパス東京の選手たちが日本代表ジョネ・ナイカブラを語る(中尾隼太編)

【東芝ブレイブルーパス東京】

――ジョネ・ナイカブラ選手に初めて会った際の印象はいかがでしたか?

 僕が2017年入社で、ジョネは18年なのですが、今よりも体がもっと大きくて「フィットネスはないけどパワーはある」という選手でした。そのころはサインプレーを覚えるのもあまり得意ではありませんでしたが、爆発力はとにかくすごかった印象です。

――ナイカブラ選手は試合に出ると変わる部分はありますか?

 練習で本気を出されると僕たちがケガをするので(笑)。味方に対して練習でドカンとぶつかったりはしないです。ただ試合になるとコンタクトエリアでの瞬間的なスピードがすごいので、壁があるところをぶち壊して前に行ける選手です。ワールドクラスになるとそこまで大きな選手ではないのですが(177cm、96kg)、フットワークを使って前に出られる選手になりました。また、最近はフィットネスレベルがめちゃくちゃ上がっているのがわかります。

――ナイカブラ選手の一番の魅力は?

 フットワークとスピードで前に出られることだと思います。フィジカル的なレベルが上がっているリーグワンでも、日本代表として出ているテストマッチでもフットワークを効果的に使っています。
 フィジー出身ならではの持って生まれたフットワーク、足のさばき方は日本人にはないものですし、体も変化してきました。入社した時と比べると食生活に気をつけて、お酒もあまり飲まなくなってプロフェッショナルな意識になったので、動きのキレが増してきました。真面目に勤勉に、自分の役割を献身的にやるところも彼の魅力だと思います。

【東芝ブレイブルーパス東京】

――中尾選手は22年11月のフランス戦で日本代表初キャップを獲得。ナイカブラ選手は今年7月のサモア戦で初キャップとなりましたが、キャップ獲得までの間にお二人で話をされましたか?

 僕が日本代表に帯同していた時期はジョネの体調があまり整わなくて、ケガもありました。それでも、誰もが彼の能力は認めていて、ジャパンの首脳陣もコンディションが上がってくるのを待っていたと思います。求められるスキルセットも東芝とは変わってくるのですが、日本代表が求めるものにジョネが適応するのに少し時間がかかったのかなと思います。
 初キャップを取って、試合を重ねるにつれてパフォーマンスが上がって、信頼を勝ち得ているように見えるので、ワールドカップで活躍してほしいと思います。(ワールドカップでは注目度が上がりますが)ジョネもプロフェッショナルですし、自分のプレーをこなすことに集中していると思います。取材や外部からの刺激が彼のパフォーマンスを下げることはないと思います。

――ワールドカップでナイカブラ選手に期待していることは?

 ジョネらしくプレーしてくれることが一番だと思います。もちろん、初めての舞台になりますが、ジョネにとってもご家族にとっても誇らしい舞台だと思うので、自分のプレーを最大限に出してほしいです。シンプルに、ジョネらしくいてくれることが一番大切だと思います。

――19年大会ではにわかファンという言葉が話題になりました。今大会も久しぶりにラグビーを見てみようというファンの方がいらっしゃると思いますが、ナイカブラ選手のどこに注目すれば良いでしょうか?

 やはりトライを取るところですね。タッチライン際でボールを持った時にトライを取り切るところに注目してほしいです。あと5センチ届くか届かないか、最後の一人を振り切るかどうか……という違いが本当に大きな違いになってくるので、そこで結果を残すことがジョネに求められていると思います。
 また、最後の最後まで献身的に戻ってタックルもする選手なので、そういうところも見ていただければ彼の人柄が伝わるのではないかと思います。

【東芝ブレイブルーパス東京】

ジョネ・ナイカブラ選手のプロフィール

1994年4月12日生まれ。フィジー出身。ポジションはWTB(ウィング)、身長177cm、体重95kg。フィジーのナドローガという人口200人ほどの村の出身で、幼少期は祖母に育てられた。7歳でラグビーを始めて、元オールブラックス主将のタナ・ウマンガに憧れて、18歳の時にニュージーランドへ留学。ケルストンボーイズ高校時代は、7人制ラグビーのニュージーランド高校代表にも選ばれる。その後は摂南大学に進学し、2017年に7人制ラグビーの日本代表としてもプレーした。2018年に東芝ブレイブルーパス東京に入団、その年のラグビーワールドカップセブンズにも出場を果たす。今年は加入6年目となり、昨シーズンは10試合出場10トライを決め、ベテランとしてチームの勝利に貢献した。2023年は日本代表として初キャップを獲得、ラグビーワールドカップ2023フランス大会の代表にも選出され、活躍を期待されている。

【東芝ブレイブルーパス東京】

東芝ブレイブルーパス東京からのお知らせ

ついに、NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24の大会日程が公開されました!
東芝ブレイブルーパス東京の開幕戦は、静岡ブルーレヴズと味の素スタジアムでの対戦となりました!
東芝ブレイブルーパス東京への皆様のご声援を何卒よろしくお願いいたします。

【東芝ブレイブルーパス東京】

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著者プロフィール

東芝ブレイブルーパス東京はジャパンラグビーリーグワン(Division1)に所属するラグビークラブです。日本代表のリーチマイケル選手や德永祥尭選手が在籍し日本ラグビーの強化に直接つなげることと同時に、東京都、府中市、調布市、三鷹市をホストエリアとして活動し、地域と共に歩み社会へ貢献し、日本ラグビーの更なる発展、価値向上に寄与して参ります。

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