波乱傾向が強いNHKマイルカップを分析!
【2022/10/1 中京 5R 2歳新馬 1着 13番 ダノンタッチダウン(Photo by JRA)】
NHKマイルカップの人気別成績(過去10年)
■表1 【NHKマイルカップの人気別成績(過去10年)】
以下、3・4・6・9・10番人気馬が1勝ずつ。2・3着馬は11番人気以下がそれぞれ3頭ずつ激走するなど下位人気まで幅広く分布している。過去10年毎年フルゲート18頭で行われているが、昨年は3着に18番人気カワキタレブリーが激走。当時の4着が昨秋のマイルCSを勝利したセリフォスで、3歳春時点のマイル路線は力関係が流動的であり、道中のペースや展開によって人気薄でも好走しやすい状況にあるといえる。
配当的にも3連単で10万円以上の配当が過半数の7回、そのうち10番人気マイネルホウオウが勝利した13年と昨年は100万円以上の大波乱となっており、波乱傾向が非常に強い一戦といえる。
NHKマイルカップの前走距離別成績(過去10年)
■表2 【NHKマイルカップの前走距離別成績(過去10年)】
NHKマイルカップの前走着順別成績(過去10年)
■表3 【NHKマイルカップの前走着順別成績(過去10年)】
NHKマイルカップの前走人気別成績(過去10年)
■表4 【NHKマイルカップの前走人気別成績(過去10年)】
NHKマイルカップの前走から同騎手による継続騎乗or乗り替わりの比較(過去10年)
■表5 【NHKマイルカップの前走から同騎手による継続騎乗or乗り替わりの比較(過去10年)】
2回東京開催の芝1600m戦における種牡馬別成績(過去10年)
■表6 【2回東京開催の芝1600m戦における種牡馬別成績(過去10年)】
【結論】
今年のNHKマイルカップの注目馬(5/3時点)
■表7 【2回東京開催の芝1600m戦における種牡馬別成績(過去10年)】
混戦模様で人気も割れそうだが、今回はダノンタッチダウンとカルロヴェローチェの2頭を推奨したい。ダノンタッチダウンは前走皐月賞で最下位の18着に敗れているが、休み明けで初めての2000m、重馬場で先行策とすべてが合わなかった。本来は末脚を生かすタイプで、昨年末の朝日杯FSでは2着。昨年優勝のダノンスコーピオンと同じ安田隆行厩舎で、同じロードカナロア産駒、同じ川田騎手が騎乗予定で今回が勝負駆けだろう。前走大敗で人気落ちが見込める今回はアタマから狙っていきたい。
カルロヴェローチェは前走ファルコンSで2着と惜敗。その前走が1番人気だった点が表4から強調できる。2走前の白梅賞では完勝しており、マイル適性は高い。今回は乗り替わり(レーン騎手が騎乗予定)となるが、先行押し切りも十分に見込める。
他では東京マイル適性が高いモリアーナ、ロードカナロア産駒のウンブライルも上位候補として挙げておきたい。
ライタープロフィール
ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。
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