プレミアリーグの9月の試合の延期分がミッドウィークに開催され、5試合無敗を記録しているアストン・ヴィラがレスターのホームであるキング・パワー・スタジアムでのアウェイゲームの一戦に臨んだ。

　ゲームは前半の24分、中央でボールを受けたエミリアーノ・ブエンディアが縦のスペースに走り込んでいたワトキンスに縦パス。これを見事にコントロールして、うまく相手をガードしながら運んだワトキンスがボールをゴールに流し込んで先制点を奪うことに成功する。VARの介入でオフサイドの疑惑があったが、結局オンサイドでゴールが認められ、オリー・ワトキンスはこれがアウェイゲーム6試合連続ゴールとなり、クラブ記録をまたもや更新した。

　しかし日曜日にブレンダン・ロジャース監督を解任したホームのレスターも反撃を見せる。35分に左サイドのハーヴィー・バーンズがドリブルで右サイドバックのアシュリー・ヤングを振り切ると、そのまま右足を振り抜いてネットを揺らした。

　後半はアストン・ヴィラがボールポゼッションで優位に立ち、試合を優位に運ぶ。すると、後半25分にA・ヤングへの危険なタックルで、レスターのデューズバリー＝ホールがこの日2枚目のイエローカードで退場に。数的優位になったヴィラは、さらに攻勢を強め、積極的に決勝点を狙いにいく。

　エメリ監督は後半40分にベイリーとアレックス・モレノに替えてベルトラン・トラオレとディニュを投入。するとドラマは最後に待っていた。投入直後に相手のクリアミスをトラオレがダイレクトでシュート。美しい放物線を描いたボールはキーパーの頭上を超えてネットへ。トラオレが終了間際に大仕事をやってのけヴィラが再度リードを奪う。

　このまま逃げ切りたいアストン・ヴィラだったが、後半アディショナルタイムに、自陣エリア内での接触プレーで笛が吹かれてレスターにPKが与えられる。しかしVARのレビューで無効となり、試合はこのままのスコアでゲームセット。

　アストン・ヴィラはこれで6試合無敗で3連勝を飾っており、リーグの順位は暫定ながら7位まで浮上している。次節は土曜日にホームでノッティンガム・フォレストとの対戦を控えている。