穴井詩 初勝利とホステスVを飾った思い出の地で狙うさらなる高み
穴井 詩(右)、吉田優利(左) 【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】
「1年に一度一番気合が入る試合なので予選通過したいです」と本気と冗談を交えながら今大会への意気込みを語った穴井詩。長年所属しているゴルフ5が冠となっている大会だけに、一番気合が入るのは間違いない。それだけ穴井のゴルフ5愛は強いのだ。ただ、予選通過したいというのは冗談にしか聞こえない。96年から開催しているが、最近は開催コースをローテーションしている今大会。ゴルフ5カントリー美唄コースを使用するのは、16年以来7年ぶりとなる。
その前回大会で嬉しいプロ初優勝を飾ったのが穴井なのだ。ホステスプロが優勝すること自体が少ないのに、それが初優勝なら感動もなおさらだろう。当然、今でもそのときの場面が頭に浮かぶという。「このホールではこういう球筋で打ったなとか覚えていますね。ただ、7年前とは打っている場所が違うこともあり、7年前の自分は飛んでいたんだなぁと思いました」。残念ながら、当時はまだドライビングディスタンスを計測していなかったため、穴井の言葉の真偽は不明だが、ボールとクラブの進化を差し引いての実感だけに、よほど飛んでいたのだろう。
どちらにせよ、穴井にとってはまさにメモリアルな大会であり、開催コースなのだ。優勝した16年は通算14アンダーをマークしたが、今年はどこまでスコアを伸ばせるかは読みにくいとのこと。コース的にはフラットでホールとホールを遮る林はない。リンクスではないが、前日とこの日は強風が吹き荒れていた。「雰囲気的には全英女子オープンに似ていますが、風が一方通行なので読みやすいと思います」と問題ナシを強調。ただ、グリーンにアンジュレーションがあることと、池が絡んだホールは要注意となる。
穴井 詩 【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】
7年前の自分と比べて飛距離は落ちたかもしれないが、ゴルフの総合力では間違いなく上回っていることは確信している穴井。思い出の地でさらなら高みを目指す。(山西 英希)
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