えどりくへいこう!Vol.7〜 ラストダンスは私に〜

チーム・協会

【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

ロマンチックが止まらない

「本気」と書いて「マジ」と読む。

「強敵」と書いて「とも」と読む。

「スピアーズえどりくフィールド」と書いて「えどりく」と読む!!

というわけで、安心・安全・安定の裏街道をまっしぐら!
無計画無鉄砲無貯金の行き当たりバッタリ連載「えどりくへいこう!」も
いよいよ今季最終回(たぶん)!
知性と浪漫とサンチマンタリズム溢れる由緒正しきラグビー文学界にどデカい風穴をぶち開けるべくトゥーマッチな開拓精神を胸に書き始めてはみたものの、開けられたのは風穴には程遠いせいぜいネジ穴くらい。だけど、ラグビーの品位は下げずにアーミー入隊の敷居を下げることには成功したはず!

ここまでやってこれたのも「それスピアーズがやる!」の心意気で送り出してくれたチームと生温かい声援を贈ってくれた(←未確認)オレンジアーミーのおかげ!

さよならは別れの言葉じゃなくて再び会うための遠い約束なので
涙は不要。問答無用。笑顔で行こうスピアーズ。

さぁ、今シーズン最後のえどりくへいこう!


ドラマチック・レイン

思えばこの1ヶ月、毎週末狙ったように雨が続いた。

これはいったい何の修行なのか

そう思ったアーミーも少なくなかったに違いない。
しかし。思い出してほしい。

雨の野音

雨の国立

雨はいつだって伝説が生まれる瞬間の名演出家であることを。
(ついでに言っておくとスサノオノミコトが地上に降り立った時も大雨だった)

で、雨のえどりくである。

この1ヶ月は単に負けなかった1ヶ月ではない。
その1勝には勝利以上の価値がなかったか。
歓喜以上の喜びがなかったか。
こんなにも「一緒に戦っていた」ことを感じた時間はなかったのではないか。
その感覚をあえて言葉にするならば、

スタンド以上、グラウンド未満

声援以上、タックル未満

アーミー以上、選手未満

といったところではないだろうか。

過去えどりく16戦のなかでも横浜キヤノンイーグルス戦は「雨のえどりく」を代表する名勝負のひとつ 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

ORANGE GIANT

そんな特濃の時間を経ての最終戦。
相手はサンゴリアス。天気は晴れ。場所はえどりく。
これ以上ないくらいの舞台が整った。

ラグビー界のシン・名勝負数え唄

フィールド上で繰り広げられるのは徹底的に繰り返された基本と圧倒的に積み重ねられた戦術。その上で生まれる熱く激しい究極的即興性は楕円球を使ったJAZZと言っても過言ではない。

今季、オレンジアーミーの胸を熱くした男たちのラストダンスを見に…


えどりくへいこう!

文:若鍋聡志
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著者プロフィール

〈クボタスピアーズ船橋・東京ベイについて〉 1978年創部。1990年、クボタ創業100周年を機にカンパニースポーツと定め、千葉県船橋市のクボタ京葉工場内にグランドとクラブハウスを整備。2003年、ジャパンラグビートップリーグ発足時からトップリーグの常連として戦ってきた。 「Proud Billboard」のビジョンの元、強く、愛されるチームを目指し、ステークホルダーの「誇りの広告塔」となるべくチーム強化を図っている。NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23では、創部以来初の決勝に進出。激戦の末に勝利し、優勝という結果でシーズンを終えた。 また、チーム強化だけでなく、SDGsの推進やラグビーを通じた普及・育成活動などといった社会貢献活動を積極的に推進している。スピアーズではファンのことを「共にオレンジを着て戦う仲間」という意図から「オレンジアーミー」と呼んでいる。

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