早大庭球部 「NGのないプロ」に プロテニスプレーヤー・白石光の挑戦
【早稲田スポーツ新聞会】
【早稲田スポーツ新聞会】記事・写真 佐藤豪、田島璃子
穏やかな年末、テニスコートで子供たちに囲まれ、笑顔を見せるプロテニスプレーヤーがいた。現役早大生の、白石光(スポ4=秀明大秀明八千代)だ。白石は全日本学生対抗王座決定試合(王座)をもって庭球部の部員としての活動を終え、プロ選手としての活動を始めている。この日はテニススクールが主催するイベントにゲストとして参加。イベント終了後に行われた本紙のインタビューではプロ活動を始めた今の心境や今後の意気込みを語ってくれた。
オープンスタンスを説明する白石 【早稲田スポーツ新聞会】
ボールをつく白石 【早稲田スポーツ新聞会】
フォアハンドのお手本を見せる白石 【早稲田スポーツ新聞会】
プロ選手としてSNSの運用も怠らない。Instagramを筆頭にfacebookやTwitterで試合結果やプレーの様子を頻繁にアップしている。Instagramのフォロワーは今年1年間で3000〜4000人増えたといい、現在は9000人近いフォロワーを抱える。「元々(SNSなどが)結構好き」だったという白石はスポンサーを獲得しなければならないプロ選手に求められる「自分を売り込む力」をすでに持ち合わせている。
サイン色紙を手に写真撮影に応じる白石 【早稲田スポーツ新聞会】
コメント
――今回のイベントへ参加した経緯を聞かせてください。
元々自分のスクールのコーチだったということもあり、テニススクールの方から直接お誘いをいただいて、参加することになりました。
――大学在学中から参加したことに意図は
僕自身はもうプロとして活動してるので。こういったイベントは、交流を深めたり、大人の人と触れ合ったり、自分のテニスを少しでも参考にしてもらったり、そういう意味があるかなと思います。この在学中にやる意図というのはあまりないですが、もう自由なので、ちょっとこういうのもやってみようかなっていう興味からです。
――イベントに参加してみて、感想を教えてください
自分が普段「普通」としてやってることが、こういう子供たちだったり、大人からしたら普通じゃなくて、それを全部説明するってのが結構難しかったです。人に教えるっていうことがあんまりなかったので、意外と大変だなって。でも、子供たち見て、すごくかわいいなと思います(笑)。
――全日本学生王座決定試合(王座)で早大庭球部としての活動が終わり、プロとして、ここまで大会にも出場していると思います。心境の変化はありますか
王座で同期は僕以外(テニスをすることが)終わりだったんですが、僕はそこからが逆にスタートでした。「王座で終わって」というよりは、「王座で始まった」という感覚で。すぐに全日本選手権、SBC、シマズと大きな大会が続いたので。ですが、引退してから調子が良くて 。自分が思っていた以上に、組織のトップ(プレーヤー)でやっているというプレッシャーがあったなと終わってみて感じます。やっている時は、そんなに感じなかったですけど。背負ってるものがなくなったので、すごく気持ち的に楽で、テニスにおいても、それが良い方向につながっています。全日本選手権がベスト8で、全日本の室内が準優勝で。湘南美容のドリームテニス(SBCドリームテニスツアー)も4位で。今、結果もいい方にきているので、いい感じかなという印象です。
――部に所属してる時からSNSに力を入れていたと思います。プロとして活動を始めて、その運用に変化はありますか
SNSの投稿が大事、というのは今は主流になっています。どのスポンサーさんにあいさつに行くにも、フォロワーの数を聞かれる時代なので。僕だけじゃなくて、結構投稿してる選手もすごく多いです。そして、僕は結構元々(SNSなどが)結構好きで、携帯がマメだったので、「なんかやらないと」っていう感覚はないです。自分の結果やテニスの動画を見てもらって、僕のテニスに興味を持ってくれたらなと。新しいフォロワーが増える、イコール出会いが増えることだと思っているので。いろいろつながっていければいいなと思って頑張っています。
――フォロワー数の変化はありましたか
今年1年間で、3000〜4000人増えてるんじゃないですかね。もうすぐ9000人近いです。
――1万人目前ですね
1万人はいきたいですよね。でも、もう1万人の次って「1.1」とかしか表示されないじゃないですか。細かいのは出ないので、もう1万人いったら、もう9999にならないように、コントロールし続けようかな(笑)。フォローしてください。
――目指すプロテニスプレイヤー像はありますか
プレーでいうと、なんでもできる、クレバーな。攻撃もできて、ディフェンスもできて、トリッキーなプレーもできるっていうところを目指していきたいです。人柄でいえば、「誰からも応援される選手」。それはコート外の対応だったり、サインとか、あいさつとか。そういうところは今まで以上に積極的にちゃんとやろうかなと。人と話すのは結構好きなので。僕は「NGのないプロ」になりたいと思っていて。こういうイベントも、youtubeも最近結構出ているし、今までは全部オッケーしているので。プライドとかそういうのじゃなく、「誰かのために」っていう意味で、こういう活動も全部やろうかなと思っています。(テニスの)結果でいえば、来年は、全日本選手権で優勝したいです。あとは、もっとITFツアーでも優勝したいです。
――プロテニス選手としての目標は
プロとしては、四大大会の予選に出場できるランキングを獲得したいです。ジュニアの頃、 ジュニアのグランドスラム、全豪とかに出ていて。やっぱり大人の世界で、もう一回そこに行きたいって思いはあります。それもあって、プロになりたいっていう気持ちにもなっているのめ、とりあえずそこを目指すっていうのは変わらずに。国内の全日本選手権優勝っていうのもすごく名誉があるものなので、もちろん目指し続けます。それ以上に、大学生では結構国内で活動していて、全日本選手権が全ての目標でやっていたんですが、今後はもっと世界を見据えてやっていきたいです。
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