ラ・リーガ・サンタンデール、第27節プレビュー

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今季最後の国際Aマッチウィークを経て、ラ・リーガ・サンタンデールは残る12節をノンストップで駆け抜ける最終局面を迎える。今週末に行われる第27節には、2つのローカルダービーやチャンピオンズリーグ出場権のかかった直接対決など、終盤戦の行方を占う重要な試合がいくつも組まれている。

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今節の幕を開けるのは3月31日(金)のマジョルカ対オサスナ。マジョルカは4戦未勝利が続いており、無類の強さを誇っていたホームでもここ2試合は勝てていない(1分1敗)。対するオサスナもワールドカップ以降の12試合で2勝しか挙げられておらず、徐々にヨーロッパ圏から遠ざかっている。このまま中位に落ち着くのか、一時は加わっていた上位争いに喰らいつくのか。お互いここが正念場となる。

4試合が組まれている4月1日(土)の1戦目はジローナ対エスパニョールのカタルーニャダービー。両者は得失点を合わせ、今季のラ・リーガ・サンタンデールで最も多くのゴールが生まれている上位3チームにランクインしており、ジローナは1試合平均3.12ゴール、エスパニョールは同2.85ゴールを記録している。第16節の対戦も2ー2の撃ち合いとなっており、今回も多くのゴールが期待できそうだ。

アスレティック・クルブはホームでヘタフェと対戦。前節バジャドリー戦で5試合ぶりの勝利を手にしたアスレティックは、上位争いに踏みとどまれるかどうかの瀬戸際に立っている。一方のヘタフェは得点源のエネス・ウナルが4戦連続の計6発と絶好調。守護神ウナイ・シモンの復帰が見込まれているアスレティックに対し、5戦連発となるかどうかに注目だ。

先日、スペイン代表初招集を果たしたエスパニョールのホセルは、デビュー戦で2得点を挙げる快挙を実現 【© RCD Espanyol de Barcelona SAD】

ウナルは前節セビージャ戦で4戦連続ゴールを記録。今季13得点とし、得点ランキング単独2位に浮上した 【(C)LaLiga】

前節終了後にホルヘ・サンパオリ前監督を解任したセビージャは、カディスとのアンダルシアダービーでホセ・ルイス・メンディリバル新監督の初陣を迎える。今季アウェーでは2勝4分7敗と大きく負け越しているが、新監督の下で流れを変えることができるか。

エルチェも同様に、中断期間中に今季3度目の監督交代を敢行。ヨーロッパでは初采配となるアルゼンチン出身のセバスティアン・ベカセッセ新監督は、就任初戦から首位バルセロナとの困難な一戦に臨む。一方のバルセロナはウスマン・デンベレ、ペドリ、アンドレアス・クリステンセン、フレンキー・デヨンクを怪我で欠く上、ラフィーニャが出場停止。今節は直後にレアル・マドリーとのコパデルレイ準決勝第2戦を控えることもあり、控え組の活躍が鍵を握りそうだ。

メンディリバル監督は昨季後半にアラベスを率いて以来のラ・リーガ復帰となる 【(C)LaLiga】

バルセロナは前節、セルジ・ロベルトらのゴールでエル・クラシコを制し、首位の座を固めた 【(C)LaLiga】

4月2日(日)の1戦目でぶつかるセルタとアルメリアは対照的な状況にある。セルタはここ5試合3勝2分と負けなしで、エスパニョールに快勝した前節終了時点で10位に浮上。一方のアルメリアはセビージャ、カディスとの下位対決を1分1敗で終え、降格圏脱出のチャンスを逃している。今回の中断期間が流れを変えるきっかけとなるだろうか。

レアル・マドリーはサンティアゴ・ベルナベウでバジャドリーを迎え撃つ。前節エル・クラシコに敗れたレアル・マドリーにとっては仕切り直しの一戦。直後にコパデルレイのクラシコを控える難しいタイミングながら、地元ファンの前で戦う今節は確実に勝利を手にしておきたいところだ。第15節の対戦は終盤にカリム・ベンゼマが2得点を挙げ2ー0で制したものの、内容的には大苦戦を強いられた。現在のバジャドリーには高い決定力を誇るサイル・ラリンも加わっており、隙を見せれば足をすくわれる可能性もあるだろう。

セルタのイアゴ・アスパスはここ2試合で3得点を獲得。スペイン代表復帰も果たした 【(C)LaLiga】

ラリンは前節アスレティック戦で2戦連続ゴールを記録。ここまで出場8戦で5得点を決めている 【(C)LaLiga】

ビジャレアルとレアル・ソシエダ、アトレティコ・マドリーとベティスの上位対決は、いずれも来季のチャンピオンズリーグ出場権争いを左右する大一番だ。4位レアル・ソシエダと6位ビジャレアルの勝ち点差は7ポイント。今節の結果次第ではビジャレアルにもチャンピオンズリーグ出場権獲得の望みが出てくるだけに、どちらも見逃せない一戦となる。

今節を締めくくるのは4月3日(月)に行われるバレンシア対ラージョ・バジェカーノ。バレンシアは前節アトレティコに0ー3で敗れ、18位に後退。ルベン・バラハ監督の就任以降はホームで2勝、アウェーで3敗と明暗分かれており、少なくともホームでは是が非でも勝ち点3を手にしなければならない。ラージョもここ6試合勝利から遠ざかっているだけに、ヨーロッパ行きの望みをつなぐ勝利が欲しいところだろう。

前節レアル・ソシエダはダビ・シルバのアシストから久保建英が決めた先制点などにより、5戦ぶりの勝利を手にした 【(C)LaLiga】

好調のアトレティコは前節もトマ・レマーらのゴールで快勝。10戦負けなしでベティス戦を迎える 【(C)LaLiga】

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