中村剛也と愛斗のトレーニングパートナーに挑戦! ホームランキャッチに渡辺久信GMも熱視線!?

パ・リーグインサイト
チーム・協会

愛斗選手(左)と中村剛也選手(右) 【(C)PLM】

選手の打球をキャッチ!「パラレルキャリア」に挑戦

 みなさんは「パラレルキャリア」をご存知だろうか。「パラレルキャリア」はキャリアの開拓を主な目的として、複数の仕事(ボランティアや趣味も含む)をすること。副業を許可する企業も増える中、新たなキャリア形成の手法として注目されている。

 今回は春季キャンプ特別企画として、2023年パ・リーグ公式戦タイトルパートナーのパーソルが、パ・リーグ6球団のキャンプ地で「選手のトレーニングパートナー」を募集。各球団2人ずつ、選手たちのホームラン性の当たりをキャッチするという仕事で「パラレルキャリア」を体験した。

 2月13日、埼玉西武(B班)のキャンプ地である高知県・春野総合運動公園にやってきたのは、スタンリー翔唯さんと田口望さんだ。
 CAR3219フィールドで練習見学をしている最中に本キャンペーン当選の連絡を受けたスタンリーさんは、今年7月に司法試験を控える大学生。高校まで野球部で、現在は当時のチームメイトの試合を見るためにスポーツ新聞部に所属している。「将来は埼玉西武のGMになりたい」という大きな野望も口にした。

 普段はカフェ店員として働く田口さんは、当選の知らせを職場で受けて「仕事休ませて!」とその場で店長に報告したそうだ。現在クラブチームにも所属しているほか、少年野球をしている姪っ子の手伝いとして練習に参加しており、野球経験は十分。「いつもと全然違う仕事なのですごく楽しみです」と語ってくれた。

いざ本番! 球場にはGMの姿も……

田口望さん 【(C)PLM】

 前日の夜に降った雨がグラウンドに残り、この日は主に室内練習場でチーム練習が行われていた。天候が心配される中、2人が練習を見学していると、今回バッターを務める中村剛也選手が突如登場。「何やりたいですか?」という問いに「打球を捕りたいです!」と答えると、「じゃあ外でやりましょう!」。

 なんとか天候が持ち、曇り空の下ではあるもののメイン球場でホームランキャッチをすることに。足元をしっかりと確かめながらウォーミングアップをし、中村選手を迎える。今回はさらに特別ゲストとして愛斗選手も参加。いよいよ本番が始まった。

中村剛也選手 【(C)PLM】

 2人が守る守備位置まで「結構遠いよね」とこぼした中村選手だったが、さすがはホームランバッターという打球を届けていく。何球かキャッチに成功すると「走らすか……」とボソリ。前後左右に打ち分け、2人も懸命にボールを追いかけた。

 そして、昼休み中ということもあり、選手たちも気になる様子で覗いている。その中には西口文也二軍監督、渡辺久信GMの姿もあり、ファインプレーには「お〜!」と歓声が上がった。「この女の子(田口さん)うまいね!」と渡辺GMも高評価だ。

渡辺GMや西口二軍監督らもホームランキャッチを見学! 【(C)PLM】

 中村選手の最後の一球に「ラスト良いのお願いします!」と言ったスタンリーさんだったが、追いつきながらまさかの落球。泣きの2球目も今度は足元を取られて転倒し、中村選手は思わずガックリと膝を折り、球場は笑いに包まれる。その後3球目で無事キャッチし、安堵の表情を浮かべた。

スタンリー翔唯さん 【(C)PLM】

 バッターは中村選手から愛斗選手に代わり、後半戦がスタート。何十球も追いかけ続けて徐々に疲れが見え始めた2人だったが、集中は切らさず、スーパーキャッチも披露。最後まで走りきり、約30球のチャレンジを終えた。

愛斗選手 【(C)PLM】

 ホームランキャッチに成功したご褒美として、両選手からサイン入りのバッティンググローブをプレゼント。スタンリーさんはホームランキャッチに使ったグローブにもサインをもらい「一生大事にします。一生ライオンズを応援することを誓います!」と喜びを伝えた。

チャレンジ終了! 今回の仕事の出来栄えは?

記念の集合写真 【(C)PLM】

 今回、トレーニングパートナーとして働いた2人に、中村選手は「すごく一生懸命ボールを追いかけていましたし、そういう気持ちでこれからの人生やってくれたらなと思います」とエールを送った。愛斗選手も「楽しんでやってくれていたので良かったです。ずっと応援すると言っていただけたので、それに応えられるように僕もやっていきます」と微笑んだ。

 今日の仕事の出来栄えを100点満点で聞くと、「もう少しできたかな」とスタンリーさんは「60点」。「野球が大好きだと再確認できたので、野球に携わる仕事がしたい」と決意を固めた。満足げに「80点」と答えた田口さんは、「体を動かすことの楽しさを今後も伝えていけたら」と締めた。

 チャレンジ終了後には雨脚が強くなり、ホームランキャッチは難しくなりそうな天気に。幸運にも恵まれ実現したこの「パラレルキャリア」体験を通じて、2人の今後のキャリアがより良いものとなることを願いたい。

取材・文 丹羽海凪
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

「パ・リーグインサイト」は、ニュース、ゲームレビュー、選手情報、スポーツビジネスなど、パシフィックリーグ6球団にまつわる様々な情報を展開する、リーグ公式ウェブマガジンです。「パーソル パ・リーグTV」を運営する、パシフィックリーグマーケティング株式会社が運営しています。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント