常滑はきょう13日優勝戦 年齢重ね しなやかさ増した野末智一がどこまで迫る!?

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【(C)BOATRACE 野末智一】

ボートレース常滑はきょう13日が最終日。12Rが優勝戦だ。
1号艇は2022年のMVPレーサーで直近の近畿ダービー(2月、住之江)を制している馬場貴也。74期連続A級の江口晃生(2号艇)は2月に戸田一般戦を制しており堅調だ。
また中枠の片橋幸貴と高橋英之は復調傾向。5号艇の中亮太は昨年8月に桐生で初優勝を飾り、売り出し中の25歳だ。

【(C)BOATRACE】

馬場貴也に人気が集中することになろうが、相手を誰にするか見解が分かれてもおかしくない。
当然、6号艇の野末智一(静岡支部)【写真2枚】も候補の1人である。

【(C)BOATRACE】

現在44歳、来年マスターズ世代に突入する野末智一は昨年8月に戸田で、デビューから22年あまりかかっての初優勝を飾っている。2コースからまくりを放ったが流れ、インに先行を許すも2マークで逆転の差しに成功しての栄冠だった。

レース後、「優勝ということをあまり意識していなかった…」とはにかんだが、一方で「先輩が見ていてくれていると思います。お世話になった方々に報告しないと。いろいろな感情が…」と言って言葉を詰まらせた。
お世話になった方々の代表は元レーサーで師匠の牧野俊英さん、先輩とは父・野末昌男さんである。情に厚い人物だ。

その熱い気持ちはレースにも表れてきた。
ともすれば攻め過ぎて失敗を重ねた過去があり、「よせばいいのに2コースからまくりにいってしまうんです」と何度聞いただろうか。
あしかけ22年の初Vはその延長線上にあったのである。

しかしそれでいて、昨年末にはこんなことを話した。
「がむしゃらにやってきましたが、長くファンに貢献する選手生活を送る意味を考えるようになりました。意地を張ってやるのもいいけれど、人の助言をよく聞くことも大切ですね」。

年齢を重ねることで「頑(かたく)なになる人」がいるかと思えば、反対に「しなやかになっていく人」もいる。むろん良し悪しや正解はないが、野末智一は間違いなく後者である。

常滑ファイナルは大外枠でハンデこそあるが、攻めを基本としたしなやかな旋回で展開をとらえようとするはず。変化成長中のベテランがどこまで迫るか、注目したい。
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