1年目スカウト岡崎大輔の奔走 ドラフト1巡目曽谷龍平投手との出会いとご縁
【オリックス・バファローズ】
(写真:2017年10月7日、東北楽天ゴールデンイーグルス戦で打席に立つ岡崎スカウト) 【オリックス・バファローズ】
◆2021年に引退
二度目の戦力外となったその日、牧田副部長からスカウト転身への声がかかった。「もともと自分は野球を考えたり観たりする方が得意かも」。ユニフォームを脱ぐことに迷いはほぼなかったという。
与えられた担当地区は北関東。「1年間で高校、大学、社会人トータルで150チーム近く見てきました。試合も軽く200試合以上は観ました。迷ったり困ったりしたらとにかく動く。それの繰り返しでした」とスカウト活動に精を出した。
(写真:曽谷投手の仮契約で記念撮影する岡崎スカウト(写真左)と福良GM(写真右)) 【オリックス・バファローズ】
◆ほれた選手
(写真:曽谷投手から岡崎スカウトに贈られた色紙) 【オリックス・バファローズ】
◆感謝の色紙
仮契約の日には、曽谷投手からおどけながら「大好きです」と書かれたサイン色紙をプレゼントされた。「歳も二つしか変わらないですし、すごく可愛い。嬉しかったんで、額縁も通販でポチってしまいました。自室のテレビの横に飾っています」と照れ笑いを浮かべる。さらに、感慨深げな表情で「自分、もってるなぁと思います。球団の補強ポイントやGMの意向に偶然合致して、スカウト1年目でほれた選手を1位で獲得できた。本当に嬉しいご縁です」と話す。
(写真:新人合同自主トレで曽谷投手を見守る岡崎スカウト) 【オリックス・バファローズ】
◆経験を糧に
スカウトとしての自身について「一軍選手、二軍選手、育成選手と、広くプロの世界を経験したからこそ、選手のレベル、そして気持ちもわかる部分があると思う」と語る。「これからも、たくさんの球場に行って、いっぱい日焼けして、しっかり選手を見抜けるスカウトになりたい。40歳ぐらいになった時、バファローズのスカウトといえば岡崎さん、と言われるぐらいになれれば」と、スカウト道を極める覚悟をにじませる。淀みの無い真っすぐな目で、今年もほれた選手を追いかける。(西田光)
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