J1、J2勢にとって初戦となる天皇杯2回戦。セレッソ大阪は、ヨドコウ桜スタジアムに兵庫県代表のCento Cuore HARIMAを迎えた。先発は直近のリーグ戦から総入れ替え。山下達也、石渡ネルソンが今季の公式戦初出場を果たし、阪田澪哉が公式戦初先発を飾った。リーグ戦と同様、4-4-2でスタートしたセレッソ。5-4-1で構えるCento Cuore HARIMAに対し、序盤から攻め込むと、5分、中盤で中原輝がカットして、阪田とのワンツーでペナルティーエリア内へ進入。好機を作ると、7分、先制に成功。原川力のCKにニアで北野颯太が頭で合わせた。北野は10分にもFKのこぼれ球を拾ってクロスバーに当たるミドルシュートを放つなど、果敢にゴールに迫った。試合後、「一番、心にあったのは危機感。ここで結果を残さなかったら後がない、くらいの覚悟で臨んだ」と悲壮な決意でこの試合のピッチに立ったことを明かしたが、U-20W杯で味わった悔しさを、早速、力に変えてみせた。25分にも決定機。原川が左サイドへ大きく展開、左サイドバックの舩木翔がダイレクトで折り返して決定的な形を作ったが、中で合わせた阪田のシュートはクロスバーを越えた。すると29分、Cento Cuore HARIMAにロングスローからチャンスを作られたが、ここは何とかクリアで難を逃れた。32分には、この試合は右サイドバックで先発した石渡がサイドを駆け上がり、深くまで進入してクロス。U-20日本代表に帯同して刺激を受けて帰ってきた石渡も、この試合では攻守に対人の強さが光った。