ONE世界王者チンギス・アラゾフ、最強証明に「誰の挑戦も受けて立つ」2階級制覇の野望も

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【ONE Championship】

今月14日にタイ・バンコクで開催された『ONE FIGHT NIGHT 6』メインイベントのフェザー級キックボクシング世界タイトルマッチでスーパーボンをKOで下し新王者に輝いたチンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン / ベラルーシ)。

下馬評ではそれまで12連勝と絶対的な強さを誇ったスーパーボンが有利とされていたが、試合は序盤からアラゾフのペース。強い圧力でスーパーボンを下げると2Rに怒涛の攻撃。スーパボンから3度のダウンを奪い、アラゾフが完勝した。

強敵のスーパーボンを倒したが、世界最強を証明するのは、アラゾフにはまだ倒さなければいけない相手がいる。マラット・グレゴリアンとジョルジオ・ペトロシアンだ。アラゾフは過去、この2人に判定負けしており、ONEの舞台での雪辱を狙っている。

「グレゴリアンのインタビューを見ると、チンギス・アラゾフを倒したと言っている。彼が私のことをそう話すのは好きではない。ペトロシアンも素晴らしいキックボクサーだ。今の私の階級で、ペトロシアン、グリゴリアン、シッティチャイ、スーパーボン、そして私。この5人全員が世界最高のキックボクサーだ。この中で私と対戦したい相手は誰の挑戦でも私は受けて立つ気持ちだ」と、近い将来にグレゴリアンやペトロシアンと対戦する構えを見せた。

また、アラゾフはスーパーボンに勝利した後、その勝利者マイクで2階級制覇を宣言。一階級上のライト級王者、レギン・アーセルへの挑戦に興味を示したが、実現の可能性はあるのか。

「(階級上の挑戦は)興味がある。やってみたい。(ライト級)-77kgならば、ハイドレーション検査も心配する必要もない。今回、試合の2ヶ月前から準備をしていたが、(難しく)体重が減ってしまった。実際の試合では私の体重は77kg位まで戻すので、この階級で戦ってみたい。」と、2階級制覇への野望を語った。

さらに、アラゾフにはキックボクシングだけでなくムエタイへの挑戦を期待する声が。現在、ONEフェザー級ムエタイのベルトを保持するのはタワンチャイ・PK・センチャイ。タワンチャイとのムエタイルールでの対戦はあるのか。

【ONE Championship】

「過去ムエタイをやってきた。10試合程度、試合をやったことがある。ムエタイのヒジ、ヒザ、首相撲は好きだ。K-1で戦うようになって、自分のスタイルをK-1スタイル(キックボクシング)に変えていったんだ。もちろん、キックとムエタイは別物。タワンチャイ自身は私とキック戦いたいかもしれない。その場合(キックのタイトル戦)でも私は歓迎する。しかし、私がムエタイに挑戦するのは、今の戦い方を100%出すのは難しい。11年近くムエタイの試合から遠ざかっているからね。もしも挑戦するならば、ムエタイのタイトルの挑戦ではなく、77kg級のタイトルの挑戦だ」と、今はムエタイへの挑戦の考えはないようだ。

日本のK-1で王座に就いたことにのあるアラゾフ。

「私は日本が大好きだ。日本の皆さん、本当にありがとうございす。多くのファンがいることは知っているし、応援してくれていることも知っている。日本には2回滞在したことがあるけど、この国は好きだ。東京も好きだ。東京を歩くのも好きです。そして、東京でまた会いましょう」と 日本のファンへメッセージを送った。

2023年、日本開催が行われた際、アラゾフの雄志が見えるのか。期待したい。
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シンガポール発、アジアで絶大な人気を誇る格闘技団体「ONEチャンピオンシップ」! 世界トップクラスの選手や日本人注目選手の最新情報をお届けいたします。

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