【ラグビー/NTTリーグワン】リーグ戦で2敗を喫したリベンジへ。 対照的な二人を筆頭にS愛知は勝ちにいく<豊田自動織機シャトルズ愛知>

豊田自動織機シャトルズ愛知 藤浪選手 【©JRLO】

NTT ジャパンラグビー リーグワン2022-23 ディビジョン2は順位決定戦に突入。総当たりのリーグ戦を3位で終えた豊田自動織機シャトルズ愛知(以下、S愛知)は、江東区夢の島競技場に乗り込み、同1位の浦安D-Rocks(以下、浦安DR)と対戦する。

シーズン終盤、疲労の色も濃くなる時期。「ディビジョン1昇格のため、この2試合をしっかり勝って、入替戦へのステップにしたい」と語ったのは、ここまで6試合に出場する藤浪輝人。170cmと小柄だが、低いタックルを武器に浦安DRへフィジカルバトルを挑む構えだ。

藤浪にはラグビー以外に夢がある。それは教員免許を取ること。現在、通信制の大学に通って教師になるための勉強をしている。「自分の母校である伏見工業高校(現・京都工学院高校)に帰って、ラグビー部の指導者になりたいです」(藤浪)。2007年度の全国高校大会の決勝で東福岡高校と熱戦を繰り広げた伏見工業高校の姿に「初めて涙を流し」、そのタイミングで、伏見工業高校への入学を決意。そんな母校に、これまでの、これからのラグビー人生で得た財産を還元するため、プロのラグビー選手との二足の草鞋を履きながら、日々勉学に励んでいる。

「小学6年生のときに、松島幸太朗(東京サントリーサンゴリアス)や小倉順平(横浜キヤノンイーグルス)がいた桐蔭学園高校が全国高校大会で初優勝して、印象に残ったので入りたいと思った」と語るのはここまでチームトップの6トライを数える齊藤大朗だ。ただ、入学して以降は強い思いを持っていた藤浪とは対照的に「成り行きに任せてきた」という齊藤。当時、ラグビーを続けた原動力も「辞めたら何も残らなかったから」(齊藤)と即答する。しかし、クールなイメージに反して、ラグビーに対する熱い思いは秘めている。「桐蔭学園高校の藤原秀之監督は答えを出さない指導法で、選手に考えさせて答えを導き出す監督でした。高校で培ったラグビー偏差値は、大学・社会人になっても生きていると思います」(齊藤)。

総当たりのリーグ戦で2敗を喫した浦安DRを相手に、勝ちにいく。その思いをこの二人をはじめ、選手全員がプレーで示してくれるだろう。

(齋藤弦)
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著者プロフィール

ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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