ラリーガ、EA SPORTSと共に新時代へ

ラ・リーガ公式
チーム・協会

【(C)LaLiga】

7月3日、ラリーガは5年間の提携契約を結んだエレクトロニック・アーツ社と共に、新たな時代の幕開けを迎えた。多くのクラブやパートナー企業に見守られながら、何年もかけて進化してきたラリーガは今、成熟期に至った。その間にラリーガのブランドイメージは大きな進化を遂げてきたが、その影響は今後の戦略や経営姿勢だけでなく、テレビ放送、デジタル・エコシステムといった具体的な形で目にすることができるようになるだろう。

ラリーガが打ち出した新たな方向性は、この10数年間にわたって進化し続け、フットボール界を支えるエコシステムの中心となるに至った成長曲線に則ったものだ。
「La Fuerza de nuestro fútbol(我々のフットボールが持つ力)」というスローガンはその方向性を象徴するものであり、ラリーガが社会にインスピレーションとポジティブなインパクトをもたらす存在であり続ける意思を改めて示している。

近年のラリーガの成長には、パートナー企業のサポートが欠かせない役割を果たしてきた。それは今後も変わらない。逆にラリーガはこれらのパートナー企業に対し、それぞれの業界で主役となるための違いを生み出せる商品を提供している。それは様々な年齢、出身の人々を網羅する顧客対象の幅広さであり、様々な方法や強度を駆使して顧客と対話し、惹きつけることができる多様なエンゲージメントであり、世界規模でのプレゼンスを可能にする多文化性である。

ゆえにラリーガは今後もフットボール界のエコシステムを拡大すべく、各業界を牽引するマイクロソフト、プーマ、マオウ・サンミゲル、BKTといった大企業との結束を強めていく。その傍ら、地域レベルでの需要にも対応すべく、ローカルな企業や組織とのつながりも疎かにするつもりもない。

こうした背景の下、10数年も前から紡がれてきたラリーガとEA SPORTSの協力関係は、成熟期を迎えたこのタイミングで一躍脚光を浴びることになる。新たな時代の幕開けに際し、ゲームソフト業界をリードするEA SPORTSは国際的メインスポンサーとなり、ラリーガが運営するコンペティションのタイトルにその名を記すことになった。

【(C)LaLiga】

【(C)LaLiga】

両者の戦略的提携はフットボールに対する従来の概念を覆し、フィジカルとデジタルを隔てる障壁を取り壊すことで、より幅広いファン層に届く唯一無二の製品を生み出すことを可能にする。

また両者の合意にはラリーガ主催コンペティションのネーミングライツも含まれており、今季より1部リーグは「ラリーガ EA SPORTS」、2部リーグは「ラリーガ HYPERMOTION」と呼ばれることになる。HYPERMOTIONは人気ゲーム「EA SPORTS FC」で用いられている有名な技術で、実際の試合映像から選手全員の動きを取り込むことにより、よりリアルなプレー経験をもたらすことを可能にしている。

だが両者の取り組みはこれらのテクノロジーやオーディオビジュアルの変革にとどまらない。いずれもフットボールを通じて世界にインスピレーションをもたらし、社会にポジティブな影響を与え続けることを目的としているからだ。

ラリーガ、ハビエル・テバス会長
「今日から始まる新たな時代は、スペインのフットボールと産業に革命的な変化をもたらすことになります。それは所属クラブに加え、EA SPORTSのようなパートナー企業のサポートなしには成し得なかったことです。より良いフットボールを社会へ、より良い社会を我々のフットボールへもたらすべく、我々は力を合わせていくつもりです」

EA SPORTS、デイビッド・ジャクソン副会長
「ラリーガは我々がファンにフォーカスし、思い描くフットボールの未来を唯一無二の形で共有してくれるパートナーです。この提携は我々にファンとゲームの関係性を再構築するチャンスを与えてくれます。多種多様なオーディエンスを世界中につくり出してきた我々の経験とラリーガの革新的精神を組み合わせ、共に学び、成長し、挑戦し続けていきたいと思っています。EA SPORTS FCと共に新時代を迎える今、我々は興奮を隠せません。ラリーガとの提携はオーディオビジュアルテクノロジーからエンターテインメントの革新、草の根レベルの取り組みからデジタルコミュニティーに至るまで、様々な形でファンとフットボールを近づけてくれるでしょう」

【(C)LaLiga】

新時代の幕開けには、他の新たなアライアンスも含まれる。6月19日にオープンを迎えた「LEGENDS The Home of Football」もその一つだ。マドリー中心部のソル広場にできたフットボール史上最大規模のコレクションを誇るミュージアムは、ラリーガとレジェンズ、そしてUEFAも含めたアライアンスによる共同作業の第一歩となる。

総面積4200平方メートル、7階建てのミュージアムにはFIFAやUEFA、Conmebol、ラリーガ、その他多くの公式大会で選手が着用した合計600点以上のユニフォームやスパイクが展示され、「LALIGA TwentyNine’s LEGENDS」という名のスポーツバーも併設されている。

【(C)LaLiga】

またラリーガはコンペティションに関わる製品の製造およびオムニチャネル販売に関し、ファナティクス社の協力を得ることで合意を得た。ラリーガ初のオンラインストア「LALIGA Store」は今夏、全世界に向けてオープン予定だ。同ストアではユニフォームやトレーニングウェア、アクセサリーといった幅広いコレクションのラリーガ公式ライセンス商品に加え、大半のラリーガ所属クラブの公式グッズが購入できる。

取り扱う商品は随時拡大され、最終的にはラリーガ EA SPORTS、ラリーガ HYPERMOTIONの所属クラブの公式グッズを網羅する最大のラリーガ商品カタログとなる予定だ。

ラリーガのデジタルエコシステムの一部もリニューアルされた。新しいロゴやコーポレートカラーに適応するウェブサイトの視覚的な変化のみならず、技術レベルでも重要な変化が見られることになる。

ラリーガの公式モバイルアプリはユーザーの好みに応じ、贔屓クラブに関する情報を備えるなど、よりパーソナライズされたエクスペリエンスを提供するよう改良された。「NEAR LIVE」にフォーカスした新たなソーシャルビデオ体験は、ソーシャルネットワーク上でより簡単に共有できるようになった。「ラリーガ・ファンタジー」に施される修正点は7月12日に発表される予定だ。

オーディオビジュアル面については、8月11日のリーグ開幕をもって新たなフットボールの体験方法が明らかになる。試合の中継映像は全面的に変更され、よりダイナミックで生き生きとした新しいグラフィックが含まれることになる。ファンとEA SPORTS FCを近づけるべく、各カメラの使用方法も変わる。

テレビ中継をリニューアルする一番の目的は、より多角的な視点やアングルを提供することで得られる情報を増やし、ビデオゲームに近い没入型の視聴体験を生み出すことにある。

【(C)LaLiga】

【(C)LaLiga】

  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

ラ・リーガ公式サイトです。最新ニュース、各クラブの情報やデータをご覧ください。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント