【NJPW】金丸義信がIWGPジュニア初挑戦!“王者”ヒロムに不気味な予告!

チーム・協会

【新日本プロレスリング株式会社/中原義史】

『Road to レスリングどんたく 2023』4月27日(木)広島サンプラザホール大会で、高橋ヒロム選手の持つIWGPジュニアヘビー級王座に初挑戦する金丸義信選手に直撃インタビュー!

撮影/中原義史

(IWGPジュニア初挑戦に)プレッシャーなんてない。やっぱり、いろいろ経験してきて、いろんな試合をやってきたのが大きい

【新日本プロレスリング株式会社/中原義史】

――4.8両国の試合後、高橋ヒロム選手のIWGP世界ヘビー王座挑戦表明に切り返すかたちで、IWGPジュニアヘビー級王座に挑戦をアピール。4月27日(木)広島大会でタイトルマッチが正式決定しましたが、あらためて現在の心境はいかがですか?

金丸 あそこでアピールしたから当然の結果だし、ヒロムも(挑戦者に俺の)名前を出してたから、あれが俺のタイミングだったかな。

――じつはキャリア約27年でIWGPジュニアヘビー初挑戦なんですよね。

金丸 べつに(チャンピオンとは)シングルもやってるし、そこにベルトが懸かるか、懸からないかだけの話だし、今回はいろんな引き出しを開けていこうかなと思ってるよ(ニヤリ)。

――「やっと挑戦できる」という想いはありますか?

金丸 いや、何事もタイミングだよ。

――新日本プロレス参戦以降、ベルト挑戦への意識というのは?

金丸 こうやって新日本プロレスにいる以上は、「どっかでやりたいな」っていうのがずっとあったから、それが今回のタイミングだったっていう感じかな。

――金丸選手は過去に全日本プロレスの世界ジュニアヘビー、プロレスリング・ノアのGHCジュニアヘビーも戴冠されており、この一戦はジュニアグランドスラムもかかった一戦になりますが、そのあたりは意識されますか?

【新日本プロレスリング株式会社/中原義史】

金丸 まったく意識したことないね。なんか周りが言うから「あっ、そうなんだ」って思うけど、その時のタイミングとかもあるし、べつにそんな気にしたことはないよ。

――最近では、小島聡選手や永田裕志選手がヘビーのグランドスラム達成などで、グランドスラムというワードが注目度も集めていると思います。

金丸 まあ、言いたいヤツが言っとけばいいんじゃない?べつに俺は意識してないよ。

――では、IWGPジュニアヘビー初挑戦という部分でプレッシャーなどはありますか?

金丸 プレッシャーなんてない(キッパリ)。やっぱり、いろいろ経験してきて、いろんな試合をやってきたのが大きいかな。

――その安心感というか、どっしりと構えられるのは、経験から来るものということですね。

金丸 試合前に顔をパンパンって叩いて気合を入れたりするヤツとかいるけど、俺はそういう風に意気込んじゃうと疲れちゃうからさ。とはいえ、昔は違ったんだろうけど(苦笑)。

――変に気負うと逆効果になると。

金丸 まあ、経験してきて「考えなきゃダメだな」っていうのは大きいんじゃないかな。

ロビーがいい感じに攻めてくれたから、ここは足に行くかと見せかけて……足はやめようかなと。まあでも、それはシリーズ始まってみないとわからないよ(ニヤリ)

【新日本プロレスリング株式会社/中原義史】

――4.8両国でのロビー戦や、過去の対戦経験も踏まえてのヒロム選手の印象は?

金丸 いきなりトップギアに入れてガンガン攻めてくるイメージが強いよね。あれはヒロムのスタイルでいいんじゃないかなと思うし、結果、内容を見てても「さすがチャンピオンだな」って認める部分はあるよ。

――認める部分はあるけど、「まだまだ」という部分もありますか?

金丸 経験の差じゃない? 唯一、チャンピオンに勝ってるのはそこだけかな。

――経験の差がこの一戦のポイントになると。

金丸 今回のタイトルマッチで俺がベルトを獲れるかわからないけど、いままでの経験というものをフルに出して行きたいなと思ってるよ。

――また、ヒロム選手はロビー戦でかなりヒザを狙われていましたが、金丸選手もヒザを狙っていきますか?

金丸 ロビーがいい感じに攻めてくれたから、ここは足に行くかと見せかけて……足はやめようかなと。まあでも、それはシリーズ始まってみないとわからないよ(ニヤリ)。

【新日本プロレスリング株式会社】

――金丸選手の中では対ヒロムへ向けて勝利の方程式を描いていると。

金丸 秘密かな。まあ、シリーズの前哨戦を通して、チャンピオンの動きを見て、いろいろ考えて、タイトルマッチを迎えようかなと。

――金丸選手も他団体で王者としてジュニア界を牽引してきましたが、現王者・ヒロム選手のジュニアを盛り上げようという姿勢に関してはいかがですか?

