えどりくへいこう!特別編「スタンドレポート〜国立はオレンジに染まった〜」
オレンジの歓喜 【オフィス男気大陸】
今までナイショにしてたけど
いきなり告白すみません。ドキっとしましたね。
というわけでマニアックなオレンジアーミーにお届けするマニアックなコラム「えどりくへいこう!」がクボタスピアーズのリーグワン優勝に居ても立ってもいられずゲリラ的に復活!
場所は国立、心はえどりく!!
さぁ、こくりつへいこう!
ワクワクが止まらない、の図。 【オフィス男気大陸】
常識という名の“壁”
「激戦必至」(だけど最後に勝つのはワイルドナイツでしょ?)。
ふざけるな、と言う話である。
時代が時代なら
戦う前から負けること考えるヤツがいるかバカヤローッ!!
と頬に橙魂注入されてもおかしくない。
が、実際のところゲームは日本ラグビー界の常識が準備した筋書き通りに進む。
スピアーズリードで前半終了。
後半。
ワイルドナイツのラスボス堀江選手登場。反撃のトライ。
流れを引き寄せたワイルドナイツは長田選手が逆転のトライ。
今シーズン、何度も見た光景。
全てのチームが跳ね返されてきた"壁"。
最後に勝つのはワイルドナイツ。
やっぱり、ゲームは日本ラグビー界の常識が準備した筋書き通りに進む。
ワイルドナイツの強さは“憎らしいほど”と謳われた全盛期の北の湖のよう(見たことないけど)であり、その安定感は20時44分の水戸⚪︎門のようでもある。
誰もが心の中で叫んだ。
やっぱりワイルドナイツなのかよ!(さまぁ~ず三村風に)
と。でも、心の中ではこんな声も聞こえていた。
あきらめたらそこで試合終了ですよ…?
…安⚪︎先生!?
"THE KICK"
信じるのは、今、この瞬間。
そして。
シノブのパントにマキシが絡む!サポートしたコーギーが粘り強く進む!
そして再びのシノブから…
ここで登場するのが「日本三大キャプテン」の一人、立川理道!(残る二人はハーロックと谷口タカオ)
時間が、止まる。一瞬の静寂。
左手は添えるだけ
…じゃなかった!
膝下を振るだけ
と、ハル“THE CAPTAIN”立川の右足から放たれたボールは、スピアーズに関わる全ての人々の想いを乗せて美しい放物線を描き(BGMは「炎のランナー」)、弾丸小僧・木田の手に収まった。
逆転トライ。
THE KICK
日本ラグビー史にその名を残すであろうこのプレーは決して“スーパープレー”ではない。
ここまでスピアーズが積み重ねてきた練習と信頼の成果に他ならない。
それが、このタイミングで、この男から生まれる。
そうなのだ。こういうチームなのだ。クボタスピアーズは。
ゲームは、日本ラグビー界の常識が準備した筋書き通り…には進まなかった!
世界最高のアーミー
スピアーズの歴史を知る”クボタファミリー” 【オフィス男気大陸】
“スター軍団”サンゴリアス!
“人気実力急上昇”イーグルス!
“いぶし銀集団”クボタスピアーズ…なんでやねん!
とオレンジアーミーはツッコみ憤慨しながらも、実はそのポジションをちょっとオイシイと思っているのも事実。
土の匂いというか、知る人ぞ知るというか…それって、さりげなく、かつ力強く支える「クボタ」そのものじゃないか?
だからこそ、分厚い壁をぶち破った瞬間は、我を忘れるほど選手たちはしゃぐだろうと思っていたし、これまでの道のりを思えばむしろそうして欲しいくらいだった。
けど、試合後、選手たちから一様に出てきた言葉は
「オレンジアーミーの皆さん、ありがとうございました!」って!
いやそれこっちのセリフだよ!
涙流しながらツッコミを入れたアーミー多数。
「カリオストロの城」に出てくる庭師のおじさんの「なんと気持ちの良い連中だろう」って名セリフ、使うとしたら今しかないよ!
このチームを応援していて良かった。
オレンジアーミーで良かった。
そんなアーミーはアーミーで、悲願の栄誉を勝ち取った瞬間喜びを爆発…させることなく、ワイルドナイツを含むこの舞台全てを称える万雷の拍手で国立競技場を満たした。
本当はめちゃくちゃ嬉しいんだけど、どうやって喜んだら良いかわからなかっただけなのかもしれないが。
オレンジだった。
パワースポットかと思うくらい元気になれる空間 【オフィス男気大陸】
実際、ビジターサイドと呼ばれる南側スタンドに陣取ったオレンジは北側の青を大きく上回っていて、この景色を見て「こんなに多くの人が…」と胸を熱くしたオレンジアーミーも多かったことだろう。
きっとガガーリンもこの日の国立を宇宙から見たら
「地球は青かった。国立はオレンジだった」と言葉を残したに違いない。
来シーズンも、えどりくへいこう。オレンジに染めにいこう。
そして、また国立に来よう!
文:若鍋聡志
スッピー、お前もか! 【オフィス男気大陸】
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