金丸 いろんな発想とか、ジュニア一筋でジュニアを盛り上げようとしているのは「いいな」と思うよね。

――ちなみに金丸選手の掲げるチャンピオン像は?

金丸 一つのことにこだわらないことかな。

――と言いますと。

金丸 チャンピオンだからこうとか、チャンピオンだからこういう試合をするとか。こういう闘い方もチャンピオンっていう、幅広くやっていくって感じかな。

――幅広い闘い方で勝ち続けると。

金丸 勝ちより大事なものがあるんじゃない?

――勝ちより大事なものとは?

金丸 いかに準備していくかじゃない? まあ、それで勝ちにつながればいいかなって思ってるし、そこをしっかりしてれば必ず勝ちにつながるよ。

俺がヒロムに勝ったらヒロムには(IWGP世界ヘビー挑戦を)退いてもらって、俺がSANADAとやろうかな(ニヤリ)

【新日本プロレスリング株式会社/中原義史】

――準備をすることで臨機応変に対応できると。

金丸 そうだね。その時の試合の流れや、客の反応で試合中の動きを変えてみたりとかさ。まあ、最近はコロナで客の反応もなかったけど、これからはお客さんも声を出せるし、結果も大事だけど、(Just 5 Guysとして)5人で魅せていく部分も作らなきゃダメと思ってるよ。

――Just 5 Guysのテーマでもある“新日本プロレスの景色を変える”ですね。

金丸 俺の考えは、結果論を見せるだけが新しい景色だとは思ってなくて、そこに行くまでの内容、流れとか、そういう部分が大事だなと。たしかに今回、SANADAがベルトを獲って、結果が出て、流れが変わったけど、俺は「こっからだ」と思ってるよ。まあ、何もやってない俺が言うのもアレだけど……。

――いやいや、今回のIWGPジュニア挑戦が景色を変えるチャンスだと思います。

金丸 今回、流れを変えるチャンスを得たから、「ここからどうやっていくか」と。ホントに変えていくのはこれからだよ。

――SANADA選手がインタビューで金丸選手がジュニア王座を奪取したら、5月3日(水・祝)福岡では金丸選手と対戦したいと話していましたが、この発言に関してはいかがですか?

【新日本プロレスリング株式会社】

金丸 SANADAがそう言うなら、俺がヒロムに勝ったらヒロムには(IWGP世界ヘビー挑戦を)退いてもらって、俺がSANADAとやろうかな(ニヤリ)。

――また、4.27広島(ヒロムvs金丸)、4.29鹿児島(鷹木vsタイチ)、5.3福岡(ヒロムvsSANADA)、前哨戦も含め、Just 5 Guysが今シリーズすべてのメインイベントで試合を組まれました。このあたりに関しては?

金丸 メインにはメインの闘い方があるから、シリーズ始まってみないとわからないけど、そこはそこでいろいろ考えてやりたいなと。いまどうするかっていうのは、始まってみないとわからないな。

――シリーズを通して考えていくわけですね。

金丸 これだけメインが続くこともなかったし、5人でやるんだったら「どういう風に試合を組み立てていった方がいいのか」って考えながらやらないと先はないかな。俺は結果以外にもっと大事なものがあると思ってるから、内容っていうものにもこだわりたいな。

――結果以上に、リング上でのパフォーマンスに重きを置いていると。

金丸 ほかの選手がどう思ってるかわからないし、(この考えを)全員に求めてるわけじゃないけど、俺はそういう考えかな。もちろん、SANADAがベルトを獲ったことは素晴らしいことだよ。

チームとしても完成させていかなきゃダメだと思うから、(今シリーズは)いろいろ試していきたい。結果以外のところでも(Just 5 Guysの良さを)出していかないとダメ

【新日本プロレスリング株式会社】

――SANADA選手のIWGP世界ヘビー奪取でユニット内の士気は上がりましたか?

金丸 それはSANADAがベルトを獲る前から、5人になった時点で「さあ、やっていこう」っていう気持ちは高まっていったかな。

――SANADA選手のベルト奪取でJust 5 Guysの注目度も一気に上がりましたが、逆にプレッシャーなどはありますか?

金丸 全然ないね。それ(緊張感)ってつねに持ってるものだし、今回こういう状況になったからっていって、そこで(プレッシャー)感じることはないな。

――またこのシリーズは、Just 5 Guys vs ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンという構図でもありますが、L・I・Jというユニットはどのようにご覧になってますか?

【新日本プロレスリング株式会社】

金丸 試合が完成されてて、まとまってるチームだよね。それは今回に限らず前から思ってたし、やっぱり長いことみんなで組んで試合をしてるから、連携に入るタイミングだったり、「良い呼吸で攻めてくるな」と。

――そういったチームワークも優れるユニットを相手に、金丸選手はJust 5 Guysとしてどう挑んでいきたいですか?

金丸 そこはこれから考えていくことだけど、チームとしても完成させていかなきゃダメだと思うから、そういう部分でいろいろ試していきたいな。

――Just 5 Guysの連携にも期待が高まりますね。

金丸 まあ、連携って一緒に技をやるのだけが連携じゃなくて、俺はいかにみんなが臨機応変に動けるかっていうのが大事だと思ってるよ。いまは(ユニットが)違っちゃったけど、デスペラードとかは目を見ればパッと動いてくれたり、すごい楽だったな。

――チーム力を高めるという部分でも、金丸選手がおっしゃるように“これから”ですね。

金丸 そうそう。結果以外のところでも(Just 5 Guysの良さを)出していかないとダメだなと。

(母校・山梨学院が春のセンバツ)甲子園で優勝って凄いことだよ。ホントにいい力をもらったし、この流れに便乗してベルトも獲ってやろうかな

【新日本プロレスリング株式会社/中原義史】

――なるほど。金丸選手は潤滑油と言いますか、チームのことを最優先に考えている印象がとても強いです。

金丸 やっぱね、5人いて「俺が!俺が!」って全員が言ってたらね(苦笑)。みんなでまとまっていかないと、Just 5 Guysが上がっていかないよ。

――Just 5 Guysの中でご自身の役割というのも考えていると。

金丸 SANADAがああいう結果を出してるから、あれはあれでいいじゃん。そしたら、キャリアの長い俺とかTAKA(みちのく)さんがほかの部分で(Just 5 Guysの良さを)出していけばいいし、各々で役割があると思ってるよ。ホントみんなが「俺が!俺が!」って出てったらまとまらないよ。

――このどんたくシリーズでJust 5 Guysが完成されていくというのも要注目ですね。

金丸 ただ、ひとシリーズでそれが完成できるかって言ったら、それは難しいから徐々に徐々にだよな。

――そして、金丸選手はJust 5 Guysになってコスチュームも一新しましたが、ご自身の中でひとつ区切りをつけるという意味もありましたか?

【新日本プロレスリング株式会社/中原義史】

金丸 それはあるね。あと、黒があんまり好きじゃないっていうのもあるかな(笑)。

――そうだったんですか!?

金丸 べつに私服とかはいいんだけど、コスチュームでとくにシューズの黒っていうのはあんまり好きじゃなくて、白かシルバーで悩んだ末のシルバーだったね。

――コスチュームを変えたことでファイトスタイルにも変化などは?

金丸 Just 5 Guysは鈴木軍ともカラーが違うから、そこは試合展開であったり、様子を見ながら変えていこうかなとは思ってるよ。

――また、これはプロレスとは関係ない部分になりますが、母校・山梨学院が春のセンバツ初優勝を飾りました。高校球児でもある金丸選手としてはいかがですか?

金丸 甲子園で優勝って凄いことだよ。いままで山梨県勢ってベスト4が最高で、山梨学院もここ最近は勝っても1回戦ぐらいだったからさ。

――金丸選手にとっても追い風になりましたか?

金丸 ホントにいい力をもらったし、この流れに便乗してベルトも獲ってやろうかなと。

――金丸選手、長時間のインタビューありがとうございました!最後に4.27広島大会で初挑戦となるIWGPジュニア戦へ向けて意気込みをお願いします。

金丸 引き出しというものはまだまだあるから、それを出していこうかな(ニヤリ)。

【新日本プロレスリング株式会社/中原義史】

『Road to レスリングどんたく 2023』
・4月26日(水) 18:00開場 19:00試合開始
愛媛・八幡浜市民スポーツセンター

・4月27日(木) 17:00開場 18:30試合開始
広島・広島サンプラザホール
※「ロイヤルシート」「2階指定席」は残りわずかとなりました。

『レスリング薩摩の国』
・4月29日(土) 15:30開場 17:00試合開始
鹿児島・西原商会アリーナ(鹿児島アリーナ)

『Road to レスリングどんたく 2023』 
・4月30日(日) 16:00開場 17:00試合開始
熊本・グランメッセ熊本
※全席完売となりました。当日券・小中高生券の発売はございません。何卒ご了承ください。

・5月1日(月) 17:30開場 18:30試合開始
大分・別府ビーコンプラザ

『レスリングどんたく 2023』
・5月3日(水・祝) 16:30開場 18:00試合開始
福岡・福岡国際センター
※全席完売となりました。当日券・小中高生券の発売はございません。何卒ご了承ください。
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著者プロフィール

1972年3月6日に創業者のアントニオ猪木が旗揚げ。「キング・オブ・スポーツ」を旗頭にストロングスタイルを掲げ、1980年代-1990年代と一大ブームを巻き起こして、数多くの名選手を輩出した。2010年代以降は、棚橋弘至、中邑真輔、オカダ・カズチカらの台頭で再び隆盛を迎えて、現在は日本だけでなく海外からも多くのファンの支持を集めている。

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